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インフラノイズ、電波時計の電波を採用したクロックジェネレーターを発売

公開日 2004/04/23 16:30
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クロック源に電波時計の電波を採用した、クロックジェネレーター「ABS-7777」
●(株)インフラノイズからクロック源に電波時計の電波を採用し、優れたコストパフォーマンスを実現したORTHO SPECTRUMのクロックジェネレーター「ABS-7777」が6月末より発売される。価格は税込みで262,500円。

本機は日本国内では福島局と九州局の2カ所から送信される電波時計の40KHzと60KHzの搬送波を常に受信し、極めて精度の高いクロック源とすることに成功している。これにより、クロックジェネレーターのクロック源として現在一般的に用いられている水晶発振回路やセシュウム原子時計を用いるよりも圧倒的に高いコストパフォーマンスを備える製品が開発できたのだという。

本機はクロック交換部と標準電波受信部の2つで構成される。はがき大サイズの受信部には、電波を受信するアンテナと受信回路、信号整形回路が組み込まれ、同軸ケーブルから安定した信号が出力される。本体に入力された信号は、最初に光アイソレートされ、不要な雑音が取り除かれる。この信号をPLLにて監視し、ロック状態は本体のメーターで監視する。

また超高精度のクロックを生み出すために最適な電源部を備え、電磁波の進入を防ぐ2重のシールドを行っている。元のクロック信号は波形の状態を整えながら再度光アイソレートされ、定められた周波数に分周される。44.1KHz系のクロック回路と48KHz系のクロック回路は完全に分離され、電源の供給をコントロールすることで単独、または同時出力を選択する。

ケース内部には音響対策した木製のボードがケースからマグネットにてフロートされ、そのうえにさらに回路基盤が設置され、振動による音質劣化を防いでいる。何らかの理由により、電波の受信が妨げられた場合も、本体内部の高精度水晶発振器がワードクロックを中断することなく出力し、音質劣化を防ぐ。オーディオルームでの再生時のみならず、録音スタジオでの録音作業やマスタリング時にも活用できる。

本機は12個の出力端子を備えているので、44.1KHz系、48KHz系のクロックを合計12台の機器に送出できる。それぞれの回路は独立しているので、使用しない系列の回路の電源をコントロールすることで、干渉を防ぎ、最良の音質が獲得できる設計になっている。

【問い合わせ先】
(株)インフラノイズ
TEL/06-6336-5005

(Phile-web編集部)

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製品スペックやデータを見る
  • ブランドORTHO SPECTRUM
  • 型番ABS-7777
  • 発売日2004年6月末
  • 価格\262,500(税込)
【SPEC】●機能:アウトプットセレクター(44.1KHz/48KHz系列単独出力および同時出力) ●ワードクロック出力:BNCアンバランス/5.0Vp^p/75Ω/矩形波 ●安定時間:20分(気温20度) ●クロック周波数ごとの出力端子数:44.1KHz×2、88.2KHz×2、176.4KHz×2、48KHz×2、96KHz×2、192KHz ●仕様:東日本仕様(40KHz)および西日本仕様(60KHz)を注文時に選択 ●構造:二重電磁波シールドケース、マグネット浮上による不要振動遮断構造、独立標準時電波受信部(脱着コネクター付属) ●外形寸法:482.6W×95H×275Dmm ●質量:5.5kg