<CES2007:LG電子>BD&HD DVDコンパチプレーヤー「BH100」を披露 − 壁掛けタイプのPJも
LG電子は、ブースのど真ん中に、世界中の話題をさらった(?)BD&HD DVDコンパチプレーヤー「BH100」を展示。キャッチコピーは“Super Multi Blue Player”と勇ましいが、詰めかけた観衆の興奮ぶりを見ると、あながち大げさではないかも知れない、という気になってくる。
BH100の基本スペックを確認しておこう。BD、HD DVDとも、1層/2層のROMディスク再生に対応しているのは当然のこと。もちろんDVDの再生も行える。端子は、HDMI端子1、コンポーネント出力/Sビデオ端子/ビデオ端子が各1。音声では、2chアナログと5.1chアナログ、同軸デジタル、光デジタル出力を各1系統装備するほか、イーサネット端子も用意する。
音声は、DTS-HDのデコードに対応。Blu-rayのインタラクティブ機能「BD-J」には対応しているが、HD DVDの「iHD」には対応していない。なお、筐体上部のボタンはタッチセンサー式となっている。価格は1,199ドルで、北米で2007年2月に発売を開始する。今のところ、日本国内での販売の予定はないという。
ブースでは、BH100を真ん中にして、右手にHD DVD、左手にBlu-rayの映像を再生。コンパチプレーヤーであることを強くアピールしていた。
また同社は、デスクトップ向けの、BDの読み書きと/HD DVD-ROM読み込みに対応したドライブ「GGW-H10N」も発表。これも世界初の快挙となる。BDの読み書きは、BD-R/REの1層/2層に対応。HD DVDは読み込みだけだが、ほかにDVDやCDの読み書きも行える。PCとのインターフェースはシリアルATA。このドライブの価格も、プレーヤーと同じ1,199ドルとなっている。なお、BH100に搭載されているドライブは、このGGW-H10ではなく、別のものとのこと。
同社ブースで要注目なのはコンパチプレーヤーやドライブだけではない。壁掛け型プロジェクターの最新機種「AN215」だ。これまでサンヨーのZシリーズなどで、壁掛したプロジェクターのレンズ部分にミラーを装着し、屈折した光をスクリーンに投映するシステムはあったが、AN215は、本来であれば天板と呼べる部分にレンズが装備されている。横から見た際の奥行きは10cm程度で、インパクトは十分だ。
表示デバイスには、0.62型のDMDを使用。解像度は1,280×720。光出力は1,200ANSI、コントラスト比は800対1、7セグメントのカラーホイール、26dB以下の騒音レベルなど、数値上の性能はまずまずといったところ。実際に投影された映像を見ても、特に破綻は感じられず、素直な画作りと感じられた。今後、壁掛けタイプが増えてくれば、ユーザーは天吊り・横置きの二者択一から開放される可能性がある。新たな選択肢をもたらすソリューションとして、日本国内への展開にも注目したい。
さらに同社ブースでは、他メーカーと同じように、薄型テレビの展示に注力。プラズマと液晶を同時に展開する同社だけに、展示されているモデル数は非常に多い。その中からピックアップして紹介すると、まず、同社として最大サイズの展示となった、71V型のフルHD PDP「71PY1M」が印象に残った。ハイエンドモデルとして展開している製品のようで、画質の仕上がりもまずまず。輝度は1,000cd/m2、コントラスト比は2,000対1。2系統のHDMI端子を装備する。
またプラズマテレビでは、160GBの内蔵HDDに録画が可能な「60PB4D」にも注目が集まっていた。
液晶テレビでは、47V型で、LEDバックライトを搭載した「47LB2D」、同サイズでCCFLバックライトの「47LY3D」などを主力モデルとして展開している。
さらに同社の薄型テレビやホームシアターシステムなどには、ちょうどVIERA Linkと同じようなHDMIコントロールシステム「SIMPLINK」が搭載されている。DVDを入れるとテレビの電源が入って再生を開始するなど、HDMIコントロールの簡便性をアピールしていた。
このほか同社ブースでは、世界中で展開している携帯電話などもズラリと並び、黒山の人だかりができていた。韓国メーカーの躍進ぶりが話題になって久しいが、既にプレミアムブランドとしての地位を確立しつつあるサムスン電子に続き、LG電子も北米マーケットでさらに飛躍するのではないか、と期待させるに十分な内容だった。
(Phile-web編集部・風間)
ces2007
BH100の基本スペックを確認しておこう。BD、HD DVDとも、1層/2層のROMディスク再生に対応しているのは当然のこと。もちろんDVDの再生も行える。端子は、HDMI端子1、コンポーネント出力/Sビデオ端子/ビデオ端子が各1。音声では、2chアナログと5.1chアナログ、同軸デジタル、光デジタル出力を各1系統装備するほか、イーサネット端子も用意する。
音声は、DTS-HDのデコードに対応。Blu-rayのインタラクティブ機能「BD-J」には対応しているが、HD DVDの「iHD」には対応していない。なお、筐体上部のボタンはタッチセンサー式となっている。価格は1,199ドルで、北米で2007年2月に発売を開始する。今のところ、日本国内での販売の予定はないという。
ブースでは、BH100を真ん中にして、右手にHD DVD、左手にBlu-rayの映像を再生。コンパチプレーヤーであることを強くアピールしていた。
また同社は、デスクトップ向けの、BDの読み書きと/HD DVD-ROM読み込みに対応したドライブ「GGW-H10N」も発表。これも世界初の快挙となる。BDの読み書きは、BD-R/REの1層/2層に対応。HD DVDは読み込みだけだが、ほかにDVDやCDの読み書きも行える。PCとのインターフェースはシリアルATA。このドライブの価格も、プレーヤーと同じ1,199ドルとなっている。なお、BH100に搭載されているドライブは、このGGW-H10ではなく、別のものとのこと。
同社ブースで要注目なのはコンパチプレーヤーやドライブだけではない。壁掛け型プロジェクターの最新機種「AN215」だ。これまでサンヨーのZシリーズなどで、壁掛したプロジェクターのレンズ部分にミラーを装着し、屈折した光をスクリーンに投映するシステムはあったが、AN215は、本来であれば天板と呼べる部分にレンズが装備されている。横から見た際の奥行きは10cm程度で、インパクトは十分だ。
表示デバイスには、0.62型のDMDを使用。解像度は1,280×720。光出力は1,200ANSI、コントラスト比は800対1、7セグメントのカラーホイール、26dB以下の騒音レベルなど、数値上の性能はまずまずといったところ。実際に投影された映像を見ても、特に破綻は感じられず、素直な画作りと感じられた。今後、壁掛けタイプが増えてくれば、ユーザーは天吊り・横置きの二者択一から開放される可能性がある。新たな選択肢をもたらすソリューションとして、日本国内への展開にも注目したい。
さらに同社ブースでは、他メーカーと同じように、薄型テレビの展示に注力。プラズマと液晶を同時に展開する同社だけに、展示されているモデル数は非常に多い。その中からピックアップして紹介すると、まず、同社として最大サイズの展示となった、71V型のフルHD PDP「71PY1M」が印象に残った。ハイエンドモデルとして展開している製品のようで、画質の仕上がりもまずまず。輝度は1,000cd/m2、コントラスト比は2,000対1。2系統のHDMI端子を装備する。
またプラズマテレビでは、160GBの内蔵HDDに録画が可能な「60PB4D」にも注目が集まっていた。
液晶テレビでは、47V型で、LEDバックライトを搭載した「47LB2D」、同サイズでCCFLバックライトの「47LY3D」などを主力モデルとして展開している。
さらに同社の薄型テレビやホームシアターシステムなどには、ちょうどVIERA Linkと同じようなHDMIコントロールシステム「SIMPLINK」が搭載されている。DVDを入れるとテレビの電源が入って再生を開始するなど、HDMIコントロールの簡便性をアピールしていた。
このほか同社ブースでは、世界中で展開している携帯電話などもズラリと並び、黒山の人だかりができていた。韓国メーカーの躍進ぶりが話題になって久しいが、既にプレミアムブランドとしての地位を確立しつつあるサムスン電子に続き、LG電子も北米マーケットでさらに飛躍するのではないか、と期待させるに十分な内容だった。
(Phile-web編集部・風間)
ces2007