ノア、オーストリア「ベーゼンドルファー」社製スピーカー3モデルを発売
<左>VC-7 <右>VC-2 |
ベーゼンドルファー社は、175年の伝統を有するオーストリア屈指のピアノ製造会社。スピーカーにはピアノの響板の原理を応用した独自の“ホーン・レゾネーター”方式を採用し、ピアノ造りのノウハウと最新の設計技術を融合させた。
今回発売されるのは、トップモデルの「VC-7」、使いやすいサイズの「VC-2」、小型サイズの「VC-1」の3モデル。それぞれの価格は以下の通り。
「VC-7」(2ウェイ6スピーカー・フロア型)\2,310,000(税込/ペア)
「VC-2」(2ウェイ3スピーカー・フロア型)\1,680,000(税込/ペア)
「VC-1」(2ウェイ2スピーカー・フロア型)\1,218,000(税込/ペア)
3製品には、すべて「ホーン・レゾネーター」方式を採用。キャビネットの両サイド(VC-1は片側のみ)に取り付けられた音響パネルとキャビネット本体との間隙でホーンを形成、ここにキャビネット下部のホーンのスロートに相当するスリットからウーファー背面の音圧を送り込むことにより、音響パネルが巨大な振動板として機能する。小さな発音体に大きな共振体を組み合わせることにより、放射効率の良い、歪みの少ない低域再生を実現する。
音響フィルターも独自のアコースティック・アクティブ方式を採用。ウーファー背面の130Hz以下の周波数は音響パネルを振動させ、それ以上の周波数はウーファーの前面から放射される。高域のクロスオーバーには位相歪みのない6dB/oct.の緩やかなフィルターを用いている。電気的フィルターに頼らない構成にすることで、位相及び変調歪みを軽減することができる。
ウーファーには基本特性の優れた13cm中低域ドライバーを採用。強靱なフレーム、高効率磁気回路、ケブラー製ボビンを用いた6層ボイスコイル、自己共振のない耐紫外線ウレタン・フォーム製エッジ、カーボンファイバーとアラスカ麻を含んだコーンなど、数々の特徴を備える。
トゥイーターには、十分な強度と柔軟性を両立させたアクリル含浸シルク・ファイバー・コーンと4層ボイスコイルを採用したドーム型を採用し、ホーン・レゾネーターに最適な音色バランスを実現している。
キャビネットは、ベーゼンドルファー製ピアノと同様の美しいピアノラッカー仕上げ。7層塗りが施されている。ホーン・レゾネーターとアコースティック・アクティブ方式を考慮した素材と構造を採用したほか、内部には「スピーカーのリニアリティーを損なうだけでなく音の自然な響きを妨げる」との見解から、吸音材を排除している。
最上級モデルの「VC-7」は2ウェイ6スピーカー。インピーダンスは4Ωで、外形
寸法は195W×1330H×403Dmm。
ミドルモデルの「VC-2」は2ウェイ3スピーカーを搭載。インピーダンスは8Ω。外形寸法は168W×1110H×304Dmm。
小型モデル「VC-1」は2ウェイ2スピーカー構成。インピーダンスは8Ωで、外形寸法は160W×927H×245Dmmとなる。
【問い合わせ先】
(株)ノア
TEL/03-5272-4211
(Phile-web編集部)
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