<CES2007:デノン> HDMI1.3対応のセパレートAVアンプなど発表 − ネットワーク対応の中級機も登場
デノンは、2007 International CESのメイン会場であるラスベガス・コンベンションセンターではなく、近隣のホテルにブースを構え、プライベートショー形式で最新の開発成果を発表している。
今回発表した製品はAVアンプ、中でもミドルクラス以上の製品をメインに展示。いずれも今年の夏から秋にかけて登場する予定だ。
●HDMI 1.3搭載、次世代オーディオフォーマットに対応
今回展示されたAVアンプ新モデルには、すべてバージョン1.3のHDMI端子を搭載する予定。筐体には、既に「DTS-HD」「ドルビーTrueHD」「ドルビーデジタルプラス」などのロゴが並んでいた。Blu-ray DiscやHD DVDなどで採用される、これらの次世代オーディオフォーマットの伝送には、HDMI Ver1.3 端子の搭載が必要になる。まだ同端子を搭載したAVアンプは存在しないことから、早期発売への期待が高まっている。
実際、今回のCESの展示でも、HDMI 1.3対応のAVアンプはほとんど見かけない。別項で紹介するが、ソニーとオンキヨーがプロトタイプを展示している程度だ。
デノンのブースに設けられたシアタールームでは、PCのHDMI端子経由で入力されたDTS-HD Master Audioのロスレス信号を、開発中のAVアンプでデコード・再生するデモも行われた。音切れやノイズなどはもちろんなく、DTS-HDのリアルな音場表現を存分に味わうことができた。
●10chのセパレート型AVアンプ
開発を発表した製品の中で一番の注目モデルは、プリアンプとパワーアンプを別筐体とした、セパレートタイプのAVアンプだ。現行の「AVC-A1XV」の後を継ぎ、新たなハイエンドモデルとして登場する。
パワーアンプ部は10チャンネルで、アナログアンプとなる。BTLで5チャンネルアンプとして使用することも可能。マルチルームなどAVC-A1XVに搭載している機能にも、もちろんすべて対応している。また、パワーアンプの中央には、3つのアナログメーターが光り、高級感を演出している。なお、パワーアンプの高さは、AVC-A1XVと同程度というから、かなり嵩高という印象だ。
相当に強力なトランスを装備するようで、パワーアンプ部の重量だけで、AVC-A1XVより重くなる予定という。
デザイン面での注目は、筐体前面のスラント。DCD-SA1など同社のピュアオーディオ機器と同様のもので、これも高級感を高めるための工夫の一つだろう。国内で発売される際は、A1XVと同様のプレミアムシルバーを採用する予定。気になる価格は現在のところ未定だが、プリアンプとセットで100万円を超えるのは確実という。
●一体型の新フラグシップモデル
上述したセパレート型AVアンプが同社の新たなフラグシップモデルとなるが、一体型のフラグシップもまた別途開発を進めている。実質的なA1XVの後継機となるモデルだが、高さはかなり低くなる。これは、「A1シリーズは少し大きくなりすぎた。ラックなどに収納することを考えると、もう少し小さくする必要がある」と考えたからだという。アンプは7.3ch。価格は、A1XVの693,000円よりは安くなるが、A11XVの420,000円よりは高くなる程度とのこと。
●ミドルクラスモデル
ネットワークに対応したミドルクラスモデルも発表された。Windows Plays For SureとDLNAに対応する予定で、PCとの連携を強化。ウェブブラウザーなども搭載するという。ネットワークへの接続では、イーサネットはもちろんのこと、無線LANも内蔵する予定だ。ノイズなどの悪影響については、「影響をなるべく抑えるよう開発を進めている。無線LANを外付けにする選択肢もあるが、内蔵にすることで得られる便利さも大きい」と説明してくれた。
●RFリモコンでAVアンプと双方向通信
北米で既に発売しているモデル「AVR-4306」には、RFタイプのリモコンがオプション(別売)として用意されている。赤外線と違い、無線でAVアンプと双方向通信を行うため、AVアンプ本体のディスプレイと同じ画面をリモコンのディスプレイに表示することが可能。さらに、iPodを接続して、リモコンのディスプレイにiPodの操作画面を表示し、再生などの操作を行うこともできる。もちろん、学習リモコンとして使用することも可能で、IrアウトからほかのAV機器を操作することもできる。非常に多機能かつ便利なこのリモコン、日本モデルにも順次採用していくとのことなので期待したい。
●アメリカではチェンジャーがまだまだ人気
そのほか同社ブースには、DVDはもちろん、SACDやDVDオーディオの再生も可能なユニバーサルタイプのチェンジャー機も展示。アメリカでのチェンジャー需要は根強いようだ。
(Phile-web編集部・風間)
ces2007
今回発表した製品はAVアンプ、中でもミドルクラス以上の製品をメインに展示。いずれも今年の夏から秋にかけて登場する予定だ。
●HDMI 1.3搭載、次世代オーディオフォーマットに対応
今回展示されたAVアンプ新モデルには、すべてバージョン1.3のHDMI端子を搭載する予定。筐体には、既に「DTS-HD」「ドルビーTrueHD」「ドルビーデジタルプラス」などのロゴが並んでいた。Blu-ray DiscやHD DVDなどで採用される、これらの次世代オーディオフォーマットの伝送には、HDMI Ver1.3 端子の搭載が必要になる。まだ同端子を搭載したAVアンプは存在しないことから、早期発売への期待が高まっている。
実際、今回のCESの展示でも、HDMI 1.3対応のAVアンプはほとんど見かけない。別項で紹介するが、ソニーとオンキヨーがプロトタイプを展示している程度だ。
デノンのブースに設けられたシアタールームでは、PCのHDMI端子経由で入力されたDTS-HD Master Audioのロスレス信号を、開発中のAVアンプでデコード・再生するデモも行われた。音切れやノイズなどはもちろんなく、DTS-HDのリアルな音場表現を存分に味わうことができた。
●10chのセパレート型AVアンプ
開発を発表した製品の中で一番の注目モデルは、プリアンプとパワーアンプを別筐体とした、セパレートタイプのAVアンプだ。現行の「AVC-A1XV」の後を継ぎ、新たなハイエンドモデルとして登場する。
パワーアンプ部は10チャンネルで、アナログアンプとなる。BTLで5チャンネルアンプとして使用することも可能。マルチルームなどAVC-A1XVに搭載している機能にも、もちろんすべて対応している。また、パワーアンプの中央には、3つのアナログメーターが光り、高級感を演出している。なお、パワーアンプの高さは、AVC-A1XVと同程度というから、かなり嵩高という印象だ。
相当に強力なトランスを装備するようで、パワーアンプ部の重量だけで、AVC-A1XVより重くなる予定という。
デザイン面での注目は、筐体前面のスラント。DCD-SA1など同社のピュアオーディオ機器と同様のもので、これも高級感を高めるための工夫の一つだろう。国内で発売される際は、A1XVと同様のプレミアムシルバーを採用する予定。気になる価格は現在のところ未定だが、プリアンプとセットで100万円を超えるのは確実という。
●一体型の新フラグシップモデル
上述したセパレート型AVアンプが同社の新たなフラグシップモデルとなるが、一体型のフラグシップもまた別途開発を進めている。実質的なA1XVの後継機となるモデルだが、高さはかなり低くなる。これは、「A1シリーズは少し大きくなりすぎた。ラックなどに収納することを考えると、もう少し小さくする必要がある」と考えたからだという。アンプは7.3ch。価格は、A1XVの693,000円よりは安くなるが、A11XVの420,000円よりは高くなる程度とのこと。
●ミドルクラスモデル
ネットワークに対応したミドルクラスモデルも発表された。Windows Plays For SureとDLNAに対応する予定で、PCとの連携を強化。ウェブブラウザーなども搭載するという。ネットワークへの接続では、イーサネットはもちろんのこと、無線LANも内蔵する予定だ。ノイズなどの悪影響については、「影響をなるべく抑えるよう開発を進めている。無線LANを外付けにする選択肢もあるが、内蔵にすることで得られる便利さも大きい」と説明してくれた。
●RFリモコンでAVアンプと双方向通信
北米で既に発売しているモデル「AVR-4306」には、RFタイプのリモコンがオプション(別売)として用意されている。赤外線と違い、無線でAVアンプと双方向通信を行うため、AVアンプ本体のディスプレイと同じ画面をリモコンのディスプレイに表示することが可能。さらに、iPodを接続して、リモコンのディスプレイにiPodの操作画面を表示し、再生などの操作を行うこともできる。もちろん、学習リモコンとして使用することも可能で、IrアウトからほかのAV機器を操作することもできる。非常に多機能かつ便利なこのリモコン、日本モデルにも順次採用していくとのことなので期待したい。
●アメリカではチェンジャーがまだまだ人気
そのほか同社ブースには、DVDはもちろん、SACDやDVDオーディオの再生も可能なユニバーサルタイプのチェンジャー機も展示。アメリカでのチェンジャー需要は根強いようだ。
(Phile-web編集部・風間)
ces2007