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インタビュー

VGP2013SUMMER 金賞受賞メーカー特別インタビュー

4K商品で新たな高価値感動体験を
テレビ復活へ夏商戦を盛り上げる
パナソニック(株)
日本地域コンシューマーマーケティング部門
コンシューマーマーケティング ジャパン本部
AVCグループ グループマネージャー
宮地晋治
VGP2014SUMMER 総合金賞
4Kテレビ “VIERA” AX800F/AX800 Series
BDレコーダー "DIGA"「DMR-BXT970」
VGP2014SUMMER 企画賞
ムービー一眼/アクションカメラ 「DMC-GH4」/「HX-A500」
リモコン 「ボイス&モーションリモコン」
システム 「キャリブレーションモード」
VGP2014SUMMER 金賞
TH-65AX800/DMR-BZT9600/DMR-BXT970/DMR-BWT660/HC-W850M/HC-V550M/HX-A500/SC-HTB880
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4Kテレビのラインナップを拡充し、夏商戦を皮切りに4K本格展開へ大攻勢をかけるパナソニック。BDレコーダーなど関連商品とも連動させ、AV市場活性化をけん引していく。

テレビ、レコーダー強化で「4K」拡大へ大展開

−− 総合金賞に輝いた4KテレビとBDレコーダーの訴求ポイントをお聞かせください。

宮地 今年は4Kの本格展開が最大のテーマ、主力のテレビとレコーダーにいただいた高いご評価に感謝しております。

テレビでは総合金賞を受賞したAXシリーズで4Kのラインナップを拡げました。弊社独自のヘキサクロマドライブ搭載による色再現性を実現しました。また「シネマモード」では映画制作時に意図された本来の色を忠実に再現し、映画館さながらの色彩美をご家庭でも楽しめるとご好評をいただいております。デザインではスラントデザインを採用し、新たなテレビの視聴スタイルも提案しています。

使い勝手としては放送コンテンツや録画コンテンツに加え、インターネット動画も検索対象としました。それらを「マイチャンネル」でひとつの画面に表示し、音声リモコンで呼び出すことができます。

総合金賞のBDレコーダー「DMR-BXT970」は、指定したチャンネルの番組を全て録画する「チャンネル録画」用として8チャンネル、加えて通常録画用のチューナー数とHDD容量も割り当てて最大で10チャンネル分を21日間録画できます。また前述の音声検索への対応をレコーダーで初めて可能としました。リモコンもモーションリモコンとして、テレビ画面上から様々な操作ができます。また昨年来の技術として4Kのアップコンバート、マスターグレードビデオコーディングを採用して美しい映像再現を楽しめます。

VGP2014SUMMER総合金賞を受賞したDMR-BXT970は、通常録画と全録のHDD配分を変えられることが大きな特徴。写真は、全録のチャンネル録画設定画面。全録機能「チャンネル録画」のチャンネル数を減らせば、録画日数が長くなる。

−− 投入後の手応えはいかがでしょうか。

宮地 4Kテレビは今あるテレビの中でもっともきれいな画質のものと認識いただいており、ご販売店の各法人様や地域量販店様で夏商戦に向け大きく展開しております。おかげさまでお客様の関心も高く、新商品投入の5月から我々の想定以上で推移している状況です。レコーダーとの連動性はもちろん、弊社のミラーレス一眼GH4や4Kウェアラブルカメラによるパーソナルコンテンツ視聴の楽しさも、今後しっかりと訴求していきたいと思います。

テレビ復活の実現へ 夏商戦を盛り上げる

−− 4Kが起爆剤となり、いよいよテレビ市場の復活が期待されます。

宮地 この4〜5月は消費税増税の影響を折り込みましたが、出荷ベースで想定よりも上回っている状況です。5月に投入した新製品を皮切りに、6月以降はAV全体でも前年比アップの水準に戻したいと考えます。そうした中でテレビは50インチ以上の構成比、さらに4Kの比率をいかに上げるかがポイント。お客様に価値を売るという姿勢を徹底したいと思います。

4Kは今年度以降も加速させ、2020年の東京オリンピックに向けて、レコーダー、イメージング商品、シアターバーなども含めて「4K商品群」として展開し、群で使っていただいて拡がる価値をしっかり訴求して参ります。2024年までのオリンピックでのオフィシャルスポンサーとしてこれを最大限に活用し、国内AV市場の活性化を推進していきたいと考えています。

−− レコーダーの戦略についてはいかがでしょうか。

宮地 当社のBDレコーダーのラインナップの中では現在、HDD容量1TB、Wチューナーモデルのウェイトが着実に上がっております。ここでさらに3チューナー以上のモデルの販売構成を上げるべく、チャンネル録画機能による新たな視聴スタイルを提案する新商品のDMR-BXT970/870を中心に、この夏商戦から取り組んで参ります。

加えてこれからは「宅外視聴」がひとつのトレンドになってきます。今や家じゅうのあらゆる場所でレコーダーに録り貯めたものを見られるのは当たり前、そこに宅外が加わります。一気に視聴シーンが増えてくる中、より大容量のHDDを搭載したレコーダーであらゆるコンテンツに対応していき、レコーダーの楽しみ方や価値を高めたいと考えます。

対応するビエラ/ディーガの受信チューナーで受信した放送中番組や、HDD内の録画コンテンツを宅外からスマホで視聴できるパナソニックのリモート視聴機能「外からどこでもスマホで視聴」。

−− 夏商戦に向けた方策をお聞かせください。

宮地 女優の綾瀬はるかさんを起用した4KビエラのテレビCMの放映が始まり大きく展開しております。パーソナルテレビの新提案である「プライベートビエラ」、電話機やファクス、テレビドアホンなど情報通信系商品でも綾瀬さんを起用したテレビCMを展開して、需要喚起を図ります。さらに6月発売の4Kウェアラブルカメラも、交通媒体を中心に新しい使い方提案を訴求して参ります。ボリューム感を出したプロモーションで、一気に需要を上げたいと考えます。

アナログ停波以降AVC商品は苦戦しましたが、今回4Kモデルを一気に導入して大きな手応えを感じています。ご販売店様でもテレビをもう一度しっかり売るという気運が高まり、大きな期待を感じます。まずは夏商戦から、受賞をフックにテレビ復活を確実なものにしたいと思います。

宮地晋治氏 プロフィール

1988年 九州松下電器株式会社(現パナソニックシステムネットワークス株式会社)入社。2012年 AVCマーケティング ジャパン本部 商品グループ グループマネージャー。2013年 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 AVCグループ グループマネージャー