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HITACHI
DZ-BD9H
(ハイブリッドブルーレイカムWooo)
¥OPEN(予想実売価格180,000円前後)
BD+HDDハイブリッドビデオカメラ
ビジュアルグランプリ2008 SUMMER ≪銀賞≫受賞モデル
【SPEC】●撮像素子:1/2.8型CMOS、総画素約530万 ●レンズ:光学10倍ズーム、F1.8〜3.0 ●HDD容量:60GB ●映像記録方式:HDD/BD…MPEG4 AVC/H.264、DVD…MPEG2、SD…JPEG ●映像出力端子:8ピン特殊コネクター、特殊D端子、標準HDMI端子 ●その他端子:USB2.0端子 ●消費電力:約5.7W ●外形寸法:約80W×87H×165Dmm ●本体質量:約630g
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
昨年8月に世界で初めてブルーレイディスク(以下BD)記録をビデオカメラで実現した日立が、その第2弾として登場させるのがHDDの容量を60GBにまで増量したDZ-BD9Hである。
8cmBD/DVDディスクドライブを搭載し、基本設計は従来モデルのDZ-BD7Hを継承するが、光学フィルターの改良、感度アップを図った新型の CMOSセンサーの搭載、日立独自の画像処理回路「Picture Master Full HD」の制御アルゴリズムを見直すことで解像度の約10%向上、最低被写体照度も24ルクスから15ルクスへ向上し、さらなる高画質化を実現している。
大口径レンズ、電源連動オートレンズカバーもDZ-BD7Hと同様。液晶モニターは、DZ-BD7Hと比較して約1.4倍の明るさにアップし、視認性の向上を図っている。明るさは3段階の調整が可能。
撮影スタイルは、まずは、内蔵HDDに記録し、必要な映像をBDにダビングするのが便利だろう。ディスクへの記録はBD-R/RE、DVD- R/RW/RAMの5種類(いずれも8cmディスク)に対応。HDD、BD-R/REの映像記録方式はMPEG-4 AVC/H.264を採用し、BD-R/REにはフルHD画質で約1時間記録が可能。
HDD/BDには、1920×1080のフルHD画質記録の「HX」を筆頭に、1440×1080の「HF」、「HS」とハイビジョン記録を3モード用意。DVDへは、スタンダード記録の「SX」、「SF」の2モードを用意する。
静止画記録はSDメモリーカードにのみ行え、静止画モードでは432万画素(4対3時)で記録可能。さらに、新たに16対9での静止画記録にも対応。また、撮影したフルHD動画映像から約207万画素の静止画をキャプチャーすることも可能。
内蔵HDDを60GBに増量したことで、最高画質モードの「HX」で約9時間の記録が可能。「HF」/「HS」モードなら、それぞれ約12時間/約18時間の長時間撮影に対応する。
画質は、DZ-BD7Hと比較して、細部の表現力がさらに向上していると感じた。輪郭のシャープさが増し、フルHDらしい映像をより実感できるようになった。発色も良好で、撮影日が雨天だったにもかかわらず豊かな色彩感を感じることができた。
誰にでもすぐに使いこなせる操作性が素晴らしい。「秒撮モード」は日立が早くから採用してきたもので、ワンプッシュで撮影に入れるので、シャッターチャンスを逃さない。
HDDからBDへのダビングもワンタッチで行なえ、極めて簡単である。さらに、ダビングモードも多彩。未ダビングシーンだけを自動検索してダビングする「はじめて」、指定した日の映像をダビングする「ひにちで」、すべてをダビングする「まるごと」、ダビングする映像を指定できる「えらんで」の4つの方法を用意する。また、新たにダビング後に自動的にファイナライズを行なうようにもなったことも見逃せないポイントである。
HDD(60GB)搭載のフルHDビデオカメラDZ-HD90も3月3日に発売となる。BD/DVDドライブが搭載されていない点を除けば、基本的な性能はDZ-BD9Hと同様である。外部の別売BDライターと接続することで、12cmBDにダビングが可能。コンパクトなボディで携帯性にも優れており、旅行などの際に活躍してくれるビデオカメラといえる。(文/会田肇)