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PIONEER
SE-DIR1000C
\OPEN(予想実売価格50,000円前後)
世界初の「ドルビーヘッドホン」採用コードレスヘッドホン
【SPEC】
<ヘッドホン部>●形式:オープンエアー型ダイナミックヘッドホン ●再生周波数帯域:10〜24,000Hz ●使用ユニット:φ50mm ●質量:約360g(充電池含まず) ●電源:DC2.4V(充電式ニッケル水素電池×2)またはDC3V(単3形乾電池×2) ●連続使用:約20時間(付属ニッケル水素充電池フル充電時)
<トランスミッター部>●伝送方式:デジタル赤外線伝送 ●赤外線到距離:正面約10m ●入力端子:光デジタル入力(角型)×1、アナログ入力(RCA端子L/R)×1 ●電源:DC12V1000mA(付属ACアダプターを使用) ●再生可能フォーマット:ドルビーデジタル(サラウンドEXを含む)、ドルビーサラウンド、DTS(DTS-ESを含む)、PCM ●外形寸法:87W×221H×152Dmm ●質量:約1.1kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
機能と品位が両立、ユニークなヘッドホン
パイオニアの「デジタル・コードレス・サラウンドヘッドホン」。トランスミッターのTRE-D1000は、赤外線をデジタル変調して送信する。サラウンド仕様であり、ドルビーデジタルやDTSのデコーダーを搭載。ドルビーヘッドホン機能も用意されている。
ユニークなのは、ヘッドホンSE-DIR1000用の電池として単三型のニッケル水素充電池が2本付属していることだ。充電には付属のACアダプターが使える。もちろん単三乾電池も使用可能。
音場プログラムは、「ドルビーヘッドホン(DH)」「マルチチャンネルソースDH」「プロロジックII」「ステレオソースDH」の4種。2チャンネルで聴くとS/Nが良好、残留ノイズが少ない。誇張感がなく中域の鮮度と高域の明るい質感が特徴。低音は無理に伸ばさず、落ち着いた帯域バランスだ。
「ドルビーヘッドホン」プログラムを選択すると、頭内定位がスッと解消され、たしかに頭の外から聞こえる。といっても遠くから聞こえるわけではなく、顔の少し前とか耳の周辺に定位する。映画の音は壮大なスケールではないが、台詞の歯切れと座りが良好。音楽用モードではホールの響きが加わり、綺麗な余韻が表情を豊かにする。機能と品位が両立した好企画だ。
(text:吉田伊織)