高C/Nクロック UPCGを搭載し正確無比な再生を目指す。音展で試聴可能
【情報追加】TADからフラグシップディスクプレーヤー「TAD-D600」が登場 − 発売は2010年1月
(株)テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズは、本日より開催されている「音展」にてCD/SACDプレーヤーのフラグシップモデル「TAD-D600」を発表。2010年1月下旬に発売することを明らかにした。価格は2,625,000円(税込)。
本機は他のTAD製品と同様「正確無比」をコンセプトに掲げたディスクプレーヤー。大きな特長のひとつとして、高い性能を持ったC/Nマスタークロック UPCGを搭載し、正確なD/A変換を実現する点が挙げられる。C/Nとは搬送波対雑音比(Carrier to Noise ratio)のこと。このUPCG(Ultra High Precision Crystal Generator)は、高速デジタル通信基地局などで使用される技術手法をベースに2年をかけて開発したもので、発信中心周波数近辺のジッター量を-100dB以下にまで低減した。加熱恒温方式を採用していないため、寿命が長いなどの利点もある。
またDAC部にはバーブラウン製のPCM1794Aを並列接続で採用。スルーレート120V/μSの新設計ディスクリートオーディオ出力回路も搭載し、正確なD/A変換と高S/Nを実現するという。
なお本機は、“DACモード”を備えておりDACとしての使用も可能。サンプルレートコンバーターを搭載し、C/Nマスタークロック UPCGによってリクロックを行うことで、正確無比なDA変換を行うとのことだ。サンプリング周波数は32kHz〜192kHzまで対応する。
ボディはTAD-M600と同様、重量のあるパーツを下部に配置する低重心構造としている。分厚いシャーシは鋳造アルミニウムと6mm厚銅メッキ鋼板の2層構造で、剛性が高く振動を低減する働きをする。脚部は3点スパイク構造とし、安定度の高い再生を可能にする。
またユニークなのは電源部を別筐体とした点。これによりトランスの振動や磁束の漏洩が再生に与える影響を除外することが可能になった。そのためなんと400VAの巨大なトロイダルトランスを使用し、安定した電源供給を実現するという。
筐体は先進性を表す三角形のフォルムをフロントデザインに採用。ディスプレイはスタティック方式のLEDで、操作部は感圧式ボタンとしている。どちらも発信器を持たない方式のもののため、高周波ノイズによる音質への影響がない。
そのほかブラシレススピンドルモーターや、TADオリジナルのCDメカを搭載。ディスクローディングシステムは金属軸受けを採用し、スムーズでがたつきのない動作を実現。ディスクトレイ部はアルミ削りだし加工に黒色シート素材を採用しているため、振動を抑えるだけでなくレーザー光の乱反射も防ぐという。なおプリント基板はPPE材に無酸素銅板を張り合わせた135μm銅箔としている。
またCD再生時に88.2kHz/44.1kHzのサンプリング周波数でデジタル出力することも可能。88.2kHz出力時には、UPCGでアップサンプリングされた高音質デジタル信号出力が可能になっている。さらにSACD再生時にもデジタル出力が可能だ。
なお本機は、15日まで開催されている「音展」のパイオニアブース(富士ソフトビル6F 6-2)にて早速試聴を行うことができる。注目の新製品の音を速攻でチェックするチャンスだ。
■「成熟した技術で優れたディスクプレーヤーを」 − 発表会詳報
冒頭で登壇したTADの宮川社長は「再生メディアが大きく変化している現在、このタイミングでディスクプレーヤーを発売したのは、デバイスやピックアップなど全ての領域で技術が成熟したところでもあるからだ。磨きを掛けた技術で、ディスクの情報を全て引き出すことを目指す」と語った。
また、同社チーフストラテジー&テクノロジーオフィサーの高木一範氏が、新製品の戦略について説明。TADの社内開発コード名「XC」は「cross century」という意味が込められており、世紀を超えた良い製品を作っていくことを目的としている。またTAD-R1/CR1やM600のように2つのカラーや素材から生るデュアルカラーデザインを採用しているとのことだ。
■購入者特典多数の「TADオーナーズクラブ」発足
今回発表された「TAD-D600」はもちろん、TAD-M600、TAD-CR1、TAD-R1を購入したユーザーを対象に「TADオーナーズクラブ」を発足。無料保証期間が2年延長されるほか、新製品紹介や発売前製品の特別試聴会、TAD最新情報などが提供される。
【問い合わせ先】
パイオニアカスタマーサポートセンター(TAD相談窓口)
TEL/0120-995-823
本機は他のTAD製品と同様「正確無比」をコンセプトに掲げたディスクプレーヤー。大きな特長のひとつとして、高い性能を持ったC/Nマスタークロック UPCGを搭載し、正確なD/A変換を実現する点が挙げられる。C/Nとは搬送波対雑音比(Carrier to Noise ratio)のこと。このUPCG(Ultra High Precision Crystal Generator)は、高速デジタル通信基地局などで使用される技術手法をベースに2年をかけて開発したもので、発信中心周波数近辺のジッター量を-100dB以下にまで低減した。加熱恒温方式を採用していないため、寿命が長いなどの利点もある。
またDAC部にはバーブラウン製のPCM1794Aを並列接続で採用。スルーレート120V/μSの新設計ディスクリートオーディオ出力回路も搭載し、正確なD/A変換と高S/Nを実現するという。
なお本機は、“DACモード”を備えておりDACとしての使用も可能。サンプルレートコンバーターを搭載し、C/Nマスタークロック UPCGによってリクロックを行うことで、正確無比なDA変換を行うとのことだ。サンプリング周波数は32kHz〜192kHzまで対応する。
ボディはTAD-M600と同様、重量のあるパーツを下部に配置する低重心構造としている。分厚いシャーシは鋳造アルミニウムと6mm厚銅メッキ鋼板の2層構造で、剛性が高く振動を低減する働きをする。脚部は3点スパイク構造とし、安定度の高い再生を可能にする。
またユニークなのは電源部を別筐体とした点。これによりトランスの振動や磁束の漏洩が再生に与える影響を除外することが可能になった。そのためなんと400VAの巨大なトロイダルトランスを使用し、安定した電源供給を実現するという。
筐体は先進性を表す三角形のフォルムをフロントデザインに採用。ディスプレイはスタティック方式のLEDで、操作部は感圧式ボタンとしている。どちらも発信器を持たない方式のもののため、高周波ノイズによる音質への影響がない。
そのほかブラシレススピンドルモーターや、TADオリジナルのCDメカを搭載。ディスクローディングシステムは金属軸受けを採用し、スムーズでがたつきのない動作を実現。ディスクトレイ部はアルミ削りだし加工に黒色シート素材を採用しているため、振動を抑えるだけでなくレーザー光の乱反射も防ぐという。なおプリント基板はPPE材に無酸素銅板を張り合わせた135μm銅箔としている。
またCD再生時に88.2kHz/44.1kHzのサンプリング周波数でデジタル出力することも可能。88.2kHz出力時には、UPCGでアップサンプリングされた高音質デジタル信号出力が可能になっている。さらにSACD再生時にもデジタル出力が可能だ。
なお本機は、15日まで開催されている「音展」のパイオニアブース(富士ソフトビル6F 6-2)にて早速試聴を行うことができる。注目の新製品の音を速攻でチェックするチャンスだ。
■「成熟した技術で優れたディスクプレーヤーを」 − 発表会詳報
冒頭で登壇したTADの宮川社長は「再生メディアが大きく変化している現在、このタイミングでディスクプレーヤーを発売したのは、デバイスやピックアップなど全ての領域で技術が成熟したところでもあるからだ。磨きを掛けた技術で、ディスクの情報を全て引き出すことを目指す」と語った。
また、同社チーフストラテジー&テクノロジーオフィサーの高木一範氏が、新製品の戦略について説明。TADの社内開発コード名「XC」は「cross century」という意味が込められており、世紀を超えた良い製品を作っていくことを目的としている。またTAD-R1/CR1やM600のように2つのカラーや素材から生るデュアルカラーデザインを採用しているとのことだ。
■購入者特典多数の「TADオーナーズクラブ」発足
今回発表された「TAD-D600」はもちろん、TAD-M600、TAD-CR1、TAD-R1を購入したユーザーを対象に「TADオーナーズクラブ」を発足。無料保証期間が2年延長されるほか、新製品紹介や発売前製品の特別試聴会、TAD最新情報などが提供される。
【問い合わせ先】
パイオニアカスタマーサポートセンター(TAD相談窓口)
TEL/0120-995-823
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