ヤマハ、高音質再生にこだわったAVアンプ中級機「DSP-AX861」を発売
本機は、4月に発売した「DSP-AX761」(製品データベース)の上位モデルに位置付けられる中級機。7.1ch出力に対応しており、定格出力は各チャンネル105W。HDMIはVer.1.2aで入力2系統、出力1系統を装備する。
「音の良さ」にこだわって開発したという本機は、入念な音質チューニングが行われている。電源部には、試聴を重ねて新規開発した専用の大型電源トランスとカーボンシース・ブロックケミコンを採用。また、オーディオ回路は使用パーツの再検討によるファインチューニングを実施することで、“上位機種に匹敵する豊かな情報量”を獲得しているという。
HDMIは、SACDのDSD音声、Blu-ray DiscやDVDオーディオの192kHz PCM音声、1080p映像の入力に対応する。
映像処理回路を強化しているのも本機の特徴。中級機ながら、ABT社製ビデオスケーラーやADI社製ビデオデコーダー/エンコーダーなどの高性能デバイスを搭載しており、アナログ映像信号を1080i/720pに変換するHDビデオアップスケーリングにも対応している。
音声機能に関しては、2chステレオ(アナログ/PCMデジタル)から7.1chのPCMマルチch、DSDマルチch信号、ドルビーデジタル、DTS、AACなどのビットストリーム信号まで、すべての入力ソースを最高の音質で再生する「ピュアダイレクトモード」を用意している。ディスプレイを消灯して映像回路を停止するほか、アナログ信号はボリューム回路へ直接接続。またPCMデジタル信号ではDIR部からDACへ直結すると同時にDSPを完全にパスするなど、入力信号に応じて最適な信号経路を選択し、きめ細かく制御することで、高純度な音質を実現している。
独自の音場創世サラウンドプログラム「シネマDSP」は最新の「シネマDSP-plus」を搭載。要望の多かったという「ゲーム」モードは、最新のゲーム機に合わせて一新しているという。
アンプ部には、全回路の徹底したローインピーダンス化によってスピーカー駆動力を高める、「ハイカレントアンプ・テクノロジー」採用の高音質7chパワーアンプを内蔵。ヤマハ独自のプレゼンススピーカー左右を含む「7.1chフルスペックシネマDSP再生」と、サラウンドバックスピーカーを使用する7.1ch再生とをサラウンドプログラムに応じて自動選択するデュアル7.1ch機能を搭載しているほか、2ch~5.1chシステム接続時にはフロントスピーカーの低音側と高音側を内蔵パワーアンプの独立したチャンネルで駆動する「フロントバイアンプ駆動」にも対応している。
DSP-AX761をはじめとする61シリーズが搭載した「SCENE機能」を本機も搭載。ソースと音場プログラムをボタンひとつで切り換えることが可能だ。そのほか、自動音場最適化機能「YPAO」や、圧縮音楽を高音質で再生する「ミュージックエンハンサー」なども搭載している。また、別売のiPod用ユニバーサル・ドック「YDS-10」のための接続端子も用意している。
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(Phile-web編集部)