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VICTOR
GZ-MS100
(Everio)
¥OPEN(予想実売価格50,000円前後)
YouTube動画の簡単撮影&アップ機能を搭載した“Everio”
【SPEC】●撮像素子:1/6型 68万画素CCD ●動画/音声記録・再生方式:MPEG-2 PS/Dolby Digital ●ズーム倍率:光学ズーム倍率35倍、デジタルズーム使用倍率800倍 ●モニター:2.7型 ワイド液晶モニター ●最低照度:12ルクス ●消費電力:2.3W ●外形寸法:54W×68H×111Dmm ●質量:約270g(撮影時)
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
アクティブに日常を動画記録して楽しみたい
Everioと言えばHDDムービーカメラの先駆けとなるシリーズだが、「GZ-MS100」はSD/SDHC メモリー対応モデルである。物理的にサイズの大きいHDDから小型なシリコンメモリへと変化したことにより、同社「GZ-MG330」との比較で約30%の小型軽量化がなされ、重量はバッテリー込みでわずか約270gとなり、さらに持ち運びやすくなった。また省電力化も進み、MG330との比較で約40%と撮影可能時間が延び、約2時間5分の連続撮影が可能だ。
コンパクトになったにも関わらず、ビデオカメラとしての性能は後退せずに、むしろ進化している。実に光学35倍という高倍率ズームレンズを搭載し、ズームアップでも美しい映像を撮影可能になっている。ちなみにこのレンズはコニカミノルタ製であり、F値1.8と明るさも兼ね備えている。なお、映像素子は 1/6 型68万画素となる。メニュー操作環境としては上下方向へのタッチパネル的な操作が可能な「レーザータッチオペレーション」機能を採用し、独特の操作感を実現している。
そして、GZ-MS100の最大の特徴は、EverioシリーズでははじめてYouTubeへのワンタッチアップロード機能を搭載したことだ。コンパクトボディによって、日常的に気軽に持ち運んでムービーを撮影し、それをそのままYouTubeにアップロードするというアクティブな使い方が想定されるモデルになっている。
ホールドする際には、右手の接触部分は後ろでやや盛り上がっておりフラットではないのだが、実際にグリップベルトに手を通すとフィット感が高くホールドしやすい。本体が軽量なおかげで片手でも扱いやすいが、さすがに静止画撮影時はブレないように両手でホールドしたほうが無難だ。
一般的なビデオカメラと異なり電源スイッチは後部ではなく、液晶ディスプレイを開いたボディ側にある。しかし、液晶ディスプレイの開閉と連動して自動的に電源がオン・オフするため、電源スイッチを使うことはあまりない。液晶を開いて撮影可能になるまでは通常4秒程度であり、実用的には不自由ない速度だが、高速起動機能をオンにしておけば、より短い約1秒程度で撮影可能となり、チャンスを逃さない。
ズーム動作は操作に対してレスポンスも悪くなく、コントロールしやすい。売りとなる機能のひとつである35倍光学ズームは、15倍程度を超えるとズーム速度が落ちる感じも受けるが、実用的には問題ない。独特の操作環境であるレーザータッチオペレーションは操作方向に青光のイルミネーションが表示され、演出が楽しい。
YouTubeへアップロードしたい動画を撮影するときは、本体のUPLOADボタンを押して、「UPLOAD REC ON」モードで撮影する必要がある。YouTubeへのアップロードはPC側のソフト「PowerCinema NE for Everio」と連動して行うのだが、アップロード時に動画を選択する必要があり、目的以外の動画をアップロードしないようになっている。さらにデフォルトでは非公開に設定されおり、アップロード機能全体に間違って動画を公開しないような配慮がされている点も安心感が高い。
(text:一条真人)