ペア528万円

FINK team、2ウェイスピーカーの上位モデル「BORG」。独自のAMTトゥイーターを搭載

公開日 2022/03/22 15:10 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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タクトシュトックは、同社が取り扱うドイツ・FINK teamブランドから、2ウェイ・バスレフスピーカー「BORG(ボーグ)」を3月25日より発売する。AMTトゥイーターと260mmのオリジナル・パルプコーン・ウーファーによる2ウェイ構成で、価格は5,280,000円(ペア/税込)。

FINK team「BORG」

「BORG」は2018年に発表され、ミュンヘンHIGH END2019のパンフレットの表紙に採用されるなど、世界的に高い注目を集めたというモデル。昨年発売した国内導入第1弾モデル「KIM」の好評を受け、この度上位モデルであるBORGの導入も決定したとのこと。

トゥイーターには、オスカー・ハイル氏が確立した原理に基づいて動作するエアーモーション・トランスフォーマー(AMT)を搭載。FINK teamとムンドルフ社が本モデル専用に共同開発したというオリジナルAMTユニットで、厚さ25μmのプリーツ加工されたカプトン振動板に、50μmのアルミニウム・ストリップを組み合わせている。

AMTトゥイーター

ウーファーには、アルミダイキャスト製のシャーシとパルプコーンを採用した260mmオリジナルドライバーを搭載。シャーシとボイスコイルフォーマ部が通気されており、低いエアースピードを実現することで歪みと圧縮を低減するとしている。

パルプコーンを採用したウーファー部

エンクロージャーは、特許取得のMDFパネルと、ダンピング層を組み合わせた多層構造キャビネット。パネル・ダンピングによって、自然素材を使用しつつ共振の問題を解決するとしており、マスダンパーを最適な面に設置することで、特殊なブレース構造を形成。またドライバーマウントの後方に金属製の硬いリングを取りつけるなど、不要振動を排除する技術が込められている。

MDFとダンピング層を組み合わせた多層キャビネット

クロスオーバーは1.6kHz、インピーダンス変化の少ないAMTを採用することでシンプルな設計が実現できるとしており、抵抗や使用されるポリプロピレン・フィルムコンデンサなどは全てムンドルフによる特注アイテムとなっている。

足元には非磁性ステンレスから加工した専用スパイクが付属。スピーカーターミナルは無垢の銅をニッケルメッキしたもの。またターミナル部に、ダンミングファクター/ミッド/プレゼンス/ハイの4つのコントロール端子を装備。設置環境や組み合わせ機材に合わせて調整が可能になっている。

端子部には4つのつまみが取り付けられ、設置環境に応じた最適な設定を実現できる

スタンダード仕上げとして、ホワイト/スティールグレイ、アマーラエボニー/ネクステル・ブラック、アメリカン・ウォルナット/ホワイト、マットブラック/ネクステル・ブラックの4種類を用意。また特注仕上げとして、オリーブ/ホワイト、アメリカン・ウォルナット/ブラック、ハイグロス・ピアノブラック/ブラックの3種類が選択できる。

標準仕上げで4カラーをラインアップ

周波数特性は32Hz - 35kHz(-10dB)、能率は87dB @2.83V/1m、全高調波歪は0.2%THD @87dB SPL。クロスオーバーは1.6kHz。外形寸法は1,050H×300W×400Dmm、質量は1台 52.0kg。

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