【山之内正の独ハイエンドショウ レポート1】第三世代デノンリンクのSACD正式サポートに注目
5月の欧州は、街が新緑に包まれる美しい季節である。北海道に近い気候のドイツでは時折り思いがけない寒さが逆戻りするとはいえ、すぐに快適な陽気が戻ってくる。
その爽やかな5月の気候のなか、ドイツ南部バイエルン州の州都ミュンヘンでハイエンドオーディオの祭典が開かれた。フランクフルトから当地に移って今年で2回めを迎え、出展社、来場者ともに昨年を上回る規模で5日から8日まで4日間にわたって開催された。
昨年に比べると出展ブースも増えて、展示内容も広がっている。最大のテーマはもちろんハイエンドオーディオだが、ドイツでも人気が広がっているホームシアター(ドイツではHeimKino;ハイムキノと呼ぶ)関連のデモンストレーションもかなり増えた。
オーディオではSACDが試聴ソースとして定着したこと、一方でレコードプレーヤーなどアナログ機器とディスクにも根強い人気があり、ケーブルやアクセサリー類にも高い注目が集まるなど、ドイツのオーディオ市場の多様さと、熱心なファンの存在を強く印象付ける。
SACDの話題では、ハイエンドショーのスタート直前にSACDの規格改定があり、i.LINK以外のデジタルインターフェースでデジタル伝送ができるようになったことが注目される。会場ではデノンが同社独自のデノンリンクで、マルチチャンネルを含むDSD信号がそのまま伝送できるようになったことを発表。第三世代デノンリンク(3rd D.L.)に限られるものの、音声専用インターフェースでのサポートは大きなニュースである。対応機器の詳細は日本でもまもなく公開されるはずだが、3rd D.L.を最初からサポートするAVアンプのAVC-A1XV、AVC-A11XVをはじめ、複数の製品が該当する。
ユニバーサルプレーヤーは現在第二世代のデノンリンクのみ対応しているため、旧世代のAVアンプとともに、近日中にソフトウェアまたはハードウェア/ソフトウェアのアップグレードが開始される見込みだ。
(山之内正)
その爽やかな5月の気候のなか、ドイツ南部バイエルン州の州都ミュンヘンでハイエンドオーディオの祭典が開かれた。フランクフルトから当地に移って今年で2回めを迎え、出展社、来場者ともに昨年を上回る規模で5日から8日まで4日間にわたって開催された。
昨年に比べると出展ブースも増えて、展示内容も広がっている。最大のテーマはもちろんハイエンドオーディオだが、ドイツでも人気が広がっているホームシアター(ドイツではHeimKino;ハイムキノと呼ぶ)関連のデモンストレーションもかなり増えた。
オーディオではSACDが試聴ソースとして定着したこと、一方でレコードプレーヤーなどアナログ機器とディスクにも根強い人気があり、ケーブルやアクセサリー類にも高い注目が集まるなど、ドイツのオーディオ市場の多様さと、熱心なファンの存在を強く印象付ける。
SACDの話題では、ハイエンドショーのスタート直前にSACDの規格改定があり、i.LINK以外のデジタルインターフェースでデジタル伝送ができるようになったことが注目される。会場ではデノンが同社独自のデノンリンクで、マルチチャンネルを含むDSD信号がそのまま伝送できるようになったことを発表。第三世代デノンリンク(3rd D.L.)に限られるものの、音声専用インターフェースでのサポートは大きなニュースである。対応機器の詳細は日本でもまもなく公開されるはずだが、3rd D.L.を最初からサポートするAVアンプのAVC-A1XV、AVC-A11XVをはじめ、複数の製品が該当する。
ユニバーサルプレーヤーは現在第二世代のデノンリンクのみ対応しているため、旧世代のAVアンプとともに、近日中にソフトウェアまたはハードウェア/ソフトウェアのアップグレードが開始される見込みだ。
(山之内正)
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