ソニー、BDレコーダー2機種を発表 − BDビデオ再生対応でHDDは500/250GB
ソニーは、HDD内蔵Blu-ray Discレコーダー「BDZ-V9」「BDZ-V7」の2機種を12月8日より順次発売する。発売日はV9が12月8日、V7が12月16日。価格はオープンだが、V9は30万円前後、V7は25万円前後での販売が予想される。
本日より開幕した「CEATEC JAPAN 2006」の同社ブースで発表された。同社が9月13日に開催した「ソニー・ディーラー・コンベンション」に参考出品したもの(関連ニュース)が正式に発表されたかたちとなる。外観はそのときのものとほぼ同じだが、各種ロゴマークや型番などがプリントされている。
同社はBlu-ray Discレコーダー「BDZ-S77」を2003年4月に発売していたが、V9/V7の両機は同社としてS77以来のBDレコーダーとなる。
■2層BDディスクへの書き込みには対応せず
ともに地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基搭載し、デジタル2番組同時録画が可能。HDDはV9が500GB、V7が250GB。
BDドライブは1層(25GB)のBD-R/BD-REの記録・再生に対応。2層ディスクの記録には対応していない。なお、BDドライブは自社製ではない。
記録可能なメディアは、1層のBD-R/BD-RE、DVD-R(CPRM対応)/-RW(CPRM対応)/+R/+R DL/+RW。BDメディアへは、ハイビジョン番組をそのまま記録できるほか、SD番組の場合、MPEG2 MP@MLの最大値である15Mbpsでの記録が行える。このため、SD番組を高品質で長時間録画する用途にもBDメディアを活用できる。
また両機は、HDV/DV入力端子を搭載。DVカメラはもちろん、HDVカメラからハイビジョン映像をHDDに取り込むことも可能。取り込んだ映像はフレーム精度で編集が可能で、ハイビジョンのままBDディスクに記録することができる。
■BDZ-S77で記録したディスクの再生が可能
再生可能なメディアは、BD-ROM、BD-R ver1.1、BD-RE ver1.0(23GB/25GB)、BD-RE ver2.1、DVDビデオ、DVD±RW/±R/-R DL(ビデオモード)/+R DL/-RAM。BDZ-S77で記録したBD-RE ver1.0メディアの再生に対応している点に注目したい。また、BDZ-S77などで作成したカートリッジ入りBD-REメディアの再生も可能。
BDメディアに記録したコンテンツがコピーフリーの場合、HDDに無劣化でダビングが可能。ただし、i.Link端子からのTS入出力は行えず、D-VHSデッキなどと接続してコンテンツをムーブすることはできない。
また、AVCHDで記録したDVDディスクの再生も可能。現在、AVCHDをDVDに記録できるビデオカメラは、ソニーの「HDR-UX1」(関連ニュース)がある。AVCHDは再生のみ対応し、HDDへの取り込みや編集などは行えない。
■上位機のV9は1080p出力対応、高品位音声回路も内蔵
BD-ROMの映像パッケージソフト(BDビデオ)の再生機能では、ともにBD-JAVAを使ったインタラクティブ再生機能に対応。インターネットを経由したオンラインコンテンツへのアクセスには対応していない。
映像は、上位機のV9はHDMIからの1080p出力が可能。BDビデオを1080pで出力できるほか、DVDの映像も1080pにアップコンバートして出力することができる。V7は1080iまでの出力となる。
音声面では、HDMIからのリニアPCM7.1ch出力が可能。ドルビーTrueHDやDTS-HDのデコーダーは内蔵しない。アナログ5.1ch音声出力端子も装備しない。HDMI端子のバージョンは1.1。
上位機のV9には、オーディオ専用の独立基盤を搭載。ほかの回路から分離させることで、高周波回路やデジタル回路が多用される映像系からの干渉やノイズ混入を防いでいる。また、回路レイアウトも左右対称を基本に、チャンネル間の干渉を排除。スムージング処理したパターニング、不要な静電容量が発生しにくいレジスト処理を行っているほか、銅箔の厚さも通常の倍となる70μmとし、低インピーダンス化を図っている。
さらにV9は、電源トランスをデジタル系、アナログ系で別々に搭載。デジタル回路特有のノイズによるアナログ回路への悪影響を抑えている。また、V9の電源ケーブルはOFCとなっている。
■V9はデジタルハイビジョン番組の配信に対応
さらに上位機のV9は、DLNAの技術をベースにデジタル放送コンテンツに特化した「ホームサーバー機能」を搭載。HDDに録画したデジタルハイビジョン番組を、ホームネットワーク経由でDLNA(DTCP-IP)対応のテレビやPCから再生することができる。BDZ-V9でBD-ROMやハイビジョン番組を再生しながら、別室のDLNA対応機器でハイビジョン番組を再生することも可能。
なお、今回のホームサーバー機能ではMPEG2-TS(Transport Stream)信号を配信するが、DLNAではMPEG2-PS(Program Stream)が必須となっており、このため同機能をDNLA準拠と言うことはできない。ただし基本機能はDLNAをベースにしているので、DLNA対応機器と問題なく接続することができる。
両機の基本デザインは同一。11月に発売される“スゴ録”最新モデルと良く似たデザインとなっているが、前面は青色蒸着ガラスが用いられ、Blu-ray Disc対応機であることをアピールしている。サイドは放熱口を兼ねたスリット構造となっている。上位機のV9は、天板を3.5mmのアルミ(V7はモールド)とし、さらに高級感を強調したほか、パネル中央の「SONY」「Blu-ray Disc」の両ロゴもプリントではなく立体的になっている。なお、リモコンは2機種とも共通。
■レコーダーとしての基本機能は最新の“スゴ録”を踏襲
レコーダーとしての基本機能は、BD部分以外は、この冬の“スゴ録”最新モデルと同じ。GUIもおなじみの“XMB”(クロスメディアバー)を採用している。
“スゴ録”の特徴である、ジャンルやキーワードに合致した番組を自動録画する「x-おまかせ・まる録」機能を装備。また、番組を放送時間でなく番組名で予約録画する「番組名予約」機能も装備。放送時間が変わりやすい深夜番組なども、しっかりと録画予約できる。
さらに、新開発の番組検索エンジンを装備。複数のキーワードやジャンルで検索する際でも、0.3秒以下で内部検索処理を行う「瞬間番組検索」が利用できる。
携帯電話からの予約機能は、「リモート録画予約」サービスに対応したNTTドコモの携帯電話なら無料で利用できる。
再生機能では、番組内容を自動的に解析し、重要度の高いシーンだけを抽出して再生する「ダイジェスト再生」を装備。さらに、上位機のV9には、「RDZ-D900A」にも搭載されるPSPとの連動機能「おでかけ・おかえり転送」も装備。HDDに録画した映像を、USB経由でPSPのメモリースティック PRO デュオに転送できるほか、PSPに転送したコピーワンス番組を、再び「スゴ録」へ戻してオリジナル画質のまま視聴することもできる。
編集機能では、自動的にチャプターを追加する「おまかせチャプター」機能や、チャプター編集機能を装備。そのほか、A-B消去・分割・結合・プレイリスト編集機能が利用できる。
デジカメやビデオカメラとの連係機能も強化し、取り込んだ静止画を使って自動的に音楽付きのフォトムービーが作れる「x-Pict Story HD」、同じく静止画をもとにハイビジョンアルバムを自動で作成する「x-ScrapBook」なども搭載。なお、生成した「x-Pict Story HD」のデータをBDに記録することはできない。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
お客様ご相談センター
TEL/0570-00-3311
(Phile-web編集部)
ceatec2006report
本日より開幕した「CEATEC JAPAN 2006」の同社ブースで発表された。同社が9月13日に開催した「ソニー・ディーラー・コンベンション」に参考出品したもの(関連ニュース)が正式に発表されたかたちとなる。外観はそのときのものとほぼ同じだが、各種ロゴマークや型番などがプリントされている。
同社はBlu-ray Discレコーダー「BDZ-S77」を2003年4月に発売していたが、V9/V7の両機は同社としてS77以来のBDレコーダーとなる。
■2層BDディスクへの書き込みには対応せず
ともに地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基搭載し、デジタル2番組同時録画が可能。HDDはV9が500GB、V7が250GB。
BDドライブは1層(25GB)のBD-R/BD-REの記録・再生に対応。2層ディスクの記録には対応していない。なお、BDドライブは自社製ではない。
記録可能なメディアは、1層のBD-R/BD-RE、DVD-R(CPRM対応)/-RW(CPRM対応)/+R/+R DL/+RW。BDメディアへは、ハイビジョン番組をそのまま記録できるほか、SD番組の場合、MPEG2 MP@MLの最大値である15Mbpsでの記録が行える。このため、SD番組を高品質で長時間録画する用途にもBDメディアを活用できる。
また両機は、HDV/DV入力端子を搭載。DVカメラはもちろん、HDVカメラからハイビジョン映像をHDDに取り込むことも可能。取り込んだ映像はフレーム精度で編集が可能で、ハイビジョンのままBDディスクに記録することができる。
■BDZ-S77で記録したディスクの再生が可能
再生可能なメディアは、BD-ROM、BD-R ver1.1、BD-RE ver1.0(23GB/25GB)、BD-RE ver2.1、DVDビデオ、DVD±RW/±R/-R DL(ビデオモード)/+R DL/-RAM。BDZ-S77で記録したBD-RE ver1.0メディアの再生に対応している点に注目したい。また、BDZ-S77などで作成したカートリッジ入りBD-REメディアの再生も可能。
BDメディアに記録したコンテンツがコピーフリーの場合、HDDに無劣化でダビングが可能。ただし、i.Link端子からのTS入出力は行えず、D-VHSデッキなどと接続してコンテンツをムーブすることはできない。
また、AVCHDで記録したDVDディスクの再生も可能。現在、AVCHDをDVDに記録できるビデオカメラは、ソニーの「HDR-UX1」(関連ニュース)がある。AVCHDは再生のみ対応し、HDDへの取り込みや編集などは行えない。
■上位機のV9は1080p出力対応、高品位音声回路も内蔵
BD-ROMの映像パッケージソフト(BDビデオ)の再生機能では、ともにBD-JAVAを使ったインタラクティブ再生機能に対応。インターネットを経由したオンラインコンテンツへのアクセスには対応していない。
映像は、上位機のV9はHDMIからの1080p出力が可能。BDビデオを1080pで出力できるほか、DVDの映像も1080pにアップコンバートして出力することができる。V7は1080iまでの出力となる。
音声面では、HDMIからのリニアPCM7.1ch出力が可能。ドルビーTrueHDやDTS-HDのデコーダーは内蔵しない。アナログ5.1ch音声出力端子も装備しない。HDMI端子のバージョンは1.1。
上位機のV9には、オーディオ専用の独立基盤を搭載。ほかの回路から分離させることで、高周波回路やデジタル回路が多用される映像系からの干渉やノイズ混入を防いでいる。また、回路レイアウトも左右対称を基本に、チャンネル間の干渉を排除。スムージング処理したパターニング、不要な静電容量が発生しにくいレジスト処理を行っているほか、銅箔の厚さも通常の倍となる70μmとし、低インピーダンス化を図っている。
さらにV9は、電源トランスをデジタル系、アナログ系で別々に搭載。デジタル回路特有のノイズによるアナログ回路への悪影響を抑えている。また、V9の電源ケーブルはOFCとなっている。
■V9はデジタルハイビジョン番組の配信に対応
さらに上位機のV9は、DLNAの技術をベースにデジタル放送コンテンツに特化した「ホームサーバー機能」を搭載。HDDに録画したデジタルハイビジョン番組を、ホームネットワーク経由でDLNA(DTCP-IP)対応のテレビやPCから再生することができる。BDZ-V9でBD-ROMやハイビジョン番組を再生しながら、別室のDLNA対応機器でハイビジョン番組を再生することも可能。
なお、今回のホームサーバー機能ではMPEG2-TS(Transport Stream)信号を配信するが、DLNAではMPEG2-PS(Program Stream)が必須となっており、このため同機能をDNLA準拠と言うことはできない。ただし基本機能はDLNAをベースにしているので、DLNA対応機器と問題なく接続することができる。
両機の基本デザインは同一。11月に発売される“スゴ録”最新モデルと良く似たデザインとなっているが、前面は青色蒸着ガラスが用いられ、Blu-ray Disc対応機であることをアピールしている。サイドは放熱口を兼ねたスリット構造となっている。上位機のV9は、天板を3.5mmのアルミ(V7はモールド)とし、さらに高級感を強調したほか、パネル中央の「SONY」「Blu-ray Disc」の両ロゴもプリントではなく立体的になっている。なお、リモコンは2機種とも共通。
■レコーダーとしての基本機能は最新の“スゴ録”を踏襲
レコーダーとしての基本機能は、BD部分以外は、この冬の“スゴ録”最新モデルと同じ。GUIもおなじみの“XMB”(クロスメディアバー)を採用している。
“スゴ録”の特徴である、ジャンルやキーワードに合致した番組を自動録画する「x-おまかせ・まる録」機能を装備。また、番組を放送時間でなく番組名で予約録画する「番組名予約」機能も装備。放送時間が変わりやすい深夜番組なども、しっかりと録画予約できる。
さらに、新開発の番組検索エンジンを装備。複数のキーワードやジャンルで検索する際でも、0.3秒以下で内部検索処理を行う「瞬間番組検索」が利用できる。
携帯電話からの予約機能は、「リモート録画予約」サービスに対応したNTTドコモの携帯電話なら無料で利用できる。
再生機能では、番組内容を自動的に解析し、重要度の高いシーンだけを抽出して再生する「ダイジェスト再生」を装備。さらに、上位機のV9には、「RDZ-D900A」にも搭載されるPSPとの連動機能「おでかけ・おかえり転送」も装備。HDDに録画した映像を、USB経由でPSPのメモリースティック PRO デュオに転送できるほか、PSPに転送したコピーワンス番組を、再び「スゴ録」へ戻してオリジナル画質のまま視聴することもできる。
編集機能では、自動的にチャプターを追加する「おまかせチャプター」機能や、チャプター編集機能を装備。そのほか、A-B消去・分割・結合・プレイリスト編集機能が利用できる。
デジカメやビデオカメラとの連係機能も強化し、取り込んだ静止画を使って自動的に音楽付きのフォトムービーが作れる「x-Pict Story HD」、同じく静止画をもとにハイビジョンアルバムを自動で作成する「x-ScrapBook」なども搭載。なお、生成した「x-Pict Story HD」のデータをBDに記録することはできない。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株)
お客様ご相談センター
TEL/0570-00-3311
(Phile-web編集部)
ceatec2006report
- ブランドSONY
- 型番BDZ-V9
- 発売日2006年12月8日
- 価格¥OPEN(予想実売価格300,000円前後)
- ブランドSONY
- 型番BDZ-V7
- 発売日2006年12月16日
- 価格¥OPEN(予想実売価格250,000円前後)