日本TI、コントラストを20%高めた新DLP「.65WXGA DarkChip3」を発表 − 搭載PJも近日発表
日本テキサス・インスツルメンツ(株)は本日、DLPチップの新製品「.65WXGA DarkChip3」を発表、記者懇談会で詳細を明らかにした。
新製品は、製品名から分かるとおり、対角0.65インチのWXGA(1,280×768)ピクセルのDLPチップ。同社ではこれまでDarkChipテクノロジーを使ってコントラスト比を高めてきており、2004年にはDarkChip2を投入して2,000対1のコントラスト比を実現していたが、今回の.65WXGA DarkChip3では最新の技術を投入することにより、数値を20%以上向上させ、2,500対1のコントラスト比を達成した。なお、20%以上という数値はレンズ性能に依存するため、搭載する製品によっては多少増減する可能性があるという。
同社DLP事業部 技術統括部 部長の大原一浩氏は、DarkChipテクノロジーでのコントラスト向上のためのアプローチは、「ミラーギャップを狭くすること、Viaを小さくすること、ミラー間のブラックコーティングを改良することの3つ」と説明。最新のDarkChip3でもこのアプローチを踏襲し、ミラーギャップを狭くし、ミラー下部のコーティングをさらに改良することで、迷光を抑えた。開口率は90%以上に達し、ピクセル間の隙間を感じさせない映像を実現した。
また大原氏は、「次の製品の名称は、この流れでいくとDarkChip4ということになるのかもしれないが、基本的にはこれまでの開発の方向性を継続していく」と述べ、早くも次世代製品の開発に着手していることを示唆した。
なお、この「.65WXGA DarkChip3」を搭載したフロントプロジェクターは、今後数週間の間に発表される見込みだ。
記者懇談会のあと、隣室でDarkChip3とDarkChip2の比較投写デモも行われた。再生機器はHD DVDプレーヤー「HD-XA1」で、ソフトはフジテレビの「夜桜 HD DVDツインフォーマット版」(PCHF-50001)。
ソフトを再生する前の全黒表示を見ても、DarkChip3の黒がより引き締まっていることがはっきりと確認できた。「夜桜」の映像では、深い黒が表現できていることはもちろん、中間色の再現性も高く、より映像の奥行き感が増した印象。DLPの性能がより高い次元に到達したことが実感できた。
(Phile-web編集部)
新製品は、製品名から分かるとおり、対角0.65インチのWXGA(1,280×768)ピクセルのDLPチップ。同社ではこれまでDarkChipテクノロジーを使ってコントラスト比を高めてきており、2004年にはDarkChip2を投入して2,000対1のコントラスト比を実現していたが、今回の.65WXGA DarkChip3では最新の技術を投入することにより、数値を20%以上向上させ、2,500対1のコントラスト比を達成した。なお、20%以上という数値はレンズ性能に依存するため、搭載する製品によっては多少増減する可能性があるという。
同社DLP事業部 技術統括部 部長の大原一浩氏は、DarkChipテクノロジーでのコントラスト向上のためのアプローチは、「ミラーギャップを狭くすること、Viaを小さくすること、ミラー間のブラックコーティングを改良することの3つ」と説明。最新のDarkChip3でもこのアプローチを踏襲し、ミラーギャップを狭くし、ミラー下部のコーティングをさらに改良することで、迷光を抑えた。開口率は90%以上に達し、ピクセル間の隙間を感じさせない映像を実現した。
また大原氏は、「次の製品の名称は、この流れでいくとDarkChip4ということになるのかもしれないが、基本的にはこれまでの開発の方向性を継続していく」と述べ、早くも次世代製品の開発に着手していることを示唆した。
なお、この「.65WXGA DarkChip3」を搭載したフロントプロジェクターは、今後数週間の間に発表される見込みだ。
記者懇談会のあと、隣室でDarkChip3とDarkChip2の比較投写デモも行われた。再生機器はHD DVDプレーヤー「HD-XA1」で、ソフトはフジテレビの「夜桜 HD DVDツインフォーマット版」(PCHF-50001)。
ソフトを再生する前の全黒表示を見ても、DarkChip3の黒がより引き締まっていることがはっきりと確認できた。「夜桜」の映像では、深い黒が表現できていることはもちろん、中間色の再現性も高く、より映像の奥行き感が増した印象。DLPの性能がより高い次元に到達したことが実感できた。
(Phile-web編集部)