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PIONEER
DV-AX5AVi
¥200,000(税抜)
オーディオ銘機賞2006 ≪デジタルプレーヤー部門賞≫受賞モデル
ビジュアルグランプリ2006 ≪銅賞≫受賞モデル
ビジュアルグランプリ2006 ≪DVDプレーヤー部門≫受賞モデル
ビジュアルグランプリ2007 ≪DVDプレーヤー(中高級タイプ)部門≫受賞モデル
【SPEC】●再生可能メディア:DVDビデオ、DVDオーディオ、SACD、DVD-RW(VRモード)、DVD-R DL(ビデオモード)、DVD-R/RW(ビデオモード)、ビデオCD、音楽CD、CDV(オーディオパートのみ)、DTS-CD、CD-R/RW(音楽CDフォーマット、ビデオCDフォーマット、MP3ファイル) ●映像特性(水平解像度DVD):540本 ●S/N:118dB ●ダイナミックレンジ:108.8dB ●周波数特性:4Hz〜88kHz(192kHz) ●全高調波歪率:0.0009% ●接続端子:HDMI×1、i.Link×2、コンポーネント映像×1、D映像×1、S映像×2、コンポジット映像×2、光デジタル音声×1、同軸デジタル音声×1、アナログ2ch音声×1、アナログ5.1ch音声×1 ●消費電力:21W ●待機時消費電力:0.25W ●外形寸法:420W×117H×340Dmm ●質量:10.0kg ●付属品:自照式ジョグ&ジョイスティックリモコン/HDMIケーブル(1.5m)
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
パイオニアから、HDMI Ver.1.1及びi.LINKなど今後のホームシアターの核として欠かせない要素を搭載したSACD/DVDオーディオ対応プレーヤーが登場した。
画質面を支える機能としては、高画質LSI「VQE9(Video Quality Enhancer 9)」が最大の特徴だ。DVD映像データ出力時に必要なI/P変換など全ての画像処理を10bit精度でフルデジタル処理し、映像の鮮度を保つ。また、画素変換(スケーリング)にも自社開発の専用IC「Two-Dimensional Resolution Expander」が用いられており、ディスプレイ解像度に合わせた自然な描写で720p/1080iに変換して出力できるのもポイントだ。接続に HDMI端子を用いればD/A・A/D変換を回避できるので、映像のクリアさはさらに向上するだろう。
音質面では、振動を抑制する「トリプルレイヤードシャーシ」や、ドライブをシャーシに直接固定する「低重心ダイレクトメカマウント」といった、オーディオとして正攻法の高音質化対策が妥協なく行われている点に好感が持てる。その上にi.LINKデジタル伝送「アドバンスド・レゾリューション・デジタル・オーディオ・インターフェイス」といった先進的な機能が搭載されているわけだ。同社のi.LINK搭載アンプ「VSA-AX4AVi」と組み合わせた場合にはジッター低減技術「PQLS」が働き、デジタル伝送時の音質はさらに向上する。
実際に「dts DEMONSTRATION DVD SURROUND.9」を聴いてみたが、ノイズやざわめきといった高域寄りの「場面の背景」が丁寧に描き出される。ステレオ音楽ソースでも、ヴォーカルの艶や各楽器の抜けや輝きなど、高域・倍音域の表現力に耳を奪われた。そしてもちろん、中低域に不安がないからこそ、安心して高域を感じられるのである。同社の同価格帯従来製品「DV-S969AVi-N」の音に磨きをかけたといった印象だ。
様々な機器との連携が必須となる今後のホームシアターにおいては、プレーヤーにも機能と画質・音質の両方が求められる。本機は現時点でその両方を満たしている、有力な選択肢と言えるだろう。(高橋敦)