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シャープ大塚専務が会見。オンリーワン戦略さらに強化

公開日 2003/12/02 16:43
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会見を行うシャープ・大塚雅章専務取締役
●シャープは12月2日、大塚雅章専務取締役はじめ関連各社社長が出席し、国内市況および同社の取り組みについて会見を行った。この中で大塚専務は上期の家電市場について「冷夏により白物家電が足を引っ張り、前年を2〜3%割り込みました。しかし、薄型テレビ、DVD、デジカメのデジタルAV商品が大変好調に推移して業界をけん引しており、地上デジタル放送もスタートし、この流れが一気呵成にいくのではないかと思います。来年はアテネ五輪の開催もあり、下期は大変期待できると思います」と述べ、下期は対前年比アップとなる102%という予測数字を示した。

同社では、液晶テレビAQUOSなど4つの商品分野を中心に、オンリーワン商品による事業拡大へさらに力を入れている。中でも、筆頭にあげる液晶テレビAQUOSでは、年明け1月から三重の亀山新工場を稼動して生産体制の増強を図るとともに、「エクスペリエンス・マーケティング」と名付けた体験型のマーケティング手法に力を注ぐ。「物を売るのではなく、体験を売りましょうということです。『こんなに楽しくなるんですよ』という購入後の生活スタイルを、体験できる場所を設けて、説明していきたい」と、その狙いを説明した。有名ホテルなどの場所を借りた同主旨のイベント「アクオス・ラウンジ」が、すでに大きな成果をあげているという。

“環境”をキーワードにした営業活動にも力を入れるシャープ。大塚専務は「景気回復の兆しも見えてきました。デジタルAVはこれから大変期待できる。1月には亀山工場も立ち上がります。時代の流れに乗り遅れることなく、元気な話題、元気な商品を提供することにより、業界の発展を盛り上げていきます」と力強い言葉で締めくくった(会見の詳細は12月25日発売のSenka21 1月号に掲載します)。        (Senka21編集部)

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