バランス伝送フォノケーブルも登場
Phasemation、新フォノイコ「EA-300」 - 全段対称無帰還型増幅回路を採用
協同電子エンジニアリングは、PHASEMATIONブランドのフォノイコライザーアンプ「EA-300」を6月中旬より発売する。価格は250,000円(税抜)。
EA-300はオールディスクリートによる全段対称無帰還型増幅回路を採用したフォノイコライザーアンプとなる。2010年発売のフォノアンプ「EA-3II」をベースに、新規設計の電源トランスを採用するなど電源部を改良。さらに回路や機能面、外観なども変更が行われた。
本機は、同社の他のフォノアンプと同様に還型増幅回路を採用。現代アンプの主流である負帰還アンプは、入力信号と出力信号を常に比較して、この差(補正信号)を入力信号として増幅するためにローコストで高精度の増幅が可能となる。これに対して、本機で採用されたような無帰還アンプは入力信号そのものを増幅する点で大きく異なる。
一方で、無帰還アンプでは、負帰還アンプのような補正動作がなく、構成する部品と動作点の設定に高い精度が要求されコストがかかるが、音質面で優位性があるとのこと。なお、同社のアンプはすべて無帰還増幅回路を採用している。EA-300では「全段対称無帰還型」を採用することで、ディスクリート能動素子の理想的な動作が可能となったという。
機能面をさらに充実させたことも本機の特徴。入力は新たに2系統を用意し、2本のアームにも対応。Low Cut SW(20Hz)機能の搭載で、ソリのあるレコード盤再生時、スピーカー(ウーファー)の揺れを防止する。
ステレオ/モノ再生カーブ切り替えSW機能も搭載し、「Stereo」ではRIAA再生カーブ、「MONO1」は英DECCA、「MONO2」は米COLUMBIAの再生カーブに対応する。
微弱な信号を増幅するフォノアンプの性能を高めるべく、シャーシ構造や信号経路のシンプル化にも注力。シャーシ構造については、1.6mm厚の鋼板に銅メッキ処理を行ったシャーシベースに塗装仕上げを施し、剛性の確保と磁気歪の軽減を実現。フロントパネルとトップカバーにはアルミ材が用いられ、特にフロントパネルには10mm 厚のアルミが使用された。
メカニカルアース/電源トランスのダイレクトグランディングを採用。大型コアを用いたRコア型電源トランスは低磁束密度による余裕を持った動作を行い、磁気振動とリーケージフラックスの発生を抑制。さらにこのトランスは電気・磁気抵抗の高い絶縁体である5mm厚のベーク板を介して直接スチール材削り出しのフットに組みつけられており、電源トランスが発する振動はシャーシに伝播されることなく直ちに大地に放出される構造となっている。
信号経路についてはデュアルモノラルパターンを採用。左右同一パターンで構成され、左右チャンネルを均一化している。また、左右独立電源トランスとシャント型ローカル電源により、電源負荷によるパラメーター変動のない電源を供給。回路電流ループも極小化し、チャンネルセパレーションは100dB以上(20Hz〜20kHz)となっている。
高音質部品も採用。RIAAインピーダンス素子や信号系の主要部分には、定格容量にゆとりを持たせた金属被膜抵抗器、高品質フィルムコンデンサー等の高音質部品を使用する。また電源回路には、高電流領域での回復時間速度の低下を避けるために、スイッチングノイズが少なく、高音質で定評のあるローム社製SiCダイオードを新たに採用。さらに低雑音ツェナーダイオードを使用することで、ローノイズの電源を構成できたという。
主な仕様は以下の通り。入力感度はMMが2.5mV、MCが0.12mV。入力インピーダンスはMMが47kΩ、MCが470Ω。利得はMMが38dB、MCが65dB。入力換算ノイズレベルがMMが-124dBV、MCが-140dBV。
定格出力電圧はMMが200mV(1kHz)、RIAAカーブ偏差が±0.3dB(20~20kHz)、チャンネルセパレーションが100dB以上(20~20kHz:MM/MC 共)、消費電力が10W(100VAC 50~60Hz)。外形寸法は310W×78H×335Dmm(端子部含む)、質量は5.0kg。
また同社は、管球式フォノアンプ「EA-1000」向けに、2芯シールドケーブルを使用したバランス伝送型フォノケーブル「CC-1000D」と「CC-1000R」を発表した。いずれも6月中旬発売で、価格は「CC-1000D」が50,000円(税抜)、「CC-1000R」が60,000円(税抜)となる。
これらケーブルは、信号ケーブルに0.32φ無酸素導線の7本撚りを採用。微弱なカートリッジからの信号を、損なうことなくフォノアンプに伝送するという。
「CC-1000D」は断線事故を防ぐ独自の「断線防止ワイヤー」付5PIN-DIN端子を搭載。「CC-1000R」は端子形状がRCAながら、その後を2芯シールドでバランス伝送することで音質を改善できる特殊構造を採用したモデルとなる。
EA-300はオールディスクリートによる全段対称無帰還型増幅回路を採用したフォノイコライザーアンプとなる。2010年発売のフォノアンプ「EA-3II」をベースに、新規設計の電源トランスを採用するなど電源部を改良。さらに回路や機能面、外観なども変更が行われた。
本機は、同社の他のフォノアンプと同様に還型増幅回路を採用。現代アンプの主流である負帰還アンプは、入力信号と出力信号を常に比較して、この差(補正信号)を入力信号として増幅するためにローコストで高精度の増幅が可能となる。これに対して、本機で採用されたような無帰還アンプは入力信号そのものを増幅する点で大きく異なる。
一方で、無帰還アンプでは、負帰還アンプのような補正動作がなく、構成する部品と動作点の設定に高い精度が要求されコストがかかるが、音質面で優位性があるとのこと。なお、同社のアンプはすべて無帰還増幅回路を採用している。EA-300では「全段対称無帰還型」を採用することで、ディスクリート能動素子の理想的な動作が可能となったという。
機能面をさらに充実させたことも本機の特徴。入力は新たに2系統を用意し、2本のアームにも対応。Low Cut SW(20Hz)機能の搭載で、ソリのあるレコード盤再生時、スピーカー(ウーファー)の揺れを防止する。
ステレオ/モノ再生カーブ切り替えSW機能も搭載し、「Stereo」ではRIAA再生カーブ、「MONO1」は英DECCA、「MONO2」は米COLUMBIAの再生カーブに対応する。
微弱な信号を増幅するフォノアンプの性能を高めるべく、シャーシ構造や信号経路のシンプル化にも注力。シャーシ構造については、1.6mm厚の鋼板に銅メッキ処理を行ったシャーシベースに塗装仕上げを施し、剛性の確保と磁気歪の軽減を実現。フロントパネルとトップカバーにはアルミ材が用いられ、特にフロントパネルには10mm 厚のアルミが使用された。
メカニカルアース/電源トランスのダイレクトグランディングを採用。大型コアを用いたRコア型電源トランスは低磁束密度による余裕を持った動作を行い、磁気振動とリーケージフラックスの発生を抑制。さらにこのトランスは電気・磁気抵抗の高い絶縁体である5mm厚のベーク板を介して直接スチール材削り出しのフットに組みつけられており、電源トランスが発する振動はシャーシに伝播されることなく直ちに大地に放出される構造となっている。
信号経路についてはデュアルモノラルパターンを採用。左右同一パターンで構成され、左右チャンネルを均一化している。また、左右独立電源トランスとシャント型ローカル電源により、電源負荷によるパラメーター変動のない電源を供給。回路電流ループも極小化し、チャンネルセパレーションは100dB以上(20Hz〜20kHz)となっている。
高音質部品も採用。RIAAインピーダンス素子や信号系の主要部分には、定格容量にゆとりを持たせた金属被膜抵抗器、高品質フィルムコンデンサー等の高音質部品を使用する。また電源回路には、高電流領域での回復時間速度の低下を避けるために、スイッチングノイズが少なく、高音質で定評のあるローム社製SiCダイオードを新たに採用。さらに低雑音ツェナーダイオードを使用することで、ローノイズの電源を構成できたという。
主な仕様は以下の通り。入力感度はMMが2.5mV、MCが0.12mV。入力インピーダンスはMMが47kΩ、MCが470Ω。利得はMMが38dB、MCが65dB。入力換算ノイズレベルがMMが-124dBV、MCが-140dBV。
定格出力電圧はMMが200mV(1kHz)、RIAAカーブ偏差が±0.3dB(20~20kHz)、チャンネルセパレーションが100dB以上(20~20kHz:MM/MC 共)、消費電力が10W(100VAC 50~60Hz)。外形寸法は310W×78H×335Dmm(端子部含む)、質量は5.0kg。
また同社は、管球式フォノアンプ「EA-1000」向けに、2芯シールドケーブルを使用したバランス伝送型フォノケーブル「CC-1000D」と「CC-1000R」を発表した。いずれも6月中旬発売で、価格は「CC-1000D」が50,000円(税抜)、「CC-1000R」が60,000円(税抜)となる。
これらケーブルは、信号ケーブルに0.32φ無酸素導線の7本撚りを採用。微弱なカートリッジからの信号を、損なうことなくフォノアンプに伝送するという。
「CC-1000D」は断線事故を防ぐ独自の「断線防止ワイヤー」付5PIN-DIN端子を搭載。「CC-1000R」は端子形状がRCAながら、その後を2芯シールドでバランス伝送することで音質を改善できる特殊構造を採用したモデルとなる。
関連リンク
トピック