東芝REGZA「RF350」シリーズのデザイナーに訊く − 「感性に響くデザイン」の秘密
今年で22年目を迎えるイベント「東京デザイナーズウィーク」が開幕した。会場には東芝の薄型テレビ“REGZA”シリーズをフィーチャーしたデザインコンシャスなバーが出現した。今回は会場を訪ね、「RF350」シリーズのデザインの魅力をインタビューした。
「東京デザイナーズウィーク」は東京都内の明治神宮外苑に中央会場を設け、10月31日から11月4日まで開催されるデザインイベントだ。期間中は世界各国から集まったデザイナーや企業などによる製品や作品が出展され、約10万人の来場者が見込まれている。
会場内で開催されているビジネスショー「100%Design Tokyo」には、東芝の薄型液晶テレビ“REGZA”「RF350」シリーズをフィーチャーしたオフィシャル・バー「100% REGZA BAR」が出現し、注目を集めている。
そのデザインコンシャスな空間は、世界各国の展示会場やコカ・コーラのボトルのデザインなどを手がけた実績を持つ、英国を代表するデザイナーMichael Young氏がデザインを担当。バーでは圧巻の9面マルチレイアウトによる薄型テレビ“REGZA”「RF350」シリーズに映し出される映像を、ドリンクを片手に楽しむことができる。バーの一角には、スリムなベゼルを採用し、高いデザイン性と設置性が脚光を浴びる「RF350」シリーズの各色カラーバリエーションモデルも並べられており、そのデザインが持つ魅力を間近に確かめることができる。
今回のイベント会場にて、“REGZA”「RF350」シリーズのプロダクトデザインを担当した、(株)東芝 デザインセンター デジタルプロダクツデザイン担当 主務の清水秀人氏、ならびに“REGZA”シリーズの商品企画と開発を担当する同社 テレビ事業部 地域第三部日本担当参事の本村裕史氏を訪ね、「RF350」シリーズのデザインが誕生した経緯などについて、お話をうかがった。
━━東芝の液晶テレビ“REGZA”の中にあって、“ライフコンシャスモデル”として位置づけられ、話題を集めている「RF350」シリーズですが、今秋の発売後の反響はいかがでしょうか。
本村氏:おかげさまで発売以後、とても良い反応をいただいています。購買層にも「RF350」シリーズならではの特徴が見られ、女性のお客様やデザインに意識の高い方々にも“REGZA”の魅力が広まっているようです。また、薄型テレビの買い換え・買い増しとしてお買い求めになる方々だけでなく、新居を持たれた方々や、新生活をスタートさせる方々が、お住まいのインテリアとの調和を考えながら「RF350」シリーズを選ばれることも多いようです。
━━インテリアとの調和も楽しめる“ライフコンシャスモデル”として注目を集める「RF350」シリーズですが、そのデザインの特徴を教えて下さい。
清水氏:デザインのコンセプトは、ひと言で表すと“艶”です。「えん」、または「つや」とも読めますが、リビングに設置されるアイテムの一つとしてさりげないながらも存在感があって、インテリアとのコーディネートを楽しめるテレビとしての新機軸を主張したいと考えました。「RF350」シリーズはスリムなフレームが注目を集めていますが、そのフレームの塗装には“REGZA”シリーズで初めてのグロスフィニッシュを採用しました。開発時にはマットフィニッシュも試してみたのですが、やはり存在感がなく、デザインを魅力に掲げるモデルとしては主張の弱いものになってしまいました。カラーバリエーションはエスプレッソブラック/ロセットレッド/チーニョホワイト/マリノブラックの4色を揃えていますが、いずれもお客様のワクワク感を刺激するデザインに仕上げられたものと自負しています。
本村氏:「RF350」シリーズのデザインは、清水をはじめとする当社内のインハウスデザイナーでつくりあげたことにも大きな意義があります。昨今では“デザイン”に注力した薄型テレビも数多くあります。社外の著名デザイナーを起用して、製品に独特のデザイン感を持たせることも一つの方向性ですが、当社では「家電製品のあるべき姿」を熟知しているインハウスのデザイナーを起用することによって、「テレビとしての完成度」にもこだわりたいと考えました。
━━“REGZA”シリーズのデザイナーとして活躍される方々には、清水さんをはじめ、どのような方々がいらっしゃいますか。
清水氏:それぞれテレビ以外にも様々な家電製品のデザインに関わってきた50代のベテランから、20代の新しい発想を持った若手まで、個性豊かなデザイナーたちが揃っています。「RF350」シリーズの開発にあたっては、デザイナーたちがそれぞれのアイデアを出し合って社内コンペを複数回行いました。最終的には「RF350」シリーズのコンセプトに最もマッチした1人のデザインが採用されたわけですが、自分のデザインが採用されなかったスタッフも、コンペの後は「ホンモノのテレビを創ろう」という意志のもとに、チームが一丸となって製品を完成させることができました。
━━4色のカラーバリエーションについてはどのように決められたのでしょうか。
清水氏:はじめにスタンダードなブラック系が決定しました。次にユーザーのワクワク感を刺激する個性的な色としてレッド系、リビングでさりげない存在感を放ち、インテリアとのコーディネートが楽しめるホワイト系が決まりました。4色目についてはブルー系とグリーン系で議論が巻き起こりました。グリーン系は“REGZA”シリーズのテーマカラーでもあるのですが、お客様の目線に立って「どの色のテレビだったらリビングに置いて楽しめるだろう」と考えたときに、落ち着きがあって飽きのこない色、それでいてオーナーの個性も主張できるブルー系が選ばれました。
━━御社が今回、「RF350」シリーズを掲げて「100%Design Tokyo」に出展さした一番のねらいは何ですか。
本村氏:テレビは家電でありながら、リビングに置いたときのコーディネートを楽しんだり、その存在感が味わえるプロダクトであると考えています。今回はふだん「RF350」シリーズを展示している家電販売店のテレビ売り場以外にも、他のインテリアと同じ位置にテレビを据えて、イベントに来場していただいた皆様にテレビと家具のコラボレーションを発見してもらいたいと考え、「100% REGZA BAR」を出展しました。足を運んで頂いた方々にはぜひ、この場所で「RF350」シリーズのデザインを体験してもらいたいと思っています。“ライフコンシャスモデル”をコンセプトに掲げる「RF350」シリーズについては、今後も「生活」とテレビの結びつきを多くの方々にイメージしていただけるような展示機会を設けていきたいと考えています。
東京デザイナーズウィークの詳細については公式ホームページで確認できる。ぜひ期間中「100% REGZA BAR」を訪れ、「RF350」シリーズの魅力を肌で感じてみて欲しい。
(Phile-web編集部)
「東京デザイナーズウィーク」は東京都内の明治神宮外苑に中央会場を設け、10月31日から11月4日まで開催されるデザインイベントだ。期間中は世界各国から集まったデザイナーや企業などによる製品や作品が出展され、約10万人の来場者が見込まれている。
会場内で開催されているビジネスショー「100%Design Tokyo」には、東芝の薄型液晶テレビ“REGZA”「RF350」シリーズをフィーチャーしたオフィシャル・バー「100% REGZA BAR」が出現し、注目を集めている。
そのデザインコンシャスな空間は、世界各国の展示会場やコカ・コーラのボトルのデザインなどを手がけた実績を持つ、英国を代表するデザイナーMichael Young氏がデザインを担当。バーでは圧巻の9面マルチレイアウトによる薄型テレビ“REGZA”「RF350」シリーズに映し出される映像を、ドリンクを片手に楽しむことができる。バーの一角には、スリムなベゼルを採用し、高いデザイン性と設置性が脚光を浴びる「RF350」シリーズの各色カラーバリエーションモデルも並べられており、そのデザインが持つ魅力を間近に確かめることができる。
今回のイベント会場にて、“REGZA”「RF350」シリーズのプロダクトデザインを担当した、(株)東芝 デザインセンター デジタルプロダクツデザイン担当 主務の清水秀人氏、ならびに“REGZA”シリーズの商品企画と開発を担当する同社 テレビ事業部 地域第三部日本担当参事の本村裕史氏を訪ね、「RF350」シリーズのデザインが誕生した経緯などについて、お話をうかがった。
━━東芝の液晶テレビ“REGZA”の中にあって、“ライフコンシャスモデル”として位置づけられ、話題を集めている「RF350」シリーズですが、今秋の発売後の反響はいかがでしょうか。
本村氏:おかげさまで発売以後、とても良い反応をいただいています。購買層にも「RF350」シリーズならではの特徴が見られ、女性のお客様やデザインに意識の高い方々にも“REGZA”の魅力が広まっているようです。また、薄型テレビの買い換え・買い増しとしてお買い求めになる方々だけでなく、新居を持たれた方々や、新生活をスタートさせる方々が、お住まいのインテリアとの調和を考えながら「RF350」シリーズを選ばれることも多いようです。
━━インテリアとの調和も楽しめる“ライフコンシャスモデル”として注目を集める「RF350」シリーズですが、そのデザインの特徴を教えて下さい。
清水氏:デザインのコンセプトは、ひと言で表すと“艶”です。「えん」、または「つや」とも読めますが、リビングに設置されるアイテムの一つとしてさりげないながらも存在感があって、インテリアとのコーディネートを楽しめるテレビとしての新機軸を主張したいと考えました。「RF350」シリーズはスリムなフレームが注目を集めていますが、そのフレームの塗装には“REGZA”シリーズで初めてのグロスフィニッシュを採用しました。開発時にはマットフィニッシュも試してみたのですが、やはり存在感がなく、デザインを魅力に掲げるモデルとしては主張の弱いものになってしまいました。カラーバリエーションはエスプレッソブラック/ロセットレッド/チーニョホワイト/マリノブラックの4色を揃えていますが、いずれもお客様のワクワク感を刺激するデザインに仕上げられたものと自負しています。
本村氏:「RF350」シリーズのデザインは、清水をはじめとする当社内のインハウスデザイナーでつくりあげたことにも大きな意義があります。昨今では“デザイン”に注力した薄型テレビも数多くあります。社外の著名デザイナーを起用して、製品に独特のデザイン感を持たせることも一つの方向性ですが、当社では「家電製品のあるべき姿」を熟知しているインハウスのデザイナーを起用することによって、「テレビとしての完成度」にもこだわりたいと考えました。
━━“REGZA”シリーズのデザイナーとして活躍される方々には、清水さんをはじめ、どのような方々がいらっしゃいますか。
清水氏:それぞれテレビ以外にも様々な家電製品のデザインに関わってきた50代のベテランから、20代の新しい発想を持った若手まで、個性豊かなデザイナーたちが揃っています。「RF350」シリーズの開発にあたっては、デザイナーたちがそれぞれのアイデアを出し合って社内コンペを複数回行いました。最終的には「RF350」シリーズのコンセプトに最もマッチした1人のデザインが採用されたわけですが、自分のデザインが採用されなかったスタッフも、コンペの後は「ホンモノのテレビを創ろう」という意志のもとに、チームが一丸となって製品を完成させることができました。
━━4色のカラーバリエーションについてはどのように決められたのでしょうか。
清水氏:はじめにスタンダードなブラック系が決定しました。次にユーザーのワクワク感を刺激する個性的な色としてレッド系、リビングでさりげない存在感を放ち、インテリアとのコーディネートが楽しめるホワイト系が決まりました。4色目についてはブルー系とグリーン系で議論が巻き起こりました。グリーン系は“REGZA”シリーズのテーマカラーでもあるのですが、お客様の目線に立って「どの色のテレビだったらリビングに置いて楽しめるだろう」と考えたときに、落ち着きがあって飽きのこない色、それでいてオーナーの個性も主張できるブルー系が選ばれました。
━━御社が今回、「RF350」シリーズを掲げて「100%Design Tokyo」に出展さした一番のねらいは何ですか。
本村氏:テレビは家電でありながら、リビングに置いたときのコーディネートを楽しんだり、その存在感が味わえるプロダクトであると考えています。今回はふだん「RF350」シリーズを展示している家電販売店のテレビ売り場以外にも、他のインテリアと同じ位置にテレビを据えて、イベントに来場していただいた皆様にテレビと家具のコラボレーションを発見してもらいたいと考え、「100% REGZA BAR」を出展しました。足を運んで頂いた方々にはぜひ、この場所で「RF350」シリーズのデザインを体験してもらいたいと思っています。“ライフコンシャスモデル”をコンセプトに掲げる「RF350」シリーズについては、今後も「生活」とテレビの結びつきを多くの方々にイメージしていただけるような展示機会を設けていきたいと考えています。
東京デザイナーズウィークの詳細については公式ホームページで確認できる。ぜひ期間中「100% REGZA BAR」を訪れ、「RF350」シリーズの魅力を肌で感じてみて欲しい。
(Phile-web編集部)