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エフ・イー・テクノロジーズ、世界初の240Hz駆動FEDを開発

公開日 2007/08/01 16:02
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4月に展示した19型SXGAの試作機
(株)エフ・イー・テクノロジーズは、240Hz駆動のFED(Field Emission Display)を世界で初めて開発。8月7日に米サンディエゴで開幕する米SIGGRAPH2007に出展する。

FEDは電界放出型ディスプレイとも呼ばれ、CRTの高い色再現性、高速応答性、階調表現力に加え、固定画素ディスプレイの解像力が同時に得られる。FEDの研究開発はこれまでソニーが行ってきたが、同社が液晶と有機ELに開発資源を集中させたことに伴い、ソニーからカーブアウトという手法で独立、エフ・イー・テクノロジーズ社が設立された。

今年4月、エフ・イー・テクノロジーズ社は、試作機として19型SXGAモデルを公開し(関連ニュース)、09年にも製品を販売する計画を明らかにしている。この時点で同社は、「24フレームから240フレームまでの映像をデモ機で駆動して問題ないことを実証しており、需要があれば240フレームを超える映像にも対応できる」と説明していた。

薄型テレビやディスプレイは、60Hzで駆動するものが主流だが、最近では、動画ボケを軽減するため、120Hz駆動による倍速表示が可能な液晶テレビが増えてきている。また、試作レベルでは180Hz駆動のIPSαパネルなども公開されている(関連ニュース)。今回の240Hz対応FEDはこういったハイフレームレート化の流れに対応したもので、高速駆動が得意なFEDの特長を活かしたものと言える。

開発した試作機は画面サイズ19.2型で、解像度は1,280×720ドット、輝度は400カンデラ。コントラスト比は20,000対1を確保している。

試作機のフレームレートを240Hzに設定した背景には、ソニーの研究結果で、動画画質劣化の近く限界が240Hz付近にあることが報告されているからだという。このフレームレートを実現するため、入力インターフェースを新規開発。また、ソニーの技術協力により、コンテンツや記録・伝送、表示まですべて240Hzで駆動するシステムを構築したという。

コンテンツは、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントと(株)ポリフォニーデジタルの協力により、『グランツーリスモ5プロローグ』のデモシーンを240fpsでレンダリングしたものを使用する。

【問い合わせ先】
(株)エフ・イー・テクノロジーズ
TEL/0572-68-1961

(Phile-web編集部)

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