松下、新DIGA発表(3)発表会の模様 質疑応答もすべて紹介
<左>パナソニックマーケティング本部の牛丸本部長 <右>サップは学生時代砲丸の選手だったという |
ここでは、発表会の模様と、質疑応答の全問全答をご紹介しよう。
発表会の冒頭、パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏が登壇。同氏は、「DVDレコーダー市場は今年350万台に達する。家庭普及率は10%を越え、爆発的な普及期に入ると予想される。DIGAは、2003年度に40%のトップシェアを実現したが、今後もこの地位を維持するため、ユーザーの要望をもう一度見直した。その結論が、『カンタン』『長時間・高速』『高画質』の3つのキーワードだ」と語り、今回の新モデルがユーザーニーズを的確に捉えたものであることを強調した。
また牛丸氏は、「今年は8月にアテネオリンピックが控えている。毎回、オリンピック開催時にはレコーダー需要が飛躍的に高まることに加え、今年は時差の関係で主要な競技が日本時間の深夜に放映される。ますますDVDレコーダーが活躍する機会が増えるものと予想され、パナソニックマーケティング本部では『オリンピックはディーガで録る』をキーワードに、かつてない規模でマーケティング活動を行っていく」と力強く語った。
新機種の詳細な機能については、DVDレコーダーカテゴリーオーナーの周田悦司氏、商品企画グループ ホームAVチームの石原史康氏が登壇し、デモを交えながら説明を行った。
発表会の後半には、全モデルから続投してイメージキャラクターを務めるボブ・サップが登場。豪快な笑い声を響かせて壇上に上がったサップは、ピッチリしたユニフォームに身を包み、すっかりオリンピックモード。野太い声で「オリンピックはディーガで録る!」と絶叫しながら、記者席に砲丸(もちろん作り物)を投げつけるパフォーマンスも見せた。
ここからは、発表会席上で行われた質疑応答の模様をご紹介する。
Q:参考出品されたBD/DVDレコーダーについて、HDDは内蔵されているのか、BD-ROMの再生はできるのか、価格はいくらなのか、それぞれ教えて欲しい。
A:現段階ではお答えできない。後日正式なニュースリリースを発表させていただく。
Q:今回の新DIGAに関して、販売の数値目標等はあるか。
A:昨年は国内90万台、世界で200万台を販売した。特に数値目標は公表できないが、今年はこれを遙かに上回る数を販売したい。
Q:現在の生産キャパシティーと、今後増産するロードマップを教えて欲しい。
A:現在、国内20万台、海外20万台で、計40万台の生産能力がある。今後、需要に合わせて順次増強していきたい。
Q:アナログBSチューナーが搭載されていないのはなぜか?
A:今後放送はどんどんデジタル化されていく。アテネオリンピックは地上波だけでも十分録画できると考えている。
Q:8時間モードでもブロックノイズ等は出ないのか。
A:8時間モードで、旧機種の6時間モード以上の映像が実現できている。
Q:アナログBSチューナーについて、E80Hの時は「世界需要に合わせて、日本独自規格であるアナログBSは搭載しなかった」と説明していたが?
A:今回は、特にそういう理由で搭載しなかったわけではない。単純にユーザーニーズの問題だ。
Q:オリンピック開催時に録画機の需要が増えるという根拠を教えて欲しい。
A:東京オリンピック以降、オリンピック開催時には常に様々な分野で需要の盛り上がりがあった。最近ではシドニー、アトランタの際、オリンピック開催月には10%以上も録画機需要が伸びた。また、今年はオリンピック史上に残るほどのメダルラッシュになる可能性もあり、オリンピックに対する注目が増す可能性が高い。
Q:マーケティング規模が過去最大とのことだが、どのくらいの予算を投じるのか。
A:予算規模はお答えできないが、過去最大になることは間違いない。
Q:BD/DVDレコーダーについて、DVDレコーダーとバッティングする危惧はないか?
A:まったく危惧していない。
Q:HDDの容量が同じなのに、長時間録画が可能になったというのはどういう理由か。
A:MPEG2の圧縮の仕方を工夫し、低ビットレートでも画質が変わらないような技術を盛り込んだ。
Q:DMR-E150Vは、3つのレコーダーを1台に集約したわけで、技術的な難しさがあったのではないか。
A:たしかにそうだ。熱の問題、また筐体内の部品構成などに気を配りながら開発した。
(Phile-web編集部)