製品情報

製品データベース

TOP > ビデオカメラ/関連機器 > その他ビデオカメラ/関連機器

GZ-HM200

VICTOR
GZ-HM200 (Everio)

¥OPEN(予想実売価格100,000円前後)

発売:2009年3月中旬
AMAZONで検索

SDカードを2枚同時に装着できるフルHD“Everio”

【SPEC】●撮像素子:1/4.1型CMOSセンサー 305万画素 ●動画記録方式:MPEG-4 AVC/H.264 ●光学ズーム倍率:20倍 ●液晶モニター:2.7型 ●入出力端子:HDMI出力、AV出力、コンポーネント映像出力、USB ●消費電力:3.3W ●外形寸法:55W×65H×113Dmm(撮影時) ●質量:約260g(撮影時)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ダブルSDカードスロット搭載のフルHD“Everio”

本機は同社のフルHD対応“Everio”の中でも、“ダブルSDカードスロット”を打ち出し、文字通りSDHDカードを2枚同時に挿入して長時間録画対応としたモデルだ。撮像素子は1/4.1型305万画素のCMOSセンサーで、映像エンジンには”HDギガブリッドPremium”を搭載。1920×1080ドットのAVCHD映像の記録に対応する。外形寸法55W×65H×113Dmmの本体は、思わず本当にフルHDモデルなのかを確かめたくなるほどに小さい。光学20倍ズームのスペックも現行AVCHDカムでトップを走る。

実際に屋外に持ち出して撮影した映像は、やや明るめで柔らかな映像を持ち味にしている。特に青空の美しい色をコントラスト豊かに描いており、素直な色調でHD画質を楽しませてくれる。一方で、AVCDHカムでありながらカジュアルな撮影スタイルも重視しており、光学20倍ズームの撮影で自由度も高く、動く被写体の撮影時にも安定した画質を実現している。定番となった”顔検出機能”はしっかり正面から構えると有効に働くようだ。撮影時間は同梱のSDHCカード「8GB×2枚」でも、「XPモード(VBR:約17Mbps)」で撮影すれば約1時間のハイビジョンムービーが撮影できる領域に達した。SDカードは1枚のカードから自動的に次のカードに連続撮影する機能があるが、手動切り替えによって行うこともできる。

液晶モニター側面のタッチセンサーを用いた”レーザータッチオペレーション”で、指を滑らせ操作するGUIもユニークだ。撮影した映像は”オートグルーピング”機能により撮影時間帯ごとにグルーピングしたり、沢山の映像を撮り貯めた時は”ダイジェスト再生”で約60分の映像を約5分にまとめたプレビュー映像を自動生成する機能も搭載し、大量の映像の検索性にもひと工夫を凝らしている。本体によるカット編集・分割・プレイリストなどの機能も一式揃う。撮影してすぐ、移動時間内にカメラ本体で内容を確認し、編集したいというアクティブなスタイルにもぴったりだ。

撮影後の映像も自在に使いこなせる。例えばPCのSDカードスロットから素材を取り込み、同じくSDカードのスロットを搭載したBDレコーダーで連携と、素早く機器間の連携ができる。PCソフトの”Everio Media Browser HD”は動作が軽快で、YouTubeやiTunesとの連携機能にも対応する。例えば撮影時にカメラ本体の「UPLOAD」ボタンを押しておけば、YouTubeへのアップロードが手軽に行える動画が撮影可能だ。本機はフルHDカムコーダーではあるが、これまでEverioのカジュアルなモデルに盛り込まれていたYouTube連動機能なども大胆に取り込んだカメラだ。このコンパクトサイズでフルHDムービーを気軽に撮って、楽しみ尽くせる魅力は大きい。

(text:折原一也)