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VICTOR
DLA-HD750
¥700,000(税抜)
ネイティブコントラスト「50,000対1」のスペックを実現
ビジュアルグランプリ2009 ≪批評家大賞≫受賞モデル
ビジュアルグランプリ2009 ≪金賞≫受賞モデル
【SPEC】●表示デバイス:フルハイビジョン対応D-ILA デバイス ●パネルサイズ:0.7インチ×3(16:9) ●解像度:1920×1080 ●レンズ:2倍電動ズーム・フォーカスレンズ f=21.4〜42.8mm F=3.2〜4 ●レンズシフト:上下80%、左右34%(電動式)●投影サイズ:60インチ〜200インチ ●光源ランプ:200W超高圧水銀ランプ ●輝度:900lm ●コントラスト:50000対1 ●ビデオ入力端子:HDMI2、コンポーネント1、S映像1、コンポジット1、PC入力1、トリガー端子、RS-232C ●騒音レベル:19dB(ランプ標準モード時) ●消費電力:270W(スタンバイ時1W) ●外形寸法:365W×167H×478Dmm ●質量:11kg
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
ネイティブコントラスト5万対1を実現した新フラグシップ
DLA-HD1から数えて第3世代のホームシアター専用D-ILAプロジェクターに相当する本機が達成した進化は、前回のHD1からHD100への世代交代以上に大きく、性能・使い勝手の両面で家庭用高画質プロジェクターとして、大いに完成度を高めたと思う。特に、前モデルHD100への数少ない不満点の一つであった動作音を大幅に低減したことと、筐体の小型化を実現したことは歓迎すべき点だ。
もちろん画質においても少なからぬ進化を遂げているし、機能面ではCMYRGB各色独立のカラーマネージメント調整が行えるようになったことが大きい。そのほかTHX規格への対応、レンズの性能改善、16ステップの手動アイリスの搭載など注目すべき点が多い。300ルーメンだが輝度アップを果たしたことも評価していい。小さな改良だが、アナモフィックレンズ使用時に便利なトリガー端子も新設された。シネマスコープ仕様のスクリーンはそう簡単に導入できないが、これから新規にホームシアターを設計する場合は、本機と良質なアナモフィックレンズを組み合わせて同時に導入することを真剣に検討していいのではないか。
量産モデルに近付くにつれ、本機の画質はこれまでとは次元の異なる未踏の領域に入りつつある。映画は「シネマ1」モードのなめらかなスキントーンと色数が豊富な階調の豊かさがまず目を引く。緻密な描写力はDLA-HD100と比べてもさらに上を行く印象を受けたが、これはおそらく細部のコントラストを改善した新しいレンズの威力と思われる。いずれにしてもUHPランプでここまで濃密かつ深みのあるトーンが引き出せるというのは驚くべきことといえる。
コンサートやオペラなどライブ映像の再現力が高いことも特筆していい。DLA-HD100に対して明るさを向上させたことでコントラスト感に余裕が生まれ、舞台の奥行き感と人物のフォーカスが際立つようになった。音楽ソースの再生時には、前モデルHD100から数dBの改善を果たした静音化が大きな威力を発揮する。映画ファンはもちろんんだが、音楽ファンにもぜひお薦めしたい製品である。
(text:山之内正)
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