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DENON
AH-A100
(A100シリーズ)
¥50,000(税抜)
密閉型ハウジングを採用したオーディオヘッドホン
100周年記念モデル
【SPEC】●形式:ダイナミック型 ●ユニット:φ50mmネオジウムマグネット ●インピーダンス:32Ω ●感度:101dB/mW ●最大入力:1,000mW ●再生周波数:5〜37,000Hz
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
デノンの高音質化技術を全て投入したオーディオヘッドホンのフラグシップ
デノン100周年記念モデルのひとつとして、本格派ヘッドホンもラインナップされた。一連の100周年記念モデルと同様に、レギュラーモデルで好評の高音質技術を継承しつつ、記念モデルならではのチューンナップが施された意欲的な製品だ。
木製ハウジングの採用は、同社のハイエンドヘッドホンのシリーズに準ずる要素だ。樹種はマホガニーを選択した点はデノンのこだわりだろう。マホガニーはギターで採用例が多い木材だが、音楽的な響きの良さは折り紙付きと言える。形式としては密閉型を採用する。
そしてもちろんアコースティックオプティマイザーも採用。振動板の後側に放出される音圧の一部を、フィルターを通して適切に放射し、振動板前後の音圧バランスを最適化している。こもらずに、しかし量感のある低域と、抜けのよい中高域を実現している。
装着感にも万全を期している。三次元縫製されたイヤーパッドの心地よさは特筆すべきポイントだ。ヘッドバンドは見たところ「AH-D1100」と同じ形状で、側圧は適度にある。そもそも本体の質量が軽いのも好ましい。
バスドラムを底辺として重く太いドラムスには大きなインパクトがある。緩く膨らむような量感の出し方はせず、内圧が強いと言えばよいだろうか、力の込められた音だ。ウッドベースも低重心で、そして腰が強い。
高域側では、シンバルの打点から粒子がふわっと広がる感触を引き出してくれる。嫌な鋭さやうるささはないが存在感があり、強力な中低域とのバランスも良好だ。
女性ボーカルもしなやかさ、しっとりとした滑らかな手触りなど、期待通りの描き方をしてくれる。アカペラの場面では響きがきれいに残り、ここでもその粒子感が印象的だ。
ヘンドリクスのギターのファズ(歪み)は倍音が豊富で、硬質にはせずに、何と言うか音楽的な飽和感がある。ベースとドラムスも直線的な迫力よりも、しなやかなグルーブ感を引き出す。
モノとしての魅力にしても、音にしても、価格以上の満足感を与えてくれるであろう完成度だ。確かに高価ではあるが、その実力に触れればお買い得感のあるヘッドホンだ。
(text:高橋敦)
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