限定モデルとほぼ共通仕様

テクニクスのターンテーブル「SL-1200G」通常モデルは9月9日発売、税抜33万円

公開日 2016/04/27 15:15 編集部:小澤 麻実
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パナソニックは、Technics(テクニクス)ブランドのアナログターンテーブル「SL-1200G」を9月9日に発売する。価格は33万円(税抜)。受注生産となる。

SL-1200G

先だって日本での予約受付が限定数に達した、全世界1,200台/日本300台限定モデル「SL-1200GAE」(関連ニュース)と仕様はほぼ共通。違いは、トーンアームの塗装がシャイニーシルバーではなくマットシルバーになっていること、インシュレーターのハウジング色がダークシルバーからメタリックシルバーになり、内部素材が「αGEL」から特殊シリコンラバーになっている点となる。

Technicsがこれまでアナログターンテーブルで一貫して採用してきたダイレクトドライブ方式を採用。その心臓部となるモーターには、コギングを排除するために無鉄芯を採用したコアレス・ダイレクトドライブ・モーターを搭載する。また、ツイン・ローター構造によりベアリングへの荷重を軽減することで、高トルクを維持しながら回転中の微振動も低減。これらによりアナログレコードの微細情報まで再生することを可能にしたという。

このモーター部には、BD機器用に開発されたモーター制御技術を応用。モーターの稼働状況に応じて運転モードを切り替えることで、モーター始動時でも高トルクを発揮できるとともに、高速安定性も実現している。また、エッチングとレーザー加工を組み合わせた539本の高精度スリットにより、0.67度の精度でエンコーダーがモーターの回転位置を検出し、負荷変動要素に応じた最適補正を行ってくれるという。

プラッターは真鍮とアルミダイキャストによる3層構造。質量は3.6kgで高剛性や振動抑制を追求している。さらに裏面には消音ゴムを配置して、不要な共振を排除している。結果、スムースかつ安定した回転と共に、SL-1200MK5の2倍におよび、Technics往年の名機「SP-10MK2」をも上回るという慣性質量を実現したという。

トーンアームは、単一の中心点で交差する水平回転軸と垂直回転軸を備えた、テクニクス伝統のジンバルサスペンション方式を採用。軸部にはカット加工した高精度ベアリングを用いることで、5mg以下という高い初動感度を実現した。トーンアームの材質は、優れた制振性と高い精度を備える軽量マグネシウムとなる。

筐体のトップパネルは10mm厚のアルミ製で、表面はヘアライン仕上げとした。さらにダイキャスト、BMC、重量級ラバーを用いて4層構造筐体とすることで、優れた剛性と美しい外観を両立させている。またケース内部は金属シールド構造として、外部ノイズの影響を低減している。

フォノケーブルは着脱可能で、金メッキ処理した真鍮製フォノ端子とアース端子を用いている。また、電源ケーブルの着脱も可能。好みのものに替えて音のカスタマイズなども図れる。

ピッチコントローラーを備えており、±8%/±16%でのスピード調整が可能。回転速度は33 1/3、45、 78回転に対応対応する。外形寸法は453W×173H×372Dmm、質量は約18kg。


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