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ケンウッド、世界初のデジタルアンプ搭載HDDオーディオプレーヤーを発売 - コンポ連動機能も採用

公開日 2005/06/06 19:17
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H20GA7-B(ブラック)

H20GA7-W(ホワイト)をPCとUSBで接続
(株)ケンウッドは、同ブランド初のHDDタイプのデジタルオーディオプレーヤー(DAP)として、「H20GA7」を6月下旬より発売する。価格はオープンだが45,000円前後での販売が予想される。

本機は、世界で初めてデジタルアンプを搭載したHDDタイプのDAP。1.8インチ20GBのHDD、2.2インチQVGAカラー液晶を搭載した。再生可能オーディオフォーマットはMP3、WMA、WAV。本体カラーはブラックとホワイトを用意した。

独自技術により開発された「NEWクリアデジタルアンプ」は、原音に忠実な再生を実現。同時に、電源回路に常に安定した電源を供給する「センシングアンプ」を搭載し、歪みの抑制とSN比の改善を実現している。


全ての操作を片手で操作できる

「NEWクリアデジタルアンプ」の説明
本体前面に配置された操作ボタンは、全ての操作を片手で行うことができるレイアウトを採用。ディスプレイ下部にはその時点での各ボタンの役割が表示され、直観的な操作が可能となっている。また、押す強さによって2段階に押し込める「2Wayスピードサーチキー」を採用しており、強く押すことで素早いカーソル移動が可能だ。

ジャケット画像などの表示が可能なカラー液晶はQVGAの高解像度表示が可能。日本語、英語を含めた計7ヵ国語の表示に対応している。


アドバンスド・グランドシャーシ

音質にこだわったヘッドホン
また付属のヘッドホンには、2月に発売したメモリータイプのDAP「M512A3/M256A3」や、先週発表された「M1GA3」と同じ高音質設計のものを採用している。本体シャーシ部には軽量で剛性が高い「アドバンスド・グランドシャーシ」を採用。音質効果に優れた非磁性ステンレス合金を使用することでノイズ軽減や音像の定位感の向上を実現しているという。

本機の最大の特徴の一つとして新たに開発し搭載したのがミニコンポとの連動機能「HDDコントロール」。同時に発表されたコンパクトHi-Fiシステム「ES-A5MD」とオプションの専用ケーブルで接続することで、同機の本体操作部やリモコンから操作が可能となり、音声を同機から出力することができる。専用ケーブルの接続端子はヘッドホン端子と共用。


「ES-A5MD」と「HDDコントロール」で接続

「ES-A5MD」は背面に「HDDコントロール」端子を装備
音楽データの転送にはUSBケーブルを使用。対応OSはWindowsだ。専用のアプリケーション「Kenwood Media Application」は本体に記録されており、PCと接続すると自動的にインストールされる。また転送はWindows Media Player 9/10でも行うことが可能で、デジタル著作権管理技術(DRM)が施されたオーディオファイルにも対応する。なお、外部ストレージとして音楽ファイル以外の記録もドラッグ&ドロップで簡単に行うことが可能だ。


河原 取締役社長兼CEO
本日都内で開催された新製品発表会には同社取締役社長兼CEOの河原春郎氏が出席。新製品を中心とした同社の事業に関しての説明を行った。同氏は「メモリー型の“ニューメディア”市場が大きくなった。このデジタルメディア時代をビジネスチャンスにつなげる」と意気込みを語った。会社全体の売り上げは、06年3月の締めで1800億円を目指すと同時に、08年3月には20%増しの2200億円という目標を掲げた。これらを達成するため、黒字である国内売り上げの拡大、海外不採算事業の縮小、米国での販売体制の再編などの施策を本年度実行するという。

最後に同氏は「今回のポータブル機器とHiFiの融合をスタートラインとし、今後、PCレスでデジタルオーディオプレーヤーのシームレスな世界を構築できようにしたい」と、オーディオ事業の今後の新たな方針を語った。


以下に発表会で行われた質疑応答の内容を掲載する。

Q.海外での展開の予定は?
A.考えてはいるが、現在は検討中。

Q.販売目標は?
A.国内で月産3000~4000台を目標としている。

Q.無線事業に強いが、ワイヤレスネットワーク製品の計画は?
A.CB開発センターなどを含め、開発を進めている。

Q.製品をPRしていく上で音質の良さを伝えるのは難しいが、何か考えがあるか?
A.HiFiとの連動などの独自の部分を強調するほか、販売店ではポータブルコーナーだけではなくオーディオコーナーにもおいてもらうことを考えている。

Q.ホームエレクトロニクス事業の本年度の売り上げ目標は?
A.前年度は186億円で-19億円。本年度の目標は170億円。

Q.ホームエレクトロニクスではピュアオーディオとポータブルに力を入れていくという事業計画だが、その割合は?
A.その2つでホームエレクトロニクス全体の6割を予定している。ともに国内中心だが、欧州での展開にも力を入れていく。

【問い合わせ先】
ケンウッドカスタマーサポートセンター
TEL/0570-010-114(ナビダイヤル)

(Phile-web編集部)

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