VGP2012 金賞受賞メーカー特別インタビュー

お客様へ真の価値と満足感をお届けする
ソニーマーケティング(株)
代表取締役
執行役員専務
鈴木功二氏

サウンドバー「HT-CT370」(テレビシアター大賞)
「TV SideView」
2014年は“4K元年" テレビ ビジネス再構築へ
-- 批評家大賞を「KD-65X9500B」が受賞されました。おめでとうございます。
鈴木 企画賞をいただいた「X-tended Dynamic Range」を新たに搭載し、輝度を大幅に高めながら併せて省電力化を実現するなど、技術に裏打ちされたトータルでの画質の良さを認めていただけた結果だと思います。
-- 市場では「4K」をキーワードに活性化への期待が高まっています。
鈴木 テレビは、アナログ停波の前に駆け込むようにご購入いただいたお客様も少なくなく、私どものデータからも、画面の大きさを筆頭に、スペックやネットワーク性能に物足りなさを抱いているユーザーは少なくありません。
業界を挙げての大きなビジネスチャンスでしたが、私どもメーカーには「本当にお客様に喜んでいただけただろうか」という反省があり、ご販売店の皆さまも同じように感じられているのではないかと思います。だからこそ、昨年4K対応テレビのラインナップを増やし市場投入した際には、ご販売店の皆さまから「こうした高付加価値商品をお客様が購入して喜んでいただけるよう、きちんと説明のできる売り場づくりを、もう一度一緒になってやっていきましょう」とのお言葉をいただき、大変心強く思いました。ここへきて各メーカーから新商品が投入され、今年は間違いなく「4K元年」になると確信しています。

-- 売り場もガラリと変わってきました。
鈴木 昨年の市場状況では、46V型以上の大画面テレビの構成比は十数パーセントでした。これを2割、さらには3割へと引き上げていきたいと店頭でも力が入っています。金額ベースにすれば50%を超える構成比になります。そこで、けん引役となる4Kテレビをどこまで伸ばせるかは大きなポイントです。テレビは家庭の中心で長く使う商品です。お客様の将来のことをきちんと考え、後悔のない納得のいくお買い物をしていただくためにも、ご販売店の皆さまとともに4Kテレビの売り場をさらに充実させていかなくてはなりません。
-- 薄型テレビの弱点と指摘される音にも注力され、高い評価を集めています。

鈴木 やはり、お客様に感動をお届けするには、映像と音を一体でご提供できなければなりません。別売で用意したウーファーをテレビとセットアップしていただく提案も新たに始めました。まさに映画館の大迫力をご家庭でもお楽しみいただけます。シアタースピーカーのラインナップも拡充しています。この夏商戦は是非、シアターをご拡販いただき、店頭での単価アップとお客様の満足度アップを実現いただきたいですね。
-- やはり、お客様に「よかったな」と言っていただける満足できる買い物をしていただきたいですね。
鈴木 そのための商品を出すのがわれわれメーカーのつとめ。そして、ご販売店様とタッグを組んで、お客様へきちんと提案を行う。それが、業界を元気にしていくことにつながっていきます。今回、「TV Side View」が企画賞をいただきましたが、テレビの楽しみ方の裾野はもっと広げていけるはずです。
拡がる裾野に訴えハイレゾの商機拡大
-- 「MAP-S1」がライフスタイル特別賞を受賞しました。ハイレゾのマーケットを立ち上げてこられた御社が提案する新しい時代のオーディオのカタチですね。
鈴木 これまでハイレゾ対応のセットステレオとして「HAP-S1」「UDA-1」の2モデルを発売していますが、「既存のCDの資産をもっと気軽に生かしたい」との要望を数多くのお客様からいただきました。そこで、ダウンロード音源に加え、今あるCDもアップスケーリングしてハイレゾに迫る音で楽しめる、マルチ音源に対応したセットコンポとして商品化したのが「MAP-S1」です。ハイレゾを気軽に楽しめる、さらに音楽を楽しむ裾野を拡げることができる商品になります。

ハイレゾのお客様の層は大変幅広いです。かつて単コンを楽しまれたアクティブシニア層だけでなく、ダウンロードのランキングではゲームやアニメ音楽が上位を占める一方で、中森明菜さんやイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」、ビリー・ジョエルさんなども根強い人気があります。本当に世代の壁がないのが特徴です。
-- 今後は「エクスぺリア」などスマートフォンとの住み分けも注目されます。
鈴木 スマホというとコンパクトデジタルカメラの販売数の低下を指摘されることがあります。スマホでは気軽に手軽に撮影ができることからショット数は大幅に増え、撮影することがより身近になりました。スマホが写真撮影の裾野をぐんと拡げたわけです。そして、そうしたスマホ・ユーザーがより良い写真を撮るためにまたカメラに戻ってきています。しかも、暗所に強い、高倍率ズーム、一眼のエントリー機など、高単価の商品をお求めになっています。こうした傾向が今後、音についても表れてくると考えています。スマホが音や撮影に触れる機会を増やし、より身近なものにしているとポジティブな視点で捉えた商品提案や取り組みが不可欠になってきます。
-- 進化のスピードはますます早まる中で、的確かつ力強く訴えかけていかなければなりません。
鈴木 ご販売店様ともディスカッションしていますが、弊社でもご販売店できちんとお客様に説明できる体制づくりのご協力をさせていただき、一緒になって4Kやハイレゾをしっかりと訴求できる体制を整えていきたいと思います。
「MAP-S1」を例にとっても、セットステレオコーナーとウォークマンコーナーのどちらで展開すればお客様に対して骨太な説明が可能になるのか。この夏の取り組みでの成功事例もいち早くフィードバックしていきます。昨年をターニングポイントに、今、間違いなく業界はいい方向へと向かい始めました。ご販売店の皆さまに自信を持って販売いただける商品を我々メーカーが提供し、お客様にそれを安心して、満足してお買い求めいただける環境づくりにさらに力を入れて参ります。