REQSTの第5回イベント「今秋発売予定のスピーカー試作タイプを聴く」開催報告
このイベントでは、新しく同社製品ラインアップに加わった、エコ材シース採用の銀メッキOFCスピーカーケーブルZ-SPC01と、レゾナンス・キュービック、レゾナンス・スクエアのほかに、非常に注目できる現在開発中の最新アイテム、今秋発売予定のスピーカー試作タイプを発売に先駆けて聴くことができた。会場には、いち早く最新の音に触れたいオーディオファイルたちが集まり、ジャズやクラシックはもちろん、様々なソフトを用いて試聴が行われた。ここでは、その結果をご報告しておこう。以下、REQSTによるレポート。
―テーマ―
●秋に発売する小型ブックシェルフスピーカーを、先行公開
●新製品スピーカーケーブルZ-SPC01の実験
●RS-CUBIC+RS-SQUARE合体技の試聴
スタジオモニター用として開発されたフラットな特性、高耐入力ダブルウーファー仕様は、オーディオ再生においても有効に作用し、ジャンルを問わず良好でダイナミクスな再生音を得られそうです。
大音量再生のテストも行いました。ベースのスラップ音源を用い、段階的にボリュームアップ。小型ブックシェルフ型とは考えられない音量を出しながら、まだまだ余裕をみせるタフなスピーカーです。
新製品スピーカーケーブル“Z-SPC01”の試聴は、ケーブル交換による音色変化に着目するのではく、位相特性の良さを確認していただきました。
スピーカー、そしてソフト「さよならtoday/矢口博康」共に、素晴らしい位相再現特性を示します。こういったケーブルの位相確認実験には、基準となるにふさわしいと思います。
まず、“Z-SPC01”を接続した状態で、「さよならtoday/矢口博康」2曲目を再生します。
スピーカー間に展開するベースとテナーサックスの音に注目。そして、左右に少し首を動かしてみます。
次に、他社スピーカーケーブル(1.5mペア10万円弱クラス)に変更。
左右に首を動かすと、先ほどと違い、音像が乱れるのを全員が確認しました。
“Z-SPC01”に戻すと、首を動かすだけでなく、部屋全体を移動しても音の印象は変わりません。
スピーカーケーブルの音色は機器との相性もありますが、“Z-SPC01”の正確な位相再現能力をデモンストレーションできたのではないでしょうか。
その後、RS-CUBIC+RS-SQUARE合体技の試聴。
RS-CUBICをスピーカーケーブルの下に敷くと、音楽の生々しさが向上します。
更にRS-CUBICの下にベースとしてRS-SQUAREを敷くと、その効果が高まり生命力あふれる音楽がイベントルームに展開しました。
最後に、参加された皆様の新型スピーカーへのご感想をまとめると、
■ソフトを聴いて、エンジニアの意図がよくわかる
■従来のニアフィールドモニターにサブウーファーを加えたような低音再現性
■40Hzまで充分に感じられる
■モニターとして、こんなに聴こえて大丈夫か(笑)?
■箱鳴りがなく、筋肉質
■自分のスタジオで早く聴いてみたい
などです。
今秋の発売に向け、更なる高みを目指します。
・使用機材
スピーカー:REQST/プロトタイプ ver.1
プレーヤー:MARANTZ/DV8300
アンプ:FAST/T1-S
スピーカースタンド:ULTIMATE/MS36B2 H=92cm
スピーカーケーブル:REQST/Z-SPC01
RCAケーブル:REQST/RCC-Z
関連リンク