「日本の国力はアキバにある」 − 秋葉原クロスフィールドがきょうグランドオープン
JR秋葉原駅前の複合ビル、秋葉原UDXが本日3月9日より開業した。昨年春にオープンした秋葉原ダイビルと合わせ、「秋葉原クロスフィールド」が完成し、グランドオープンを迎えた。
「秋葉原クロスフィールド」は、NTT都市開発(株)、ダイビル(株)、鹿島建設(株)の3社で構成されるUDXグループが開発してきた複合施設。旧青果市場跡地を、東京都が同グループに売却。2003年より開発を進めてきた。
本日オープンした秋葉原UDXは、カフェ・レストランなど36の商業施設が出店する「AKIBA_ICHI」やイベントスペース「AKIBA_SQUARE」、先端ナレッジフィールド、東京アニメセンター、デザインミュージアムなどの施設を備える。
本日行われたグランドオープニングセレモニーには多数の来賓が出席。東京都知事の石原慎太郎氏は、「秋葉原のような街は世界的にも類がない。ブロードウェイのようなメインストリートが広がっているかと思えば、細い裏道では多種多様な電気器具を売っている」と述べ、「秋葉原はつくばエクスプレスの始発駅でもあるが、つくばと秋葉原には日本の隠れた技術がたくさん眠っている。最近、サムスンがメモリー分野で世界一になったというが、あれは全部東芝の技術だ。不景気だからと事業を手放していった結果、人材や技術が他国に流出している」と不快感を表した。
また石原氏は、「国会議員は田舎ものが多く、あまり秋葉原を知らない。日本の隠れた国力は秋葉原やつくばにある。ぜひ多くの政治家にこの状況を見てもらいたい。民間の企業はもっと大きな視点に立って、自国技術を安易に流出させたりせず、世界を睥睨してもらいたい」と激励した。
自民党国会対策委員長の細田博之氏は、「以前、IT担当大臣を務めていた頃に、『日本にはシリコンバレーのようなIT技術が集まる“場”が無い。作るならアキバだ』と考えていた」と説明。「入れ物は立派なものができた。あとは魂を入れて欲しい」と挨拶した。
科学技術・情報通信技術担当大臣の松田岩夫氏は、「日本の科学技術の進化において、最も重要な分野がITであり、今回のオープンは一地方の行事ではなく国家的な行事だ」とし、「最先端の技術がここから発信される。政府では『ITの恩恵を実感できる社会』の創造を目指しており、秋葉原クロスフィールドには世界を支える人材を輩出する拠点になってほしい」と述べた。
千代田区長の石川雅己氏は、「この街を、今後も長くお客様に愛してもらえるよう努力していきたい。そのためには『タウンマネージメント』が重要だと考えており、様々な関係者にその考え方を説明している。未来は約束されている。今後はコンセプトに魂を注いでもらいたい」と要望した。
セレモニーの最後に乾杯の挨拶を行った、秋葉原電気街振興会会長の小野一志氏は、「今回の完成で旧青果市場跡地がひとまず完成を見た。今日は『儲かる秋葉原』へ向けた出陣式だと考えている。2016年に開催が予想される東京オリンピックをにらみ、我々秋葉原地区の店舗もますます努力していく」と宣言。また、「秋葉原はITだけの街ではない。神田祭など、様々な地域の催事がある。新たに出店されるテナントや企業にもぜひ催事に参加してもらい、一緒に秋葉原を盛り上げていきたい」と抱負を述べた。
(Phile-web編集部)
「秋葉原クロスフィールド」は、NTT都市開発(株)、ダイビル(株)、鹿島建設(株)の3社で構成されるUDXグループが開発してきた複合施設。旧青果市場跡地を、東京都が同グループに売却。2003年より開発を進めてきた。
本日オープンした秋葉原UDXは、カフェ・レストランなど36の商業施設が出店する「AKIBA_ICHI」やイベントスペース「AKIBA_SQUARE」、先端ナレッジフィールド、東京アニメセンター、デザインミュージアムなどの施設を備える。
本日行われたグランドオープニングセレモニーには多数の来賓が出席。東京都知事の石原慎太郎氏は、「秋葉原のような街は世界的にも類がない。ブロードウェイのようなメインストリートが広がっているかと思えば、細い裏道では多種多様な電気器具を売っている」と述べ、「秋葉原はつくばエクスプレスの始発駅でもあるが、つくばと秋葉原には日本の隠れた技術がたくさん眠っている。最近、サムスンがメモリー分野で世界一になったというが、あれは全部東芝の技術だ。不景気だからと事業を手放していった結果、人材や技術が他国に流出している」と不快感を表した。
また石原氏は、「国会議員は田舎ものが多く、あまり秋葉原を知らない。日本の隠れた国力は秋葉原やつくばにある。ぜひ多くの政治家にこの状況を見てもらいたい。民間の企業はもっと大きな視点に立って、自国技術を安易に流出させたりせず、世界を睥睨してもらいたい」と激励した。
自民党国会対策委員長の細田博之氏は、「以前、IT担当大臣を務めていた頃に、『日本にはシリコンバレーのようなIT技術が集まる“場”が無い。作るならアキバだ』と考えていた」と説明。「入れ物は立派なものができた。あとは魂を入れて欲しい」と挨拶した。
科学技術・情報通信技術担当大臣の松田岩夫氏は、「日本の科学技術の進化において、最も重要な分野がITであり、今回のオープンは一地方の行事ではなく国家的な行事だ」とし、「最先端の技術がここから発信される。政府では『ITの恩恵を実感できる社会』の創造を目指しており、秋葉原クロスフィールドには世界を支える人材を輩出する拠点になってほしい」と述べた。
千代田区長の石川雅己氏は、「この街を、今後も長くお客様に愛してもらえるよう努力していきたい。そのためには『タウンマネージメント』が重要だと考えており、様々な関係者にその考え方を説明している。未来は約束されている。今後はコンセプトに魂を注いでもらいたい」と要望した。
セレモニーの最後に乾杯の挨拶を行った、秋葉原電気街振興会会長の小野一志氏は、「今回の完成で旧青果市場跡地がひとまず完成を見た。今日は『儲かる秋葉原』へ向けた出陣式だと考えている。2016年に開催が予想される東京オリンピックをにらみ、我々秋葉原地区の店舗もますます努力していく」と宣言。また、「秋葉原はITだけの街ではない。神田祭など、様々な地域の催事がある。新たに出店されるテナントや企業にもぜひ催事に参加してもらい、一緒に秋葉原を盛り上げていきたい」と抱負を述べた。
(Phile-web編集部)