松下、新「VIERA」プラズマ・液晶テレビ13モデルを一挙発表
●松下電器産業(株)は、薄型テレビ「VIERA」新モデルの発表会を東京都内で開催した。
今回発表したのは、地上・BS・110°CSチューナーを内蔵したプラズマテレビ3機種、同チューナー内蔵の液晶テレビ5機種、DVDレコーダー1体型液晶テレビ1機種、ワイヤレス液晶テレビ1機種、4対3液晶テレビ3機種の合計13機種。このほか、AVアンプ、ホームシアターシステムなどの発表も同時に行われた。
各機種の内容については別項でくわしくご紹介することにして、ここでは発表会の模様をお伝えしよう。
発表会冒頭、プレゼンテーションを行ったのは、パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏。同氏は、テレビ需要が「白黒」「カラー」「大画面」に続く「第4の波=薄型テレビ+デジタルテレビ」に突入したとし、「05年度にはテレビ販売金額の80%が薄型テレビになる」との見通しを示した。また同氏は、プラズマと液晶の棲み分けについて「32型以下は液晶、37型以上はプラズマでやっていく」とし、「それぞれに得手・不得手があるためで、ユーザーのメリットを考えた結果だ」と理由を説明した。
今回の新VIERAについて同氏は、「高画質・使いやすさ・美しいデザインがコンセプト。36億2000万色を表現できるPDP、DIGAやLUMIXなどとのネットワークを通して、パナソニックならではの付加価値を提案していく」と語った。
また同氏は、買い換え時の画面サイズ選択について、「10年前に主流だった29/25型からの買い換え需要が多い。29型からの買い換えに関しては42型を強く推奨していく」とし、その理由について「部屋のコーナーに設置した場合、42V型は29型の設置スペースにそのまま置ける。しかも画面位置は14cm程度奥まるので、スペースをさらに節約できる」と説明した。
マーケティングについては、「当社はアテネ五輪の公式スポンサー。浜崎あゆみさんを引き続きCMキャラクターに起用し、テレビ、新聞、雑誌、交通広告等に積極的に露出を図る。VIERAの販促には過去最大の資金を投入する予定だ」と述べた。なお、発表会には浜崎も登場。CMには本人がデザインに関わり、ギリシャの女神「ニケ」をイメージしたというコスチュームが使われるという。
引き続き、新VIERAに搭載された高画質回路、新「PEAKS」について、同社AVCネットワーク社 PDPテレビビジネスユニット長の藤田正明氏が説明を行った。これについても別項で紹介する。
発表会の最後に行われた質疑応答の模様を以下に掲載する。
Q:プラズマと液晶では、従来「プラズマがメイン」と説明していたが、今回もそれに変わりないか。
A:VIERAでは、プラズマ・液晶にこだわることなく、薄型テレビの魅力を訴求していきたいと考えている。ユーザーメリットを考えると、32型以下は液晶、37型以上はPDPが適当と思う。ただし、これからニーズがますます大画面化し、PDPが伸びると考えており、この意味ではやはりPDPがメインとなる。
Q:出荷数、シェアなどの見込みを教えて欲しい。
A:国内市場の予測値では、PDPは03年度25万台から04年度は40万台、液晶は03年度140万台から04年度は240万台になると見ている。PDPは昨年30%のシェアを獲得できた。今年はこれを35%にしたい。
Q:販促について、通常時と比べてどれくらい力の入れ方が違うのか、具体的な数字は教えてもらえないか。
A:当社としては、テレビを最重要事業と位置づけている。金額については企業秘密だが、史上最大の金額を投入したい。
Q:米国、中国ではリアプロの市場が急拡大しているが、これについての見解は?
A:たしかに、両国ではリアプロ市場が成長している。ただし、42/50型以上になると、PDPも非常に伸びている。リアプロは事業としてやっていくが、いずれPDPも盛り上がりを見せるはずだ。
Q:米国市場についての考え方を教えて欲しい。高付加価値商品ではサムスンの台頭が著しいようだが。
A:パナソニックブランドのPRはもっと強力に行わなければならない。デバイスから全て自社生産できる強みを活かし、コスト削減にも力を入れる。決してサムスンに負けることはないと考えている。
Q:地上アナログ放送の画質はどうか。
A:PEAKSテクノロジーは、すべてアナログ放送にも適応できる。だからアナログ放送も高画質に視聴できる。
(Phile-web編集部)
今回発表したのは、地上・BS・110°CSチューナーを内蔵したプラズマテレビ3機種、同チューナー内蔵の液晶テレビ5機種、DVDレコーダー1体型液晶テレビ1機種、ワイヤレス液晶テレビ1機種、4対3液晶テレビ3機種の合計13機種。このほか、AVアンプ、ホームシアターシステムなどの発表も同時に行われた。
各機種の内容については別項でくわしくご紹介することにして、ここでは発表会の模様をお伝えしよう。
発表会冒頭、プレゼンテーションを行ったのは、パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏。同氏は、テレビ需要が「白黒」「カラー」「大画面」に続く「第4の波=薄型テレビ+デジタルテレビ」に突入したとし、「05年度にはテレビ販売金額の80%が薄型テレビになる」との見通しを示した。また同氏は、プラズマと液晶の棲み分けについて「32型以下は液晶、37型以上はプラズマでやっていく」とし、「それぞれに得手・不得手があるためで、ユーザーのメリットを考えた結果だ」と理由を説明した。
今回の新VIERAについて同氏は、「高画質・使いやすさ・美しいデザインがコンセプト。36億2000万色を表現できるPDP、DIGAやLUMIXなどとのネットワークを通して、パナソニックならではの付加価値を提案していく」と語った。
また同氏は、買い換え時の画面サイズ選択について、「10年前に主流だった29/25型からの買い換え需要が多い。29型からの買い換えに関しては42型を強く推奨していく」とし、その理由について「部屋のコーナーに設置した場合、42V型は29型の設置スペースにそのまま置ける。しかも画面位置は14cm程度奥まるので、スペースをさらに節約できる」と説明した。
マーケティングについては、「当社はアテネ五輪の公式スポンサー。浜崎あゆみさんを引き続きCMキャラクターに起用し、テレビ、新聞、雑誌、交通広告等に積極的に露出を図る。VIERAの販促には過去最大の資金を投入する予定だ」と述べた。なお、発表会には浜崎も登場。CMには本人がデザインに関わり、ギリシャの女神「ニケ」をイメージしたというコスチュームが使われるという。
引き続き、新VIERAに搭載された高画質回路、新「PEAKS」について、同社AVCネットワーク社 PDPテレビビジネスユニット長の藤田正明氏が説明を行った。これについても別項で紹介する。
発表会の最後に行われた質疑応答の模様を以下に掲載する。
Q:プラズマと液晶では、従来「プラズマがメイン」と説明していたが、今回もそれに変わりないか。
A:VIERAでは、プラズマ・液晶にこだわることなく、薄型テレビの魅力を訴求していきたいと考えている。ユーザーメリットを考えると、32型以下は液晶、37型以上はPDPが適当と思う。ただし、これからニーズがますます大画面化し、PDPが伸びると考えており、この意味ではやはりPDPがメインとなる。
Q:出荷数、シェアなどの見込みを教えて欲しい。
A:国内市場の予測値では、PDPは03年度25万台から04年度は40万台、液晶は03年度140万台から04年度は240万台になると見ている。PDPは昨年30%のシェアを獲得できた。今年はこれを35%にしたい。
Q:販促について、通常時と比べてどれくらい力の入れ方が違うのか、具体的な数字は教えてもらえないか。
A:当社としては、テレビを最重要事業と位置づけている。金額については企業秘密だが、史上最大の金額を投入したい。
Q:米国、中国ではリアプロの市場が急拡大しているが、これについての見解は?
A:たしかに、両国ではリアプロ市場が成長している。ただし、42/50型以上になると、PDPも非常に伸びている。リアプロは事業としてやっていくが、いずれPDPも盛り上がりを見せるはずだ。
Q:米国市場についての考え方を教えて欲しい。高付加価値商品ではサムスンの台頭が著しいようだが。
A:パナソニックブランドのPRはもっと強力に行わなければならない。デバイスから全て自社生産できる強みを活かし、コスト削減にも力を入れる。決してサムスンに負けることはないと考えている。
Q:地上アナログ放送の画質はどうか。
A:PEAKSテクノロジーは、すべてアナログ放送にも適応できる。だからアナログ放送も高画質に視聴できる。
(Phile-web編集部)