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<CEATEC2007:東芝>レコーダー旗艦機「RD-X7」登場/REGZAはフルラインナップを展示

公開日 2007/10/02 18:11
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東芝はHD DVDレコーダーのフラグシップモデル「RD-X7」を含むプロトタイプ3機種を展示。薄型テレビREGZAはフルラインナップが出揃った。

■HD DVDレコーダーの新フラグシップは仮称「RD-X7」

HD DVDレコーダーは今回HDD一体型のHD DVDレコーダーの試作機3モデルが出品された。型番は「RD-X7(仮称)」「RD-A201」「RD-A101」となっており、いずれも発売時期や価格等については明らかにされていなかったが、今年末の主力モデルとして発売が期待される。


HDD搭載HD DVDレコーダーの新フラグシップ「RD-X7(仮称)」(参考出品)

RD-A201(参考出品)

RD-A101(参考出品)
いずれの機種もMPEG4 AVC/H.264フォーマットでのフルHD録画を実現する独自機能「HDトランスコーダー」の機能を実装予定。本機能は先ごろDVDフォーラムで承認を受けた「HD Rec」(関連ニュース)をベースに、東芝が独自開発を進める機能であり、DVDメディアへのハイビジョン記録を可能にするほか、1層タイプのHD DVD-Rに約6時間のハイビジョン記録を実現できる。トランスコード時は映像の解像度を維持したままMPEG4 AVCに変換し、フルHDの番組はフルHDのままで保存できる。音声についてもAAC5.1chなど、最大2ストリームの音声を、そのままディスクに残せるようにするという。今回のイベントでは、RD-A101の試作機で記録した4MbpsのMPEG4 AVCフォーマットの映像を、同社製HD DVDレコーダーのMPEG2映像と比較するデモを行っていた。今後は「MPEG2からMPEG4 AVCへのリアルタイムエンコードの実現、またはHD DVDやDVD、HDDいずれの記録媒体に対応していくかなどを検討しながら、新製品に『HDトランスコーダー』が組み込まれる予定(展示説明員談)」であるという。


RD-A101の試作機による4MbpsのMPEG4 AVCフォーマットの映像デモを実施
フラグシップモデルとして開発が進む「RD-X7(仮称)」は「HDトランスコーダー」の搭載を予定しており、1層タイプのHD DVDに約6時間のHD映像が記録できるほか、「HD Rec」対応により、DVDに約2時間のHD映像が可能になる。HDMIからの1080/24p出力やディープカラー、REGZAリンクに対応。大容量HDDの搭載やハイビジョンW録機能の採用が予定されている。またi.Link TS対応の接続端子を備えるほか、デジタル放送の「ダビング10」への対応も検討されている。RD-A202、RD-A101は本体69mmのスリム設計を実現している。

■薄型テレビ“REGZA”はフルラインナップを展示


薄型テレビ“REGZA”の全ラインナップを展示

ライフコンシャスモデルの「RF350」シリーズ
薄型液晶テレビ“REGZA”は、今夏に発表されたフラグシップモデルの「Z3500」、「RF350」をはじめ、HDDレコーディング機能を搭載する「H3300/H3000」、エントリーモデルの「C3500」各シリーズを一堂に揃え、展示している。


Z3500とZ2000の画質比較デモ

Z3500とZ2000による動画応答性能のデモ

Z3500シリーズ搭載する映像処理エンジン「パワー・メタブレイン」
フラグシップモデル「Z3500」シリーズは、その高画質と多機能を紹介するデモに力が入っている。高画質の紹介では、“パワー・メタブレイン”を搭載した「Z3500」と前機種の「Z2000」との画質比較を展開。優れた階調表現性能や、色再現性能の実力を披露していた。合わせて「フルHD・モーションクリア」による、独自の高精度動きベクトル補間技術のデモも行われている。


Z3500シリーズと外付HDDと連携した録画機能のデモ

REGZAリンクのデモコーナーも設置
その他、シリーズの多機能性を紹介するデモとしては、USBハードディスク、LAN HDDともに8台ずつ登録できるハードディスク録画機能や、HDMI CEC機能やLANネットワークをベースに、テレビを軸とした外部機器連動機能を実現する「REGZAリンク」のデモなどを展開する。

■“gigashot”や“gigabeat”のタッチ&トライと先進技術の展示


“gigashot”のタッチ&トライコーナーを設置

ワンセグ視聴機能も搭載した“gigabeat”の展示

有機ELディスプレイを搭載した“gigabeat”試作機
フルHD記録に対応するビデオカメラ“gigashot”や、マルチメディアプレーヤー“gigabeat”はタッチ&トライコーナーを設置。発売を間近に控える最新機器を手に取って体験することができる。3.2型有機ELディスプレイを搭載したポータブルメディアプレーヤーの試作機も展示されている。


HD DVD-Rドライブ搭載の“Qosmio”G40シリーズ

HD DVD-RWドライブ「SD-L912A」
ノートPC“Qosmio”シリーズはHD DVD-Rドライブを搭載する「G40」シリーズをはじめ、全モデルを展示。ノートPC用のHD DVD-RWドライブ「SD-L912A」の試作機も参考展示されている。


参考出品された“gigabeat”の燃料電池搭載モデル
また同社の先進技術を紹介するコーナーでは、小型ダイレクトメタノール燃料電池を用いた、ポータブルメディアプレーヤーや携帯電話などのコンセプトモデルを多数展示している。


ジェスチャーリモコンの技術展示
またブースの一角では画面上での指のジェスチャー動作で操作するリモートコントロールシステムの体験展示コーナーも設けている。こちらはノートPCに搭載した小型カメラでユーザーの指の動きを検知し、DVD再生の基本操作を行うことができるという、独自の手形状認識アルゴリズム。現在はまだ研究段階の技術だが「なるべく早い時期にPCをはじめとするアプリケーションに搭載していきたい」(展示説明員談)という。

(Phile-web編集部)

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