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日立、コントラスト7000対1を実現したプロジェクター“Wooo”「PJ-TX200J」

公開日 2005/09/14 16:17
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PJ-TX200J

背面端子部
日立製作所は、プロジェクター“Wooo”シリーズの新製品として、7000対1の高コントラストを実現した「PJ-TX200J」を10月下旬から発売する。価格は273,000円(税込)。

本機の画質コンセプトは、「立体感」「質感」「漆黒の闇」の3点。これらを実現するため、数々の新技術を搭載した。


「新Woooハイビジョンレンズ」
まず、画の立体感を高めるため、「新Woooハイビジョンレンズ」を搭載。前モデル「PJ-TX100J」のレンズを継承しながら、分散性に優れ色収差の少ないEDレンズを4枚搭載するなどの工夫を盛り込み、さらにブラッシュアップ。「色滲みの少ない、業界最高の解像度を実現した」(設計部長の大塚房夫氏)。画面全体にフォーカス感を与え、よりメリハリのある表示が可能になる。

レンズは光学1.6倍ズーム。100型の場合、2.8m~4.6mの投写距離となる。上下左右にレンズシフトが可能で、移動幅は上下2.5画面分、左右1.5倍。

大口径のためF1.7~2.4と明るいのも特徴。150Wランプを搭載したこともあり、1200ルーメンという光出力を実現した。

TX100JとTX200Jの表示デモ。右がTX200J。黒の締まりが格段に上がっていることがわかる

黒表現を高めるため、「デュアルアイリス機構」を採用

また、黒表現を高めるため、「デュアルアイリス機構」を採用。レンズの絞りを調整する「レンズアイリス」と、ランプ側の光量を制御する「アクティブアイリス」を組み合わせた。これによりコントラスト比は7000対1となり、TX100Jの1200対1を大幅に上回った。発表会ではTX100JとTX200Jの比較試聴も行われたが、黒の締まりは一目で違いがわかり、映像表現力が格段に向上したことが確かめられた。


設計部長の大塚房夫氏
黒の表現では、新たに搭載した「デジタルシャッター」にも注目したい。レターボックスの映像では、上下に黒帯が表示されるが、この黒の濃さは作品によってまちまち。階調の低い映画などでは、グレーに近い色で表示されることもある。「デジタルシャッター」は、この黒帯部分を最黒信号へ変換する機能で、帯をくっきりと表示することができる。

映像処理はフル10ビットデジタル処理。ガンマ補正は12ビットで行う。ガンマ調整機能は「ガンマイコライジング+」と名付けられ、輝度が最も低い2%の部分に調整ポイントを追加。これまでよりさらに低階調部分の微調整が行えるようになり、黒の表現力を高めることが出来る。


映像モードは5種類
映像モードは標準的な「ノーマル」、ビデオ映像に適した「ミュージック」、コントラスト重視の「スポーツ」のほか、フィルムライクな階調表現力を重視した「シネマファンタジー」、リアルな階調表現を重視した「シネマリアリティー」の全5種類。色温度、アイリス絞り、ガンマ特性などがあらかじめプリセットされる。

画質調整したパラメーターは4つまで記録可能。その際、アルファベットで名前も入力できるため、あとから設定値を選択する際に迷いにくい。

入力端子は、ビデオ、Sビデオ、RCA色差、D-Sub15ピン、HDMI。コントロールのためのRS-232Cやトリガー端子も装備する。

そのほか、新開発「3相シロッコファン」により静音モード時で25dBの低騒音を実現。前方から排気するので、排気熱も気になりにくい。また、従来のフィルターに比べ、ホコリやゴミの捕集率を高めた「静電フィルター」を採用した。

デザイン面では、TX100Jのデザインコンセプトを踏襲しながら、本体色をミッドナイトチタンとブラックのツートーンカラーとし、高級感を演出した。

本日、本機の発表会が東京・大手町の同社オフィスで行われた。

発表会では、同社デジタルメディア事業部 プロジェクタセンタ長の大西周司氏が、市場動向と日立の戦略について説明した。

国内家庭用プロジェクターの2005年度市場規模は85,000台

同社デジタルメディア事業部 プロジェクタセンタ長の大西周司氏

大西氏は、全世界のフロントプロジェクターの市場規模について「2005年は380万台程度」と説明し、「このうち当社は約40万台を販売する計画だ」と述べた。特に家庭用が堅調に伸びており、日本では家庭用が全プロジェクターのうち40%近くを占めるという。

大西氏はまた、「国内家庭用プロジェクターの2005年度市場規模は85,000台で、72Opの比率が高まりつつある」とし、「“Wooo”3世代目となる、黒を極めた新製品で存在感を高める」と、TX200Jの性能の高さをアピールした。

「1080pのフルHDモデルの投入は」との質問には、設計部長の大塚氏が答え、「まだ決断していないが、できれば来年には発売したい」と述べた。また薄型テレビとの競合については、「60インチ以上の市場は薄型テレビとは別に存在する」と述べ、バッティングの可能性を否定した。

なお、CMキャラクターには、薄型テレビやDVDカムなどと同様、黒木瞳さんを起用。キャッチコピーは「女優を美しくする黒がある。」で、パンフレットなどの表紙にも黒木瞳さんが大きく登場している。


【問い合わせ先】
(株)日立製作所
お客様相談センター
TEL/ 0120-3121-11

(Phile-web編集部)

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