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ビクター、ネイティブコントラスト15,000:1を実現したフルHD対応D-ILAプロジェクターを発売

公開日 2006/11/14 17:38
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DLA-HD1
日本ビクター(株)は、フルHD解像度のD-ILAホームシアタープロジェクター「DLA-HD1」を2007年1月下旬より発売する。価格は798,000円(税込)。

本機の特徴は、新開発の0.7インチD-ILAデバイスと光学エンジンとの組み合わせによって実現した、15,000対1という業界最高のネイティブコントラスト比だ。


新デバイスの説明

新配向によりコントラスト比は従来の4倍になった
新開発の0.7インチD-ILAデバイスの単体コントラストは20,000対1。新材料を採用した液晶素子の配向を平坦化することにより、散光や回折などの光ロスを低減。さらに、液晶素子の上に斜め入射成分の光による複屈折を補償する位相補償板を配置することにより、位相のねじれを軽減しコントラスト比を向上させた。さらに、応答速度も従来の2倍速である4msecを実現した。


(左)従来のPBS/(右)新偏光板「WireGrid」。並べてみるとその大きさの違いは一目瞭然

アルミの微細なリブが斜めからの光を物理的にカットする

新光学エンジンのしくみ
さらに、従来のPBS(ガラスプリズムによる偏光分離素子)に代わり、ガラス基板の表面にアルミのリブを微細に形成した新開発の偏光板「WireGrid」を採用した光学エンジンを搭載。斜めからの光を物理的にカットすることに加え、黒画面時のレンズ側への光漏れを低減し、コントラスト比を高めた。

内蔵されたビデオプロセッサー部にはジェナム社製の「GF9351」を採用。1080iに対応したプログレッシブ変換技術「TruMotionHD」、ジャギーを低減する「FineEdge」、細部強調とノイズリダクションを両立する「FidelityEngine」を搭載したほか、Y:Cb:Cr=4:2:2の映像信号も4:4:4までアップサンプリングを行うことが可能だ。精度の高い10ビットデータを維持する「RealityExpansion」の4つのVXPテクノロジーや高精度のスケーリング性能により、高画質画像を忠実に再現するという。


ジェナム社製プロセッサー「GF9351」

新開発の13群16枚オールガラスレンズ
新開発の投射レンズには、フジノン製光学2倍ズームの13群16枚オールガラスレンズを採用。色収差を低減し、画面の周辺部までフォーカスの高い映像を投射するという。また、100インチの画面であれば約3.0m~6.1mまで投射距離が選べるため、狭い部屋での使用も可能だ。さらに、上下80%左右34%のレンズシフト機能を搭載するほか、全面吸排気を採用しているため、設置の自由度が向上している。

入力端子としてHDMI(ver.1.2)×2、コンポーネント、コンポジット、S端子を備えている。

全面に吸排気機構を配置

接続端子部

ランプは側面から取り替えが可能だ

(Phile-web編集部)

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