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AH-D310

DENON
AH-D310

¥4,800(税抜)

発売:2010年9月上旬
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心地よい装着感の新形状ヘッドバンドを採用したオーディオヘッドホン

【SPEC】●インピーダンス:32Ω ●感度:105dB/mW ●再生周波数:10〜22,000Hz ●質量:153g

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

音質・デザイン・装着感をアップさせた新Dシリーズのエントリーモデル

使い勝手の良さやファッション性にも注力した、オーバーヘッド型ヘッドホン“Dシリーズ”のエントリークラス。特に新形状のヘッドバンドにより装着感が向上したところがポイントだ。

実際に装着してみると確かに、頭部への当たりや圧力は柔らかく感じられる。パッド部分は特別に大きくも厚くもない。やはりヘッドバンドの形状が巧みなのだろう。また大口径ドライバ搭載ヘッドホンとしては比較的軽量な部類であり、それも装着感の軽さにつながっている。

なお本体カラーはブラックとホワイト。ホワイトのモデルはケーブルと延長ケーブルもホワイトだ。

前述のようにドライバーユニットは大口径。振動板の前後の音圧を調整することで音響特性を向上させるアコースティックオプティマイザー構造も、もちろん採用されている。このあたりはエントリーモデルといえども、デノンの姿勢は揺るぎない。

ミッド・ロー(中域の低域側)の充実が印象的。この帯域を押し出すことでベースラインの輪郭が適度に強調されている。屋外騒音下では低音側は聴こえにくくなるものだが、この音作りならベースラインも明瞭に届いてくる。低音全体をブーストするよりも効果的なチューニングだ。そのおかげでボーカルも適度なふくよかさを得ており、歌いっぷりが堂々とした印象。

高域側のシンバルなどは、シャープではなく、厚みを強める描写。ギターの倍音感も、硬質ではなく豊かな柔らかさを強める。高域の当たりはソフト傾向だ。

音像が太く、嫌な鋭さがないなど、携帯プレーヤー付属のイヤホンなどからステップアップした際に、ヘッドホンらしさを存分に味わえるチューニング。ヘッドホン入門を検討中の方には特におすすめしたい。

(text:高橋 敦)