松下、HSモードを搭載したお手ごろ価格のD-VHSデッキ2機種
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<左>NV-DH2 <右>NV-DHE20 |
両製品は、i.LINK端子(MPEG2/TS S400)を2系統装備し、BSデジタルテレビやBSデジタルチューナーと i.LINK接続することにより、ハイビジョン放送の高画質録画/再生や、BSデジタルのダイレクト録画が可能。さらに「NV-DHE20」はMPEGエンコーダー/デコーダーを内蔵し、アナログ放送のデジタル記録が可能。LS3、LS5モードのほか、業界で初めてLS7モードを搭載し、56時間記録(480分テープ使用時)が行える。
アナログ録再の高画質化にも万全の対策が施されており、再生時のデジタル3次元ノイズリダクション、録画時のデジタル3次元Y/C分離(NV-DHE20のみ)、デジタルTBC(NV-DHE20のみ)、S-VHS ETなどの各種高画質回路や機能を満載した。
地味ながら便利そうなのが「BSテレビダイレクト録画」機能。BSデジタルハイビジョンテレビとi.LINKおよびモニター出力を接続することにより、BSデジタル放送・アナログ放送の視聴中の番組を瞬時に録画開始できる。従来機種(DHE10、DH1)などのように、ビデオ側の入力切換の必要がない。ただし、同機能が行えるのは、同社製のBSデジタルハイビジョンテレビを接続した場合に限られる。
さらに、NV-DHE20にはBSデジタルスルー機能も搭載。D4端子を入出力装備し、BSデジタルハイビジョンチューナーとの接続時にD端子をNV-DHE20経由で接続することにより、従来テレビにデジタル、アナログ2系統入力していた接続を一本化。BSデジタル放送の視聴/再生時とエンコード/アナログ再生時でのテレビ側の入力切換が不要になった。
有力コンテンツが目白押しで、BSデジタル放送の普及にますます拍車がかかってきた。手軽にコンテンツをデジタル録画できるD-VHSの存在感がさらに増してきそうだ。両製品の登場により、市場が加熱することを期待したい。(Phile-web編集部)