AM/FMチューナーも。マランツ最新アプリに対応
マランツ、ネットワークプレーヤー入門機「NA6005」− Bluetooth&Wi-Fi内蔵
マランツは、BluetoothやWi-Fi機能を内蔵したネットワークプレーヤー「NA6005」を2015年2月上旬より発売する。価格は68,000円(税抜)。
PCM系は192kHz/24bitまで、DSDは5.6MHzまでのネットワーク再生に対応したマランツのエントリークラス・ネットワークプレーヤー。昨年発売の上位モデルNA8005(製品の詳細)に搭載されていたUSB-DAC、デジタルアイソレーションシステムを省略しつつ、新たにWi-Fi、Bluetooth、AM/FMチューナーを内蔵したことが特徴だ。以下にその詳細を説明していく。
■NA8005と同等のネットワーク再生機能に加え、BluetoothやAM/FMチューナーも内蔵
ネットワーク再生の対応スペックやファイルフォーマットはNA8005を踏襲。192kHz/24bitまでのWAV・FLAC・AIFF、96kHz/24bitまでのALAC、5.6/2.8MHz DSD(dsf、dff)のネットワーク再生に対応する。これらのフォーマットはギャップレス再生も可能。そのほか320kbpsまでのAAC・MP3、192kbpsまでのWMAの再生にも対応している。
フロントのUSB-A端子からはUSBメモリーが再生可能。192kHz/24bitまでのWAV・FLAC・AIFFや5.6/2.8MHz DSDなど、ネットワーク再生と同様のフォーマットおよびスペックの音源を再生することができる。
AirPlayおよびインターネットラジオ再生にも対応。加えてBluetooth内蔵による対応デバイスからのワイヤレス再生が可能で、本機のリモコンから再生や一時停止などを操作できる。Bluetoothのバージョンは2.1+EDR、対応コーデックはSBC、AACとなる。さらにはAM/FMチューナーも搭載。マランツの高山氏は「NA8005の下位モデルという位置づけではなく、より手軽に様々なソースへアクセス可能にするのがコンセプトです」とNA6005について紹介する。
その他に音声入力として光デジタル端子(PCM:192kHz/24bit)を1系統搭載。音声出力端子はアナログRCA、光デジタル、ヘッドホン(ステレオ標準)を各1系統搭載する。アナログRCA出力については音量を調整できる可変出力を行うことも可能で、その際は後述の「Marantz Hi-Fi Remote」から操作を行うことができる。
■無線LANを内蔵。Wi-Fi設定も簡単に行える
上位モデルNA-11S1やNA8005は有線LAN接続のみに対応していたが、本機はWi-Fi(無線LAN)内蔵によるワイヤレス接続も可能となる。背面に備えた2本のロッドアンテナを用いるダイバーシティ方式により、安定した通信が可能とのこと。また、オーディオ再生の通信安定性を高めるWMM(Wi-Fi Multi Media)にも対応している。
Wi-Fi設定については、iOSデバイスのWi-Fi設定をNA6005に共有することができるWAC(Wireless Accessory Configuration)、およびWi-Fiシェアリングに対応。WACでは無線で、Wi-Fiシェアリングでは有線でWi-Fi設定を行える。また、WPS規格にも対応しているので、対応ルーターと組み合わせれば簡単にWi-Fiが設定できる。
また本機は、2014年12月にリリースされたマランツ最新のHi-Fi専用ネットワークプレーヤー操作アプリ「Marantz Hi-Fi Remote」(関連ニュース)に対応。入力切り替えやNAS内の音源の表示・再生など基本操作はもちろん、キュー機能によるプレイリスト再生、3分割画面を使った視認性の高い画面表示、シークバーによる再生位置の移動、お気に入り機能などにも対応している。
■上位モデルと同等のDACを搭載。高周波ノイズ対策も施す
DACデバイスは上位モデルNA8005やUSB-DAC「HD-DAC1」でも採用されてるシーラス・ロジック「CS4398」(音質マネージャーが語るCS4398にこだわる理由)を搭載。DSDのダイレクトD/A変換に対応する強みを本機でも活かしている。
エントリーモデルであるNA6005が上位モデルNA8005と大きく異なるのは、外部から流入する高周波ノイズの悪影響を排除する「デジタルアイソレーションシステム」が省略されていることだ。しかしマランツの高山健一氏によれば、マランツがこれまで培ってきた高周波ノイズ対策のノウハウ・技術は随所に用いられているとのこと。デジタル信号のクロックをハイブリッドPLLによってリクロックすることでジッターを低減する「ジッターリダクション回路」も搭載している。
■アナログ出力回路はHDAMによるフルディスクリート構成
DAC以降のアナログ段については、NA8005と同様の構成によるフルディスクリート回路を採用。独自の高速アンプモジュールであるHDAM、およびHDAM-SA2による電流帰還型フィルターアンプ兼送り出しアンプを構成する。なお、使用しているパーツについては同社6000番台モデルのグレードとしているとのこと。
電源部には、PCからのノイズの遮断も考慮した上で大型EIコアトランスを採用。アナログオーディオ回路、デジタルオーディオ回路、ディスプレイオーディオ回路それぞれのブロック専用に二次巻線を用い、後段の整流回路や平滑回路も独立させることで、回路感の干渉を排除し、クリーンかつ安定した電源の供給を狙っている。
シャーシは上位機同様に、メインシャーシにボトムプレートを追加することで重心を下げ、振動の影響を抑制するダブルレイヤードシャーシを採用。また、ニチコン製オリジナル・カスタムブロックコンデンサーやハイスピード・ショットキーバリアダイオードなど高音質パーツも用いている。
ヘッドホン出力についてはHDAM-SA2型バッファーを用いたフルディスクリート・ヘッドホンアンプを搭載。ディスクリートバッファー回路により。アナログ出力回路との相互干渉も防止している。
主なスペックは以下の通り。再生周波数特性は2 Hz〜96kHz(PCM:192kHz)/2Hz〜50kHz(DSD、-3dB)、SN比は110dB(可聴帯域、PCM/DSD)、ダイナミックレンジは100dB(PCM、可聴帯域)/105dB(DSD、可聴帯域)、高調波歪率は0.0020%(PCM、1kHz、可聴帯域)/0.0010 %(DSD、1kHz、可聴帯域)。
消費電力は35W(待機時:通常スタンバイ0.4W/ネットワークスタンバイ4.0W)、外形寸法は440W×104H×329Dmm(Wi-Fiアンテナを除く)、質量は6.0kg。
PCM系は192kHz/24bitまで、DSDは5.6MHzまでのネットワーク再生に対応したマランツのエントリークラス・ネットワークプレーヤー。昨年発売の上位モデルNA8005(製品の詳細)に搭載されていたUSB-DAC、デジタルアイソレーションシステムを省略しつつ、新たにWi-Fi、Bluetooth、AM/FMチューナーを内蔵したことが特徴だ。以下にその詳細を説明していく。
■NA8005と同等のネットワーク再生機能に加え、BluetoothやAM/FMチューナーも内蔵
ネットワーク再生の対応スペックやファイルフォーマットはNA8005を踏襲。192kHz/24bitまでのWAV・FLAC・AIFF、96kHz/24bitまでのALAC、5.6/2.8MHz DSD(dsf、dff)のネットワーク再生に対応する。これらのフォーマットはギャップレス再生も可能。そのほか320kbpsまでのAAC・MP3、192kbpsまでのWMAの再生にも対応している。
フロントのUSB-A端子からはUSBメモリーが再生可能。192kHz/24bitまでのWAV・FLAC・AIFFや5.6/2.8MHz DSDなど、ネットワーク再生と同様のフォーマットおよびスペックの音源を再生することができる。
AirPlayおよびインターネットラジオ再生にも対応。加えてBluetooth内蔵による対応デバイスからのワイヤレス再生が可能で、本機のリモコンから再生や一時停止などを操作できる。Bluetoothのバージョンは2.1+EDR、対応コーデックはSBC、AACとなる。さらにはAM/FMチューナーも搭載。マランツの高山氏は「NA8005の下位モデルという位置づけではなく、より手軽に様々なソースへアクセス可能にするのがコンセプトです」とNA6005について紹介する。
その他に音声入力として光デジタル端子(PCM:192kHz/24bit)を1系統搭載。音声出力端子はアナログRCA、光デジタル、ヘッドホン(ステレオ標準)を各1系統搭載する。アナログRCA出力については音量を調整できる可変出力を行うことも可能で、その際は後述の「Marantz Hi-Fi Remote」から操作を行うことができる。
■無線LANを内蔵。Wi-Fi設定も簡単に行える
上位モデルNA-11S1やNA8005は有線LAN接続のみに対応していたが、本機はWi-Fi(無線LAN)内蔵によるワイヤレス接続も可能となる。背面に備えた2本のロッドアンテナを用いるダイバーシティ方式により、安定した通信が可能とのこと。また、オーディオ再生の通信安定性を高めるWMM(Wi-Fi Multi Media)にも対応している。
Wi-Fi設定については、iOSデバイスのWi-Fi設定をNA6005に共有することができるWAC(Wireless Accessory Configuration)、およびWi-Fiシェアリングに対応。WACでは無線で、Wi-Fiシェアリングでは有線でWi-Fi設定を行える。また、WPS規格にも対応しているので、対応ルーターと組み合わせれば簡単にWi-Fiが設定できる。
また本機は、2014年12月にリリースされたマランツ最新のHi-Fi専用ネットワークプレーヤー操作アプリ「Marantz Hi-Fi Remote」(関連ニュース)に対応。入力切り替えやNAS内の音源の表示・再生など基本操作はもちろん、キュー機能によるプレイリスト再生、3分割画面を使った視認性の高い画面表示、シークバーによる再生位置の移動、お気に入り機能などにも対応している。
■上位モデルと同等のDACを搭載。高周波ノイズ対策も施す
DACデバイスは上位モデルNA8005やUSB-DAC「HD-DAC1」でも採用されてるシーラス・ロジック「CS4398」(音質マネージャーが語るCS4398にこだわる理由)を搭載。DSDのダイレクトD/A変換に対応する強みを本機でも活かしている。
エントリーモデルであるNA6005が上位モデルNA8005と大きく異なるのは、外部から流入する高周波ノイズの悪影響を排除する「デジタルアイソレーションシステム」が省略されていることだ。しかしマランツの高山健一氏によれば、マランツがこれまで培ってきた高周波ノイズ対策のノウハウ・技術は随所に用いられているとのこと。デジタル信号のクロックをハイブリッドPLLによってリクロックすることでジッターを低減する「ジッターリダクション回路」も搭載している。
■アナログ出力回路はHDAMによるフルディスクリート構成
DAC以降のアナログ段については、NA8005と同様の構成によるフルディスクリート回路を採用。独自の高速アンプモジュールであるHDAM、およびHDAM-SA2による電流帰還型フィルターアンプ兼送り出しアンプを構成する。なお、使用しているパーツについては同社6000番台モデルのグレードとしているとのこと。
電源部には、PCからのノイズの遮断も考慮した上で大型EIコアトランスを採用。アナログオーディオ回路、デジタルオーディオ回路、ディスプレイオーディオ回路それぞれのブロック専用に二次巻線を用い、後段の整流回路や平滑回路も独立させることで、回路感の干渉を排除し、クリーンかつ安定した電源の供給を狙っている。
シャーシは上位機同様に、メインシャーシにボトムプレートを追加することで重心を下げ、振動の影響を抑制するダブルレイヤードシャーシを採用。また、ニチコン製オリジナル・カスタムブロックコンデンサーやハイスピード・ショットキーバリアダイオードなど高音質パーツも用いている。
ヘッドホン出力についてはHDAM-SA2型バッファーを用いたフルディスクリート・ヘッドホンアンプを搭載。ディスクリートバッファー回路により。アナログ出力回路との相互干渉も防止している。
主なスペックは以下の通り。再生周波数特性は2 Hz〜96kHz(PCM:192kHz)/2Hz〜50kHz(DSD、-3dB)、SN比は110dB(可聴帯域、PCM/DSD)、ダイナミックレンジは100dB(PCM、可聴帯域)/105dB(DSD、可聴帯域)、高調波歪率は0.0020%(PCM、1kHz、可聴帯域)/0.0010 %(DSD、1kHz、可聴帯域)。
消費電力は35W(待機時:通常スタンバイ0.4W/ネットワークスタンバイ4.0W)、外形寸法は440W×104H×329Dmm(Wi-Fiアンテナを除く)、質量は6.0kg。
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