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ゼンハイザージャパンが設立記念パーティーを開催 − 会長のゼンハイザー博士が来日

公開日 2008/02/13 21:04
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ドイツの音響機器メーカー「SENNHEISER」は、今年1月に日本法人のゼンハイザージャパン(株)を設立した。本日同社の設立記念パーティーが開催され、本社会長のヤルグ・ゼンハイザー博士らが出席した。

■日本市場に本格参入 − 「ゼンハイザー」ブランド強化に注力


ゼンハイザー・エレクトロニック社 取締役会長 ヤルグ・ゼンハイザー博士
ゼンハイザーはマイクやヘッドホン等により世界的に知名度の高い音響機器メーカー。日本国内でも40年ほど前から販売が展開され、多くのオーディオファンからも注目を浴びるブランドだ。このたびの日本法人設立を祝うパーティーに出席した、本社取締役会長のヤルグ・ゼンハイザー博士は「これまでにも当社はビジョンステイトメントに沿って、電子・音響製品・システム、およびサービスで世界をリードするソリューションプロバイダーを目指してビジネスを展開してきた」とし、今後も世界市場を意欲的に開拓しながら、ゼンハイザージャパン(株)の設立を機に、日本市場でのシェア拡大にますます注力して行きたいと意欲をみせた。


駐日ドイツ連邦共和国 代理公使 ベルント・フィッシャー氏
続いて駐日ドイツ連邦共和国代理公使のベルント・フィッシャー氏が挨拶を行った。同氏は、「日本ほどオーディオ機器の品質にこだわるオーディオファイルが集まる国はない。日本で製品が受け入れられれば、それは世界中のどこにでも通用するということを意味している。その意味では、今後ゼンハイザーが日本市場にいっそう力を入れていく意義は大いにある」と語り、同社の日本における事業の新たなスタートにエールを送った。

本社の営業戦略については、同社代表取締役社長のフォルカー・バーテルス氏と取締役営業統括のポール・ホワイティング氏が説明を行った。


ゼンハイザー・エレクトロニック 代表取締役社長 フォルカー・バーテルス氏
バーテルス氏は、ゼンハイザーのグローバルブランド戦略について触れ、「グローバルビジネスにおいてはお互いの文化をわかりあうことが大切である。しかしそれだけではなく、ユーザーのニーズを正しく理解しなければならない」と語り、地域に根付いたマーケティング戦略を確立していくことの重要性を強調した。


取締役 営業統括 ポール・ホワイティング氏
ホワイティング氏は、同社のハイレベルなソリューションを日本のユーザーに提供すること約束した。また日本法人の設立の理由については「日本は重要な市場であり、コンシューマーに向けてよりユーザーに近いところでニーズを組み取りたいと考えて決断した。また日本のオーディオファイルは、世界のオーディオ市場におけるトレンドセッターであると考えている。日本のニーズを当社の製品に反映させていくことで、新しい技術を生み出し、今後の商品戦略にも反映させていきたい」と語った。

■ゼンハイザー・ジャパン(株)の事業展開


ゼンハイザージャパン(株)代表取締役 久保省三氏
ゼンハイザー・ジャパン(株)代表取締役社長の久保省三氏は、新会社の事業展開について説明を行った。同社の事業はプロシューマー向け製品とコンシューマー向け製品という2つの軸をもって、今後も展開されていくという。プロシューマー向け製品に関しては、「お客様の意見を取り入れ、本社と迅速な連携をとりながらより良い製品をつくっていく」と久保氏は語る。またコンシューマー向け製品については「日本においてゼンハイザーブランドはまだ完全には浸透していない。まずはブランドイメージを、今よりもさらに高ていくことが最初のステップであると考えている」と述べた。

■主な質疑応答

Q:なぜ今のタイミングでの日本法人設立となったのか。

A:日本においては40年来ビジネスを行っていたが、ここにきて更なる強化を図るため日本法人の設立を決めた。時期については、3年前から準備してきたことなので、あくまで「計画通り」に進めてきた結果だと捉えて欲しい。

Q:日本のヘッドホン市場はソニーのウォークマンや、アップルのiPodなどの登場により、従来のインドアで使用するものからアウトドアでも楽しめるものとしてユーザーの価値観が変わってきたが、ゼンハイザーはこの変化をどう捉え、今後どのように対応していこうと考えているのか。

A:これまでにも当社は市場の変化に併せて、柔軟に変化してきた。ここ2、3年の間には、あるプレーヤーメーカーから当社のヘッドホンをセットにして販売しないかというオファーも数多く寄せられ、それらに対する検討も重ねてきている。今後も斬新なヘッドホンの開発に力を入れて取り組んでいきたいと考えている。

(Phile-web編集部)

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