バンダイ、音質を高めた「LITTLE JAMMER」最上位機種 − ケンウッド萩原氏が音を監修
(株)バンダイは、音楽とプレーヤの動作がシンクロするエンターテインメントオーディオ「LITTLE JAMMER」シリーズの最上位機「LITTLE JAMMER PRO. tuned by KENWOOD」(以下LJ PRO.)を5月下旬から発売する。価格は52,500円(税込)。
「LITTLE JAMMER」シリーズは、音源エンジンとアンプ、サブウーファーを一体型にしたコントロールボックスと、スピーカーを内蔵した各プレーヤーのフィギュアを接続し、それぞれのプレーヤーが動きながら音声を再生するエンターテイメントオーディオ。2003年3月に発売を開始し、累計で6万台を販売した。
今回発売する「LJ PRO.」では、2004年2月に発売した「 LITTLE JAMMER meets KENWOOD」と同様、(株)ケンウッドが技術協力を行い、音質の向上を図った。ケンウッドの“音質マイスター”萩原光男氏が音を監修し、音源エンジンを8ビットから16ビットに拡張。音質解像度を従来の256階調から256倍の65,536階調に向上させた。
コントロールボックスに内蔵したサブウーファーは、100Hz以下の帯域を受け持つ。各プレーヤーに内蔵したスピーカーは、素早い立ち上がりが特徴のフィックスドエッジタイプと、厚みや深みのある音を実現するフリーエッジタイプのスピーカーを使い分けているという。
今回のプレーヤーは、「ピアノ」「ギター」「ドラム」「サックス」「ベース」「トランペット」の6人編成。バンダイでは「6.1ch+のマルチチャンネルシステム」と説明する。コントロールボックスには、ゲストプレーヤー用の空きソケットが3基装備され、今年6月に発売予定の「ホーンセクション」や、年末発売予定の「ボーカリスト」などを接続することで、バンド編成を拡張することが可能。
プレーヤーの可動箇所がこれまでの10箇所から25箇所に増え、より表現力が増したのも「LJ PRO.」の特徴。ピアノでは、腕の動きに合わせて鍵盤も動かすなど、臨場感たっぷりの動作が楽しめる。
基本セットに付属する「LJ PRO.」専用ROMカートリッジには、「枯葉」「シェルブールの雨傘」「帰らざる河」「星に願いを」「カム・トゥゲザー」「テイク・ファイブ」「ダイアモンド・ヘッド」「イパネマの娘」「イン・ザ・ムード」など、名曲25曲を収録。さらに、本体発売と同時に「LIVE!StandardJazz I」 「LIVE!JazzBallad I」 「LIVE!ScreenMusic I」の3枚の専用ROMも発売される。いずれも
12曲収録で、価格は3,150円。
バンダイは3月2日、本製品の発表会を東京・青山のブルーノートで開催した。同社社長の上野和典氏は、「バンダイは子供向けのおもちゃばかり作っているというイメージがあるが、ここ数年はターゲットを拡げ、新規需要の掘り起こしに励んできた。その甲斐あって、LITTLE JAMMERはこれまで6万台の販売を達成し、百貨店や書店など、これまで我々が持っていなかった販路も開拓できた。今回のLJ PRO.はお客様の要望が最も多かった音質の向上を果たしており、5万円の価値に見合う商品だ」と製品の完成度に自信を見せた。
(株)ケンウッドの“音質マイスター”萩原光男氏と、スウィングジャーナル編集長の三森隆文氏、さらに開発を行った(株)バンダイの仲山氏、澤尻氏が参加したトークセッションでは、萩原氏が音質へのこだわりについて説明。「8ビットから16ビットに変えたことで、かんたんに音質が向上できると思うかもしれないが、こちらの要求水準が高いだけに開発は非常に苦労した。特に重視したのは音の『キレ』を高めることで、これによって音楽性の部分、楽曲の微妙な細部の表現が可能になった。我々の仕事は職人のようなもので、どれだけやっても終わりがないが、今回は満足できるレベルに達することができた」と語った。
スウィングジャーナルの三森編集長は、「ジャズの楽しみ方は2つあって、1つはライブを生で楽しむ方法、もう1つはCDなどで好きな楽曲をプレイバックする方法だ。LITTLE JAMMERはこの2つを1台で楽しむことができる」とし、「今回のプレーヤーの動きはデフォルメの域を超えている。私はクルマやオーディオなど様々な趣味を持っているが、今回のLJ PRO.はそれと同種のアナログ的な楽しみを持った製品だ」と絶賛した。
発表会の最後には、ゲストとして日野皓正氏と林家正蔵師匠が登場。正蔵師匠は「子供の頃からジャズクラブのオーナーになるのが夢だった。LITTLE JAMMERでその夢がかなってうれしい」と語り、「次はぜひ落語バージョンを作って欲しい。笑点のメンバーなんか良いのでは」と付け加えて会場の笑いを誘った。
(Phile-web編集部)
「LITTLE JAMMER」シリーズは、音源エンジンとアンプ、サブウーファーを一体型にしたコントロールボックスと、スピーカーを内蔵した各プレーヤーのフィギュアを接続し、それぞれのプレーヤーが動きながら音声を再生するエンターテイメントオーディオ。2003年3月に発売を開始し、累計で6万台を販売した。
今回発売する「LJ PRO.」では、2004年2月に発売した「 LITTLE JAMMER meets KENWOOD」と同様、(株)ケンウッドが技術協力を行い、音質の向上を図った。ケンウッドの“音質マイスター”萩原光男氏が音を監修し、音源エンジンを8ビットから16ビットに拡張。音質解像度を従来の256階調から256倍の65,536階調に向上させた。
コントロールボックスに内蔵したサブウーファーは、100Hz以下の帯域を受け持つ。各プレーヤーに内蔵したスピーカーは、素早い立ち上がりが特徴のフィックスドエッジタイプと、厚みや深みのある音を実現するフリーエッジタイプのスピーカーを使い分けているという。
今回のプレーヤーは、「ピアノ」「ギター」「ドラム」「サックス」「ベース」「トランペット」の6人編成。バンダイでは「6.1ch+のマルチチャンネルシステム」と説明する。コントロールボックスには、ゲストプレーヤー用の空きソケットが3基装備され、今年6月に発売予定の「ホーンセクション」や、年末発売予定の「ボーカリスト」などを接続することで、バンド編成を拡張することが可能。
プレーヤーの可動箇所がこれまでの10箇所から25箇所に増え、より表現力が増したのも「LJ PRO.」の特徴。ピアノでは、腕の動きに合わせて鍵盤も動かすなど、臨場感たっぷりの動作が楽しめる。
基本セットに付属する「LJ PRO.」専用ROMカートリッジには、「枯葉」「シェルブールの雨傘」「帰らざる河」「星に願いを」「カム・トゥゲザー」「テイク・ファイブ」「ダイアモンド・ヘッド」「イパネマの娘」「イン・ザ・ムード」など、名曲25曲を収録。さらに、本体発売と同時に「LIVE!StandardJazz I」 「LIVE!JazzBallad I」 「LIVE!ScreenMusic I」の3枚の専用ROMも発売される。いずれも
12曲収録で、価格は3,150円。
バンダイは3月2日、本製品の発表会を東京・青山のブルーノートで開催した。同社社長の上野和典氏は、「バンダイは子供向けのおもちゃばかり作っているというイメージがあるが、ここ数年はターゲットを拡げ、新規需要の掘り起こしに励んできた。その甲斐あって、LITTLE JAMMERはこれまで6万台の販売を達成し、百貨店や書店など、これまで我々が持っていなかった販路も開拓できた。今回のLJ PRO.はお客様の要望が最も多かった音質の向上を果たしており、5万円の価値に見合う商品だ」と製品の完成度に自信を見せた。
(株)ケンウッドの“音質マイスター”萩原光男氏と、スウィングジャーナル編集長の三森隆文氏、さらに開発を行った(株)バンダイの仲山氏、澤尻氏が参加したトークセッションでは、萩原氏が音質へのこだわりについて説明。「8ビットから16ビットに変えたことで、かんたんに音質が向上できると思うかもしれないが、こちらの要求水準が高いだけに開発は非常に苦労した。特に重視したのは音の『キレ』を高めることで、これによって音楽性の部分、楽曲の微妙な細部の表現が可能になった。我々の仕事は職人のようなもので、どれだけやっても終わりがないが、今回は満足できるレベルに達することができた」と語った。
スウィングジャーナルの三森編集長は、「ジャズの楽しみ方は2つあって、1つはライブを生で楽しむ方法、もう1つはCDなどで好きな楽曲をプレイバックする方法だ。LITTLE JAMMERはこの2つを1台で楽しむことができる」とし、「今回のプレーヤーの動きはデフォルメの域を超えている。私はクルマやオーディオなど様々な趣味を持っているが、今回のLJ PRO.はそれと同種のアナログ的な楽しみを持った製品だ」と絶賛した。
発表会の最後には、ゲストとして日野皓正氏と林家正蔵師匠が登場。正蔵師匠は「子供の頃からジャズクラブのオーナーになるのが夢だった。LITTLE JAMMERでその夢がかなってうれしい」と語り、「次はぜひ落語バージョンを作って欲しい。笑点のメンバーなんか良いのでは」と付け加えて会場の笑いを誘った。
(Phile-web編集部)