8種類のフォーマットを比較試聴できる弦楽曲作品集がSACDとブルーレイの2枚組で発売
実はこのディスク、同じ音源がSACDハイブリッド盤とブルーレイ盤の2枚組で販売されるという、超オーディオファイル向けに作られた作品なのである。
SACDハイブリッドディスクには、通常のCDフォーマットである2chステレオ音声のほか、SACD 2chステレオ音声とSACD 5.1chサラウンド音声を収録。
ブルーレイディスクは音声トラックのみの収録。2chステレオ音声として「リニアPCM」が、5.1chサラウンド音声として「リニアPCM」、「ドルビーデジタル」、「ドルビーTrueHD」、「DTS-HD マスターオーディオ」の4種類のフォーマットが収録されている。
試聴環境を揃えれば、計8種類の音声フォーマットを比較試聴できるという興味深い仕上げである。
ちなみに、2Lレーベルは“Free from the strains of genre”(ジャンルという系譜から解放されて)をモットーに、ノルウェーのアコースティックな音の景色に誘ってくれる注目のレーベル。クラシック、現代音楽、ジャズ、ポップス、民俗音楽とジャンルは多岐にわたり、アルバムデザインを含めてセンスあふれるプロダクションに惚れ込むファンが大勢いるという。主なスタッフはモッテン・リンドベルグ氏、ヨルン・シメンスター氏、ヴォルフガング・プラッゲ氏などだ。
モッテン・リンドベルグ氏がこだわりを持ったオーディオファイルであるため、本作品のようなマニアライクなカップリングが実現したのだという。トロンハイムの大学がスポンサーとなっており、2枚のセットでありながら、2,500円前後というSACD1枚ほどの価格でリリースされる。
本作品はバルトークの「弦楽のためのディヴェルティメント」などを収録したものである。録音はトロンハイムに近いセルビュ市にあるセリビュ教会で行われた。演奏するトロンハイム・ソロイスツは有望な若手ミュージシャンばかりがそろったグループ。その息づかいまでが聴こえるリアルな録音を、いろいろなフォーマットで聴いてみたいものである。
入荷はまもなく。
問い合わせはキングインターナショナル(TEL:03-3945-2333)まで。
<収録音声>
【Hybrid SACD】
■Ordinary CD (16 BIT / 44.1 kHz)
■2.0ch DSD (2.8224Mbit/s per kanal)
■5.1ch DSD (2.8224Mbit/s per kanal)
【Music Blu-ray】
■2.0ch LPCM 24BIT/192 kHz
■5.1ch LPCM 24BIT/192 kHz
■5.1ch DTS HD Master Audio 24BIT/192 kHz
■5.1ch Dolby True HD 24BIT/192 kHz
■5.1ch Dolby Digital 48kHz
【収録曲】
・バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメント
・グラジナ・バツェヴィチ:弦楽のための協奏曲
・テリエ・ビョルクルン:カルミナ
・ブリテン:シンプル・シンフォニー 作品4
【アーティスト】
トロンハイム・ソロイスツ
オイヴィン・ギムセ(Vc、リーダー)
ゲイル・インゲ・ロツベルグ(Vn、アシスタントリーダー)
アンデシュ・シェルベリ・ニルソン(Vn、アシスタントリーダー)
【その他】
録音:2007年11月 セルビュ教会(セルビュ、ノルウェー)
制作:モッテン・リンドベルグ
録音:ハンス・ペーテル・ロランジュ、モッテン・リンドベルグ
ディヴェルティメンティ トロンハイム・ソロイスツ(SACD+ブルーレイ音声ディスク)
【問い合わせ先】
キングインターナショナル
TEL/03-3945-2333
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)
関連リンク
トピック