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DENON
AH-D600
(MUSIC MANIAC)
¥OPEN(予想実売価格50,000円前後)
新開発の50mm大口径ナノファイバー振動板をドライバーに搭載したHiFiヘッドホン
【SPEC】●型式:ダイナミック/密閉型オーバーヘッド・ヘッドホン ●ドライバー:50mmフリーエッジナノファイバー振動板ドライバー ●再生周波数帯域:5Hz〜45kHz ●感度:108dB ●インピーダンス:25Ω ●最大入力:1800mW ●本体質量:365g(ケーブル含まず)
※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。
キレ味鋭いサウンドが魅力のシリーズ中堅モデル
この夏デノンから、全く新しいコンセプトを持つ4シリーズ8機種のヘッドホンが登場した。その中でも音楽好きにとっての注目株は、音質を重視した「MUSIC MANIAC」シリーズだろう。新しいフラッグシップヘッドホン「AH-D7100」をはじめ、ハイエンドモデルの「AH-D600」、シリーズ唯一のカナル型イヤホンでバランスドアーマチュア型ドライバーを搭載した「AH-C400」など、そのいずれも概要を見ただけでもこだわりの深さがうかがえる、渾身のモデルだ。
「AH-D600」も実力としてはかなりのレベルだ。また、ナノファイバー振動板を持つ50mmドライバーなどは同じながら、ハウジングがグラスファイバー配合FRPに変えられているほか、オールジャンルなキャラクターを目指したのか、音色傾向も多少異なっている。
特に印象的なのは、高域のキレの良さと鋭さだ。「AH-D7100」も素晴らしいレベルだが、「AH-D600」ではさらに立ち上がりが鋭く、まるでナイフのような切れ味を持つ。付帯音も皆無といって良いほどで、音のダイレクトさはフラグシップの「AH-D7100」に勝るとも劣らないレベルに達している。また、低域のソリッドさもいい。制動のよく効いた、芯のある低音がボトムエンドまでしっかり伸びきっているので、バスドラやタムなどがリズミカルなサウンドを奏でてくれる。音色の傾向的にはこちらの方が好みという人がいるかもしれない。
(text:野村ケンジ)