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TD712z

ECLIPSE
TD712z

¥280,000(税抜)

発売:2004年11月20日
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タイムドメインシリーズの最高峰スピーカー

価格は1本・スタンド込み

ビジュアルグランプリ2005SUMMER ≪GLA賞≫受賞モデル

オーディオ銘機賞2005 ≪銅賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2005 ≪スピーカーシステム(小型)部門賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 ≪スピーカーシステム(高級タイプ)部門≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2007 SUMMER ≪スピーカーシステム(超高級タイプ/ペア50万円以上100万円未満)部門≫受賞モデル

【SPEC】
●ユニット:φ12cmフルレンジ ●許容入力:定格35W/最大70W ●インピーダンス:6Ω ●能率:83.5dB/W・m ●再生周波数帯域:40Hz〜20kHz(-10dB) ●外形寸法:347W×988H×384Dmm ●質量:約25.2kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ECLIPSE TDの最高峰モデル 空間再現力をさらに高めた

再生音の時間的整合を徹底した独自のタイムドメイン理論に基づく設計で話題のエクリプスTDシリーズに、新たに加わった最高峰モデルである。従来の512から大きく変更されたのは新開発のスタンドと一体化を実現したことだ。

スタンドは制振構造を持つ堅牢な設計だ。正面に平面を持たない形状として、スピーカーから発生する球面波の反射を抑制する。

注目されるのは、このスタンドとスピーカーの間に独自開発のソリッドベースを挿入したことだ。このベースは3本のスパイクと特殊構造のビスで全面的な点接触を実現する。またスピーカー部は約10度の範囲で上下の角度調整が可能。スタンドと高度な一体化を図ることで不要共振のない再現性を実現しながら、フレキシビリティにも配慮を行っている。

スタンドの底部にはスパイク・オン・インシュレーターと呼ばれる特許申請中の特殊な足が装着されている。床面とはスパイクで点接触となり、しかもスタンドと一体となる特殊構造である。

本来このシリーズは、明確でにじみのない音像と奥行きの深い空間性を特徴としている。それは設計の意図から明らかだが、本機ではその再現性がいっそう強化されているのを感じる。音像の明瞭さはもちろんだが、レスポンスが広がったことで音調全体が伸びやかさを増した。このためディテールの描き方に余裕が生まれ、空間的な実体感がさらにリアルなものになっている。いわば地に足が着いた感触が高まった印象だ。タイムドメイン理論の完成形とも言うべき製品の誕生である。

(text:井上千岳 「AVレビュー」2004年11月号より転載)