ケーブル、ボックス、コンセントプレートをラインナップ
クリプトン、同社初PC-Triple Cケーブルなど“ハイレゾ再生の決め技”電源アクセサリー
(株)クリプトンは、高品位オーディオアクセサリー“HRアクセサリー”より、ハイレゾの再現性を高める電源ラインとして「電源ケーブル」「電源ボックス」「電源コンセントプレート」の新モデル各種を2月下旬から順次発売する。
クリプトンでは、HQM STOREを立ち上げハイレゾ配信を開始するなど、5年前からハイレゾ市場の普及・拡大に取り組んできた。また、2009年に発売した上位スピーカー「KX-1000P」では40kHz以上の高域をサポートする設計を投入するなど、オーディオ協会によるハイレゾ機器の定義が発表される以前からハイレゾの再現スペックについて意識した製品開発を実施している。
さらに、ハイレゾ再生時における電源環境の重要性も考慮し、高品位な電源アクセサリーの開発も行ってきた。同社ではこの電源ラインについて「ハイレゾの魅力を一気に高める製品」として、今回の新モデルをラインナップ。これらの新製品を使い、コンセントプレート〜ケーブル〜電源ボックスまで、電源ラインをトータルで強化することを「ハイレゾオーディオの決め技」とアピールしている。以下、製品別に詳細をみていこう。
■電源ケーブル /2月下旬発売
・「PC-HR1000M-Triple C(5.0sq)」¥68,000(税抜/2m/プラグ・コネクター付き)
・「PC-HR500M-Triple C(3.5sq)」¥48,000(税抜/2m/プラグ・コネクター付き)
・「PC-HR1000M-Triple C/m(5.0sq)」¥12,000(税抜/1m/切り売り)
・「PC-HR500M-Triple C/m(3.5sq)」¥9,000(税抜/1m/切り売り)
いずれも、クリプトンの手がけるケーブルラインナップとして、初めて導体にPC-Triple C素材を採用した製品。同社では、広いダイナミックレンジと高いSN比の実現を目指し、低歪率・高伝導率という電気特性に着目してPC-Triple Cの採用を決定したという。
製品は、プラグ・コネクター付きの2m完成モデルとして、5.0sqのPC-HR1000M-Triple Cと3.5sqのPC-HR500M-Triple Cをラインナップ。さらに、それぞれの切り売りタイプであるPC-HR1000M-Triple C/mとPC-HR500M-Triple C/mも用意している。
導体構造としては、1000Mの方がPC-Triple Cの0.2mm素線を23本撚ったものを7本使用。500Mの方が同じ0.2mm素線を16本撚ったものを7本使用する構成としている。いずれも絶縁体は制振材入り耐燃性ポリオフィレン。この導体を3芯撚り合わせた構成とする。振動抑制を徹底するため、自然繊維の絹糸を介在に使用する設計は従来モデルから継承。その周囲を片面同テープシールドで覆っている。外シースは制振材入りポリエチレンを採用し、外部に黒のモノフィラメントを配置するデザインとしている。
絶縁体の制振材入り耐燃性ポリオフィレンや、外シースの制振材入りポリエチレン、さらに絹糸の制振効果も含めたトリプル制振機能を持たせており、これによって導線に電気が流れることで起こる微少振動を抑える。
2m完成モデルの電源プラグには「肉圧シルバー+ロジウム」メッキと高比重エンプラ素材、ブレード素材に脱酸リン青銅を採用。安全性にも配慮し、PSE認証品となる。
■電源ボックス /3月下旬発売
・「PB-HR500」¥69,800(税抜)
「ネオフェード・カーボンマトリックス」の3層材を使用して制振性能を高めるなど、上位モデルPB-HR700のエッセンスを組み入れて開発された電源ボックス。コンセントの素材やインシュレーター部などの細部を変更することにより、価格を抑えたコストパフォーマンスの高いモデルとしている。
本体サイズは300W×80H×126Dmmで、質量は約2.3kg。筐体は鉄製で、PB-HR700と同じく表面パネルにはステンレスを採用。ステンレスは「電流歪が少なく電磁遮蔽に強く、防振に優れた重い素材」という点から配置したという。ACインレットはロジウムメッキ仕上げでPSEも取得。コンセントはLow Power×4とHigh Power×2の合計6個を搭載する。コンセントアースは接地型。内部配線には高純度4N以上(99.99%以上)のOFC銅線を使用している。
フラグシップモデル「PC-HR1000」にも採用されたオリジナル回路方式「電源フィルター付2回路構成」を採用しており、左側のHigh Power×2は、パワーアンプやPCなどと接続する「大電流機器・高ノイズ機器」用。右側のLow Power×4は、DVD/CDプレーヤー、プリアンプ、DACなどに接続する「小電流機器」用に設計している。これにより、機器間の相互干渉を抑えている。最大使用電流は15Aで、フィルター特製は100kHz〜10MHz(-40dB)。
内部に使用するネオフェード・カーボンマトリックスの3層材は、同社が三菱ガス科学と共同開発したオーディオ素材。構造体の共振を抑え振動エネルギーを効率よく吸収できるという制振材「ネオフェード(機能性ポリエステル)」を、CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)で上下に挟んだサンドイッチ構造の特殊カーボン素材となる。これを、振動ノイズの影響を受けやすいコンセントと筐体の緩衝材として配置することで、カーボン素材で振動の音速を早め、その振動をネオフェードで熱エネルギーに変換し、スムーズに自然減衰させて様々な振動を抑えられるようにしている。
■電源コンセントプレート /2月下旬発売
・「CP-HR10」¥19,000(税抜)
室内のコンセントに装着することで、商用電源で発生している振動や電磁波、電流歪などを減少させるというプレート。2個口のコンセントに取り付けられる。本体サイズは70.4W×114.4H×4.0Dmmで、質量は約50g。
クリプトンでは「電源の上流であるコンセント部分の環境を整えることで、電源ケーブルや電源ボックスにつながる電源ラインの流れをピュアに作り上げる」とアピール。具体的には、本製品を使用することでS/Nが改善され、高い分解能を得られるという。
プレート部には、上述の電源ボックスPB-HR500と同じく「ネオフェード・カーボンマトリックス」の3層材を使用しており、これによって振動ノイズの影響を受けやすい壁面コンセントから、振動をスムーズに減衰させて様々な振動を制振する。また、同時に発生する電磁波や電流歪などを、カーボンクロスで遮蔽するという。また、本体の枠組は、電磁遮蔽性能と防振性能などに着目し、ステンレス素材をフレームに採用している。
■“ハイレゾを追求した電源アクセサリー”の開発で、オーディオの世界全体を盛り上げる
代表取締役 濱田正久氏は、今回の新製品に関して「“ハイレゾを追求した電源アクセサリー”として開発した」とコメント。「クリプトンでは、一昨年くらいからハイレゾの音を良くするアクセサリーとしてHRシリーズを手がけてきたが、この分野に関しては今年も磨きをかけていきたいと思っている。その新製品が今回発表の電源ライン3製品。オーディオの質が上がれば上がるほど、電源環境をしっかりと整えることが大事になることを改めてお伝えしたい」とした。また、クリプトン全体としても「アクセサリー、ピュアオーディオ用やKSシリーズを含むスピーカー製品、ハイレゾ配信などもあわせて、各事業においてこれからもクリプトンの音を多くの方に届けていきたい」とした。
なお製品展開のポイントとしては、クリプトン 顧問 前島恵明氏が「今回の電源ボックスやコンセントプレートにも採用された“ネオフェード”が核となる技術のうちの1つ。これからもこのようなクリプトンの強みをどんどん伸ばしていく」と語った。
また同社 オーディオ事業部 事業部長 渡邉勝氏は、新製品のコンセントプレートに関して「これまでにも電源の重要性については認識して、電源ケーブルや電源ボックスなどを手がけてきたが、コンセントプレートに関しては抜けていた。今回初めて作ってみたら大きな効果があって驚いた」と述べた。
なお、クリプトンでは3年半ほど前から、同社の“ハイレゾ対応製品”に付与するハイレゾロゴを作成するなどハイレゾに取り組んでおり、「S/Nを高める」「帯域を広げる」などの理論による構想と、ハイレゾ音源を用いた実際の試聴を繰り返して製品開発を行っている。今回の新製品の開発にももちろんそれらが活かされており、渡邉氏は「電源部の対策をしっかりさせないと、ハイレゾを完璧に聴くことにはならないと実感した。そこで、単発で電源ケーブルだけを出すのではなく、コンセント部分から電源ボックスまでをトータルで強化する“電源ライン”として訴求しなくてはならないと思い、今回の3製品をラインナップした」と説明した。
また、渡邉氏は「ただ単にハイレゾという言葉やスペックだけで満足するのではなく、実際試聴したときにCDとは違う音として実感できることで、ハイレゾを高みに上げていきたい。そのためには高品位な試聴環境が必要で、アクセサリーは大事な要素だ。5年前からハイレゾに取り組んできたクリプトンとしては、そうしてハイレゾの世界を高めることで、オーディオの世界全体を盛り上げていきたい」と語った。
クリプトンでは、HQM STOREを立ち上げハイレゾ配信を開始するなど、5年前からハイレゾ市場の普及・拡大に取り組んできた。また、2009年に発売した上位スピーカー「KX-1000P」では40kHz以上の高域をサポートする設計を投入するなど、オーディオ協会によるハイレゾ機器の定義が発表される以前からハイレゾの再現スペックについて意識した製品開発を実施している。
さらに、ハイレゾ再生時における電源環境の重要性も考慮し、高品位な電源アクセサリーの開発も行ってきた。同社ではこの電源ラインについて「ハイレゾの魅力を一気に高める製品」として、今回の新モデルをラインナップ。これらの新製品を使い、コンセントプレート〜ケーブル〜電源ボックスまで、電源ラインをトータルで強化することを「ハイレゾオーディオの決め技」とアピールしている。以下、製品別に詳細をみていこう。
■電源ケーブル /2月下旬発売
・「PC-HR1000M-Triple C(5.0sq)」¥68,000(税抜/2m/プラグ・コネクター付き)
・「PC-HR500M-Triple C(3.5sq)」¥48,000(税抜/2m/プラグ・コネクター付き)
・「PC-HR1000M-Triple C/m(5.0sq)」¥12,000(税抜/1m/切り売り)
・「PC-HR500M-Triple C/m(3.5sq)」¥9,000(税抜/1m/切り売り)
いずれも、クリプトンの手がけるケーブルラインナップとして、初めて導体にPC-Triple C素材を採用した製品。同社では、広いダイナミックレンジと高いSN比の実現を目指し、低歪率・高伝導率という電気特性に着目してPC-Triple Cの採用を決定したという。
製品は、プラグ・コネクター付きの2m完成モデルとして、5.0sqのPC-HR1000M-Triple Cと3.5sqのPC-HR500M-Triple Cをラインナップ。さらに、それぞれの切り売りタイプであるPC-HR1000M-Triple C/mとPC-HR500M-Triple C/mも用意している。
導体構造としては、1000Mの方がPC-Triple Cの0.2mm素線を23本撚ったものを7本使用。500Mの方が同じ0.2mm素線を16本撚ったものを7本使用する構成としている。いずれも絶縁体は制振材入り耐燃性ポリオフィレン。この導体を3芯撚り合わせた構成とする。振動抑制を徹底するため、自然繊維の絹糸を介在に使用する設計は従来モデルから継承。その周囲を片面同テープシールドで覆っている。外シースは制振材入りポリエチレンを採用し、外部に黒のモノフィラメントを配置するデザインとしている。
絶縁体の制振材入り耐燃性ポリオフィレンや、外シースの制振材入りポリエチレン、さらに絹糸の制振効果も含めたトリプル制振機能を持たせており、これによって導線に電気が流れることで起こる微少振動を抑える。
2m完成モデルの電源プラグには「肉圧シルバー+ロジウム」メッキと高比重エンプラ素材、ブレード素材に脱酸リン青銅を採用。安全性にも配慮し、PSE認証品となる。
■電源ボックス /3月下旬発売
・「PB-HR500」¥69,800(税抜)
「ネオフェード・カーボンマトリックス」の3層材を使用して制振性能を高めるなど、上位モデルPB-HR700のエッセンスを組み入れて開発された電源ボックス。コンセントの素材やインシュレーター部などの細部を変更することにより、価格を抑えたコストパフォーマンスの高いモデルとしている。
本体サイズは300W×80H×126Dmmで、質量は約2.3kg。筐体は鉄製で、PB-HR700と同じく表面パネルにはステンレスを採用。ステンレスは「電流歪が少なく電磁遮蔽に強く、防振に優れた重い素材」という点から配置したという。ACインレットはロジウムメッキ仕上げでPSEも取得。コンセントはLow Power×4とHigh Power×2の合計6個を搭載する。コンセントアースは接地型。内部配線には高純度4N以上(99.99%以上)のOFC銅線を使用している。
フラグシップモデル「PC-HR1000」にも採用されたオリジナル回路方式「電源フィルター付2回路構成」を採用しており、左側のHigh Power×2は、パワーアンプやPCなどと接続する「大電流機器・高ノイズ機器」用。右側のLow Power×4は、DVD/CDプレーヤー、プリアンプ、DACなどに接続する「小電流機器」用に設計している。これにより、機器間の相互干渉を抑えている。最大使用電流は15Aで、フィルター特製は100kHz〜10MHz(-40dB)。
内部に使用するネオフェード・カーボンマトリックスの3層材は、同社が三菱ガス科学と共同開発したオーディオ素材。構造体の共振を抑え振動エネルギーを効率よく吸収できるという制振材「ネオフェード(機能性ポリエステル)」を、CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)で上下に挟んだサンドイッチ構造の特殊カーボン素材となる。これを、振動ノイズの影響を受けやすいコンセントと筐体の緩衝材として配置することで、カーボン素材で振動の音速を早め、その振動をネオフェードで熱エネルギーに変換し、スムーズに自然減衰させて様々な振動を抑えられるようにしている。
■電源コンセントプレート /2月下旬発売
・「CP-HR10」¥19,000(税抜)
室内のコンセントに装着することで、商用電源で発生している振動や電磁波、電流歪などを減少させるというプレート。2個口のコンセントに取り付けられる。本体サイズは70.4W×114.4H×4.0Dmmで、質量は約50g。
クリプトンでは「電源の上流であるコンセント部分の環境を整えることで、電源ケーブルや電源ボックスにつながる電源ラインの流れをピュアに作り上げる」とアピール。具体的には、本製品を使用することでS/Nが改善され、高い分解能を得られるという。
プレート部には、上述の電源ボックスPB-HR500と同じく「ネオフェード・カーボンマトリックス」の3層材を使用しており、これによって振動ノイズの影響を受けやすい壁面コンセントから、振動をスムーズに減衰させて様々な振動を制振する。また、同時に発生する電磁波や電流歪などを、カーボンクロスで遮蔽するという。また、本体の枠組は、電磁遮蔽性能と防振性能などに着目し、ステンレス素材をフレームに採用している。
■“ハイレゾを追求した電源アクセサリー”の開発で、オーディオの世界全体を盛り上げる
代表取締役 濱田正久氏は、今回の新製品に関して「“ハイレゾを追求した電源アクセサリー”として開発した」とコメント。「クリプトンでは、一昨年くらいからハイレゾの音を良くするアクセサリーとしてHRシリーズを手がけてきたが、この分野に関しては今年も磨きをかけていきたいと思っている。その新製品が今回発表の電源ライン3製品。オーディオの質が上がれば上がるほど、電源環境をしっかりと整えることが大事になることを改めてお伝えしたい」とした。また、クリプトン全体としても「アクセサリー、ピュアオーディオ用やKSシリーズを含むスピーカー製品、ハイレゾ配信などもあわせて、各事業においてこれからもクリプトンの音を多くの方に届けていきたい」とした。
なお製品展開のポイントとしては、クリプトン 顧問 前島恵明氏が「今回の電源ボックスやコンセントプレートにも採用された“ネオフェード”が核となる技術のうちの1つ。これからもこのようなクリプトンの強みをどんどん伸ばしていく」と語った。
また同社 オーディオ事業部 事業部長 渡邉勝氏は、新製品のコンセントプレートに関して「これまでにも電源の重要性については認識して、電源ケーブルや電源ボックスなどを手がけてきたが、コンセントプレートに関しては抜けていた。今回初めて作ってみたら大きな効果があって驚いた」と述べた。
なお、クリプトンでは3年半ほど前から、同社の“ハイレゾ対応製品”に付与するハイレゾロゴを作成するなどハイレゾに取り組んでおり、「S/Nを高める」「帯域を広げる」などの理論による構想と、ハイレゾ音源を用いた実際の試聴を繰り返して製品開発を行っている。今回の新製品の開発にももちろんそれらが活かされており、渡邉氏は「電源部の対策をしっかりさせないと、ハイレゾを完璧に聴くことにはならないと実感した。そこで、単発で電源ケーブルだけを出すのではなく、コンセント部分から電源ボックスまでをトータルで強化する“電源ライン”として訴求しなくてはならないと思い、今回の3製品をラインナップした」と説明した。
また、渡邉氏は「ただ単にハイレゾという言葉やスペックだけで満足するのではなく、実際試聴したときにCDとは違う音として実感できることで、ハイレゾを高みに上げていきたい。そのためには高品位な試聴環境が必要で、アクセサリーは大事な要素だ。5年前からハイレゾに取り組んできたクリプトンとしては、そうしてハイレゾの世界を高めることで、オーディオの世界全体を盛り上げていきたい」と語った。
関連リンク
トピック