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DENON
S-52
(Sシリーズ)
¥83,000(税抜)
iPodドックも備えたネットワーク対応コンポ
ホワイトバージョン 2008年5月下旬発売
【SPEC】●再生可能ディスク:CD-DA、CD-R/RW ●音声入力端子:iPod接続端子×1、USBメモリープレーヤー接続端子×1、Portable 端子×1 ●音声出力端子:モノラル音声出力端子×1、ヘッドホン端子×1 ●その他端子:ETHERNET、無線LANアンテナ、FM/AMアンテナ端子、リモートコントロール端子×1 ●消費電力:41W(待機電力0.3W) ●外形寸法:380W×126H×226Dmm ●質量:6.7 kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
デノンの独自技術による高音質再生も実現している
本体上部にiPod専用Dockを内蔵する一体型オーディオシステム。別売Dockのケーブル接続といった手間や不格好なしにiPodの音楽をステレオシステムで再生できる。リモコンにはカーソルキー、本体にはジョグダイヤルがあるので、装着したiPodの操作もなかなか快適だ。
また本体には無線LANシステムも内蔵されており、こちらもやはり余計な増設や接続を必要とせずに、PCに保存してある音楽ファイルやインターネットラジオの聴取にも対応する。新世代のオールインワンシステムと言ってよい構成である。
筐体はコンパクトだが、デノンが培ってきた技術と「Audyssey BassXT」「Audyssey Dynamic EQ」といった音響処理技術によって、当然ながら音楽再生能力も高めてある。
今回は第3世代iPod nanoをセットして試聴した。Jacintha『Lush Life』は本来は広い音場を持つ作品だ。本機は一体型なので、細かな定位などを再現するタイプではないが、その中でもシンバルワークのニュアンスなどは正確に伝えてくる。ボーカルのぶわっとした広がり方も雰囲気が出ていてよい。
音数の多いポップスということでJUDY AND MARY『WARP』を聴いてみる。ベースラインは基音よりも上の音域が強まる傾向だが、決して広くはない音場の中で十分な解像度を発揮しているのは見事だ。幾重にも重ねられたギターやSEのほぼ全てを聴き取れる。
このサイズの一体型システムとしては満足できる音質で、そして使い勝手の面では文句がない。アラームやスリープの機能も使いやすそうで(アラームを止めるボタンとミュートボタンがひとつの大きなボタンというのはわかりやすく秀逸)ベッドサイドオーディオとしても便利そう。サブウーファー出力/オーディオ入力も用意されており、この1台でパーソナルルームのオーディオシステムを完結させることもできるだろう。
(text:高橋敦)