DLNA、設計ガイドラインを拡張しモバイル機器との接続性・印刷機能を新たにサポート
DLNAは、メーカーの種類や機器を使用する場所を問わずに相互接続環境を実現する「デジタル・リビング」という基本コンセプトを推進している。初期のDLNA設計ガイドラインでは、リビングルームの中心となる2つのDLNA機器クラスである「デジタルメディアサーバー(DMS)」と「デジタルメディアプレーヤー(DMP)」をサポートすることで、このコンセプトの実現に向けた基板を確立した。
今回の拡張によりメディアフォーマットや、DMSやDMPのモバイル版やプリンターなどDLNA機器クラスが追加される。例えばネットワーク接続したテレビからプリンターに印刷指示を送ることなどが可能になる。モバイル機器ではカメラ付き携帯電話とホームネットワーク上のDMS間でファイルのアップロードやダウンロードが可能になる。
また新しく策定されたRTP(Realtime Transfer Protocol)伝送、およびWi-Fiマルチメディア(WMM)により通信品質を高めた。モバイル機器にはAVCがビデオの相互接続に必須のフォーマットとして策定されたほか、伝送方式にはモバイルプロトコルのオプショナル機能としてブルートゥースが追加された。
今回拡張されたDLNA設計ガイドラインに準拠した機器の認証は今年後半から開始される。仕様適合検証試験のツールと相互接続試験プランは現在策定中だ。また、現在DLNAではホームネットワーク環境における、保護された商業用コンテンツへのアクセスを可能にするガイドラインも2006年半ばを目処に作成している。
(Phile-web編集部)