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DENON

DENON Premium Sound

デノン プロダクトレビュー

アップデートでYouTube再生にも対応

DBP-1611UD

DBP-1611UD

¥52,500(税込)

レポート/林正儀

アップデートでYouTube再生にも対応


デノンのユニバーサルプレーヤーといえば「DVD-A1UD」を頂点に、「DBP-4010UD」を加えた高級機のラインナップがお馴染みだが、これはより広いユーザーにむけたハイパフォーマンスモデルだ。税込で52,500円というお手頃価格ながら3D映像の再生に対応し、SACDやDVDオーディオも再生可能なオールラウンダー。もちろんHDオーディオにはフル対応であり、ホームネットワークのパソコンやNASに保存した動画・静止画・音楽ファイルも再生できる。今後予定されているソフトウェアアップデートにより、YouTubeのストリーミング再生や、AVCRECディスク再生の機能が追加される予定だ。USBスロットの前面装備にも注目だ。

筐体は見るからに精悍で、軽量なイメージもある。低重心設計のドライブメカシャーシーやダイレクトメカニカルグランド構造、セパレート回路などのノウハウはデノン伝統のものだ。

目玉の3D映像と、SACD再生を主に視聴しよう。「アバター」は遠近の構図がバランスよく、無理のないまとまりだ。船内での活動シーンやパンドラの森など、不自然な飛び出しもなく疲労感の少ない3D映像だ。2Dを含めて黒の沈み、白ピークのヌケなどコントラスト描写にクセがなく、好感のもてる映像表現である。色階調もみずみずしい。

BDのサウンドは元気がよく、方向感が鮮明で広がりもよい。空中バトルの場面など、キビキビとしたスピード感も伴って、のびやかな表現だ。突き上げるような重量感などはクラスなりだが、全体としてドライブ力の高さは十分。セリフがクリアなことも好印象だ。

SACDは音色が明るくしなやかだ。ジャズは活力にあふれ、ビッグバンドのエネルギッシュな押し出し感が印象的。レンジの広がりと中・低域の力感を感じさせ、ブラスのハモリやドラムの質感がリアルでSACDらしい空気感も漂わせる。CDもリズムのノリがよく若々しさのある再生だ。

デノンのユニバーサルプレーヤーの入門機でありながら完成度が高く、手軽に3DとSACD再生が楽しめるメリットは大きい。ターゲットを入門層に絞っているが、HDMIソースダイレクトやディスプレイオフなどはしっかり装備しており、価格を越えたパフォーマンスである。
DBP-1611UD 本機の背面端子部
【SPEC】
【SPEC】●入出力端子:HDMI×1、コンポーネント映像×1、コンポジット映像×1、同軸デジタル音声×1、アナログ2ch出力×1、イーサーネット×1、USB×1 ほか ●消費電力:25W ●外形寸法:434W×107H×319Dmm ●質量:4.2kg
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