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HD-61MD60

VICTOR
HD-61MD60 (BIG SCREEN EXE)

¥750,000(税抜)

発売:2005年5月中旬発売
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ビジュアルグランプリ2005SUMMER ≪銀賞≫受賞モデル

【SPEC】●受信チャンネル:VHF/UHF/地上デジタル/BSデジタル/110度CSデジタル/CATV ●画面サイズ:61V型 ●表示画素数:1,280(水平)×720(垂直) ●映像入力端子:D4×1、コンポーネント×1、コンポジット×3、S映像×3 ●その他の主な端子:HDMI、iLink×2、光デジタル音声出力、LAN、電話回線 ●音声出力:10W+10W ●スピーカー:10丸型×2 ●電源:AC100V(50/60Hz) ●消費電力:198W ●外形寸法:1,456W×1042H×470Dmm ●質量:46.3kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ジェネッサとD-ILAによる明るく高精細な大画面

D-ILAという同社独自開発の反射型液晶パネルを使用するのが特徴。同デバイスによる52V型のモデルも、画面サイズのみ異なりエンジンは共通としている。この映像エンジンはジェネッサと呼ばれるもので、ダイナミックな画作りが特徴的だ。ランプが110Wと小さな割に明るい画面で、光の利用効率の高さがうかがえる。音声面もシニア層のユーザーを意識した「きき楽」機能などを盛り込み、大画面テレビを幅広い層に提案する。反射型ならではのスムーズな質感が映画用として好ましい画質になる。

本機の視聴は東京のビクタービルで行った。D-ILAとは言うものの画素数は1280ドットなのでフル対応でなくハイビジョンソースはスケーラー処理される。ジェネッサはオートピクチャー回路を追加してよりコントラスト表現力を増したプロジェクションテレビ独自の回路構成。これが明るい画面で効果を発揮し、白飛びが少なく階調表現性が良い。ただ黒浮きが残るため全体のダイナミックレンジがそれほど広くない。スポーツ番組などコントラストを高めで見るには好適である。

DVD映画ソフトへの対応だが、部屋の明るさを200ルクス程度にキープした方が黒浮きが気にならず好ましい。明るさをある程度上げた状態の「シアターモード」はこのためだろう。オートピクチャーはリビングテレビ向きの画作り。色はこってりでガンマも立ち気味だが、色合いはまったく違和感もなくバランスが良い。このランプで十分な明るさなのは感心してしまう。

(text:村瀬孝矢「2005年6月月間特集 視聴レポートより」)