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長瀬産業、MusicIDを内蔵しPCレスの使用を実現したデジタルオーディオプレーヤー

公開日 2005/11/29 17:59
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12月10日発売のブラックモデル

ホワイトモデルは近日発売
長瀬産業(株)は、TRANSTECHNOLOGYブランドの新製品として、初めてgracenote社のMusicID データベースを本体に内蔵したHDDデジタルオーディオプレーヤー「TRANSGEAR HMP-100」を12月10日より発売する。価格はオープンだが、同社直販サイト「DVDirect」では24,900円で販売される。


曲情報取得の流れ
本機は“PCを持っていないユーザーも使える”というコンセプトの元に開発された6GB HDD搭載デジタルオーディオプレーヤー。従来のデジタルオーディオプレーヤーが搭載するダイレクトエンコーディング機能では、取り込んだ楽曲のアーティスト名、曲名、アルバム名などが表示されなかったのに対し、本機ではそれらの曲の情報を取得し、表示することが可能だ。

本機が曲情報を表示するために搭載した技術は2つ。1つは、サウンドデータの波形を解析してデータベースと照合し、曲情報を取得する、米国gracenote社の技術「MusicID」だ。本機には、日本からアクセスの多い約350万曲のMusicIDデータベースがあらかじめHDDに記録されており、アナログ入力からダイレクトエンコーディングした楽曲データにアーティスト名、曲名などをID3タグとして記録することが可能だ。

曲情報のない楽曲を選択

データベースで曲検索を指定

検索し、曲情報を表示する

もう1つの曲情報取得技術は、携帯電話と連携した「MagicSync」だ。上記の約350万曲に含まれない曲の曲情報を取得するための機能で、本機につないだ携帯電話を使ってgracenote社のMusicIDデータベースに直接アクセスし、曲情報を取得することが可能だ。本機の発売後に登場した新曲などにはこの方法で対応できる。携帯電話はFOMA(NTT DoCoMo)、Vodafone 3G(Vodafone)、WIN(au)の対応が確認されており、それ以前の携帯電話やWILLCOMなども対応確認作業中であるという。

USBアダプターを介し携帯電話と接続

曲情報をパケット通信で取得する

ダイレクトエンコーディング機能ではMP3、WMAのどちらのエンコーディングにも対応。同社は、CDはもとより、これまで録り貯めてきたMDやアナログディスクからのダイレクト録音で力を発揮する、とアピールする。

また本機は、PCから音楽データを転送可能なソフトウェア「Trans Music Manager」も付属。CDDBからの曲情報取得はもちろん、本体同様にMusicIDによる曲情報機能を搭載している。



平塚 統括次長
同社は本日、本製品の発表会を開催し、新製品開発の背景の説明や曲情報取得のデモンストレーションなどを行った。新規事業開発室 トランステクノロジー課 統括 次長の平塚氏は新製品について次のように説明した。

「いまあるデジタルオーディオプレーヤーのほとんどはPCが必要。しかしMDユーザーのPC所有率は28%(同社調べ)で、デジタルオーディオプレーヤーへの乗り換えができない。そういったユーザーのニーズに応えたのがTRANSGEAR HMP-100だ」。

発表会で行われた質疑応答の主な内容は以下の通り。

Q.再生対応ファイルのWMA9は、DRMにも対応しているか?
A.対応している。

Q.ダイレクトエンコーディング時のビットレートは?
A.MP3の場合16~192kbps。

Q.MagicSyncに対応する携帯電話の機種は?
A.FOMA、WIN、Vodafon 3Gは動作を確認した。それ以前のモデルは対応を確認中だが、基本的には対応する。確認をとれた製品数は約60機種。WILLCOMやPDCも対応を検討中だ。

Q.本体のHDD容量は6GBだが、MusicIDデータベースはどれくらいの容量があるか?
A.約700MBをデータベースに使っている。実際に音楽データを記録できるのは5GB強だ。

Q.次に発売されるモデルはMusicIDデータベースを新しくするのか?
A.そうしたいと思っている。古くなったモデルに対してもデータベースのアップデートサービスを行いたいと思っている。

Q.目標販売台数は?
A.10ヶ月で5~6万台。

Q.MusicIDデータベースが破損したときのサポートはどうするのか?
A.データベースをCDやDVDに保存して送付する方法を検討している。

【問い合わせ先】
TRANSTECHNOLOGY サポートセンター
TEL/0570-024681

(Phile-web編集部)

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