ケーブルブランド探訪記(STEREOVOX編その4「LSP-600」)
LSP-600 \700,000(1.5mペア) |
絶縁体にはテフロン系のハイグレード素材で、極めて小さな空気孔を持つPTFEインシュレーター「ゴッサマー」(Gossamer)を採用。同軸マルチレイヤー構造とすることで、ケーブルの構造的な精度や機械的な性能を高め、信号伝送速度を向上させるとともに、ケーブル全長にわたって低容量、低共振を実現している。
ケーブルの端末処理には、摂氏143度の低温度で融解する銀入りハンダSVX-4947を使用した独自の圧着式ハンダ加工「イスコラス」を導入。高温のハンダ付けによって生じる信号ケーブル、およびコネクターピンへのダメージを未然に回避している。
また、コネクターには世界で最も高い性能と精度を誇るスペードプラグ「エクスハドウ・ミレニオ」(XHADOW millennio)を採用している。
同モデルは『オーディオアクセサリー110号』にて紹介な音質レポートを掲載しているので、こちらもぜひともご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
●STEREOVOX(ステレオヴォックス)社の紹介
ステレオヴォックス社は1998年、クリス・ソンモヴィーゴとトニー・デ・アルメイダの二人によって設立された。米国フロリダ州に拠点を置き、オーディオケーブルの開発・生産および、クラシック音楽のレコード制作を手掛けるメーカーである。
クリス・ソンモヴィーゴ氏は1992年、以前の会社であるイルミナチ・エレクトロニクス社にて数々のデジタルケーブルを開発し、その優れた性能が認められ、1996年には米国オーディオ誌『ステレオファイル』の推奨リファレンスコンポーネントに選ばれている。1997年からは世界で最も高い性能と精度を持つアナログオーディオケーブルの開発・設計に着手し現在のステレオヴォックス社の最上位モデルとなっている。
一方の経営者であるトニー・デ・アルメイダ氏はフランスの著名な指揮者であり、音楽学者でもあるアントニオ・デ・アルメイダ氏を父に持ち、本人もオペラ演奏ではバリトンを担当する声楽家として、欧米各地で20年にわたって活躍。と同時にクラシック音楽への深い造詣から、レコード制作とそのエンジニアリングに対しても高い情熱を発揮している。クリス・ソンモヴィーゴ氏と出会ってからは一緒にオーケストラのレコーディングプロデュースを手掛け、国立公共ラジオ(NPR)の音楽番組でオンエアされるとともに、そのいくつかはステレオヴォックス・レーベルとしてリリースされている。
●ステレオヴォックス製品の取り扱い:
オーディオリファレンスインク
TEL:042(574)3185
FAX:042(574)3186
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