ソニー、世界最小・最軽量の縦型AVCHDハンディカム「HDR-TG1」を発売
ソニーは、フルHDに対応するAVCHD“ハンディカム”の新モデル「HDR-TG1」を4月20日に発売する。価格はオープンだが130,000円前後での販売が予想される。
■キャッチコピーは「ハイビジョンスナップ、はじまる」 − 世界最小・最軽量モデルを実現
型番のTGはTo Goの意味合いが込められており、ポケットに入れて気軽に持ち出せるビデオカメラをコンセプトに開発された。本日行われた発表会では、街中や旅先をイメージした衣装で登場したモデルが、小さなバッグやポケットから本機を取り出して手軽に撮影するデモンストレーションを行うなど、カジュアルに撮影できることをアピールしていた。
製品説明を行ったソニー デジタルイメージング事業本部 パーソナルイメージング事業部の今村昌志氏は開発にあたり「これまでビデオカメラは、親が特別なイベントの際に子どもの映像を残すために利用するというのがメインだったが、本製品では日常の映像を気軽に残すことを目指した」と述べた。また同氏は本機のキャッチコピー「ハイビジョンスナップ、はじまる」を発表し、「HDR-TG1」によるパパ・ママ層以外の新たな需要開拓に意欲をみせた。
それだけにサイズにはこだわり、薄さ32mm、重さ約300gの小型軽量化を実現。フルHD対応のビデオカメラとしては世界最小・最軽量を実現した(同社広報)という。今村氏は「300gは体積でいうと約190cc。通常のブリックパックの容量が200ccなので、本機がいかに軽量かおわかりいただけると思う」と説明した。
女性の手でもグリップしやすい縦型のモデルで、ボディ部の一部の素材にはチタンを採用。スチールと比べて60%の軽さでほぼ同じ強度を保つ素材であるチタンの使用により、軽さと耐久性を両立させた。さらに表面には“プレミアムハードコート”が施されており、傷や指紋がつきにくく持ち歩きしやすくした。
また液晶モニターにはタッチパネル方式の2.7型クリアフォト液晶プラスを採用している。
■1/5型の400万画素クリアビッドCMOSセンサー搭載
撮像素子には1/5型の400万画素「クリアビッドCMOSセンサー」を搭載。イメージセンサー内でカラムAD変換を行う“Exmor”技術を採用することにより、ノイズを低減し高画質を図る。また映像処理エンジンには“BIONZ”を搭載している。また記録メディアにはメモリースティックを採用する。またx.v.Colorにも対応する。
ハイビジョン録画時の映像方式は、AVCHD規格、圧縮方式はMPEG-4 AVC.H.264を採用する。MPEG-4 AVC.H.264はハイプロファイル方式を採用し、メインプロファイルよりいっそうの高画質化を実現したという。
音声はドルビーデジタル5.1ch方式を採用。2chでの記録にも対応する。
付属の8GBメモリースティックPRO Duo使用時には、HD解像度の記録で、1920×1080iのFHモード(16Mbps)では約55分の記録が可能なほか、1440×1080iのHQモード(9Mbps)で約1時間55分、SPモード(7Mbps)で約2時間20分、HD記録でLPモード(5Mbps)で約3時間の記録が可能。
またMPEG2 PS方式を採用するSD解像度の記録モードも用意し、同じく8GBのメモリースティックに、HQモード(9Mbps)で約1時間55分、SPモード(6Mbps)で約2時間50分、LPモード(3Mbps)で約5時間25分の記録が行える。
なおビットレートはVBRで、AVCHD撮影時には検出された顔部分に優先的にデータ容量を割り当てて圧縮する「動画圧縮レートコントロール」機能を搭載。フォーカス、明るさ、肌色を自動で調節し顔を美しく撮影することができる顔検出機能の効果をいっそう引き出すという。顔検出機能は、デジタル一眼レフカメラ“α”シリーズやビデオカメラ「HDR-SR11」「HDR-SR12」「HDR-UX20」に搭載されたものと同様。最大8人までの同時認識に対応し、複数人を検出した際にはフレームの中央部にある顔に設定を合わせる。
また最大400万画素相当の静止画記録にも対応。動画撮影中にフォトボタンを押せば、動画撮影と同時に最大230万画素相当の静止画を記録できるほか、本体で動画再生中に、210万画素相当の静止画を切り出すことも可能だ。
なおレンズには光学10倍ズームのカール ツァイス「バリオ・テッサー」を採用。
そのほかの機能としては、電子式手ブレ補正機能や、通常撮影の4倍のフィールドでキャプチャー可能な「なめらかスロー録画機能」などを搭載。肉眼では捉えきれない高速な動きをスローモーションで記録することができる。また「ブラビアリンク」や「ブラビア プレミアムフォト」にも対応する。
端子部にはHDMIミニコネクターやクレードル端子を搭載するほか、S映像、D端子、リモート出力が可能なA/V リモート端子も搭載する。
■モニターを開くと1秒以内に起動するクイックオン機能を搭載
操作面は使いやすさを重視。タッチパネルと親指だけで操作可能な設計となっており、親指のまわりに録画の開始・停止ボタン、動画/静止画への切り替え、ズーム、フォトボタンが配置されている。
また液晶モニターの開閉に連動して起動する“クイックオン”機能を搭載。クイックオンの設定をオンにすれば、撮影中にモニターを閉じるとスリープモードになり、モニターを再度開くと1秒以内に起動し撮影可能な状態となる。なおスリープ時間は5分、10分、15分から選択でき、設定時間を超えると自動で電源が切れる。
録画した内容を表示する方法は、撮影した日付を検索できる「日付インデックス」、ひとつの動画ファイルを細かく表示する「フィルムロールインデックス」、検出した顔画像から再生できる「フェイスインデックス」の3種類を用意する。
付属する映像管理ソフトは「Picture Motin Browser」。動画フォーマットを自動的に変換でき、同社の動画サービス「eyeVio(アイビオ)」などへの画像アップロードが簡単に行える。
■専用ケースやアクセサリーキットも同時発売
なお、本機の専用ケース「LCM-TGA」などのアクセサリーも同時発売される。
・セミソフトキャリングケース「LCM-TGA」 ¥4,935(税込)
「HDR-TG1」専用のケース。開閉部にマグネットを使用し、本機の取り出しが容易に行える。
・アクセサリーキット「ACC-TCH5」 ¥13,650(税込)
アクセサリー用ポーチ、リチャージャブルバッテリーパック、バッテリーチャージャーのセット。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株) 買い物相談窓口
TEL 0120-777-886(フリーダイヤル)
(Phile-web編集部)
■キャッチコピーは「ハイビジョンスナップ、はじまる」 − 世界最小・最軽量モデルを実現
型番のTGはTo Goの意味合いが込められており、ポケットに入れて気軽に持ち出せるビデオカメラをコンセプトに開発された。本日行われた発表会では、街中や旅先をイメージした衣装で登場したモデルが、小さなバッグやポケットから本機を取り出して手軽に撮影するデモンストレーションを行うなど、カジュアルに撮影できることをアピールしていた。
製品説明を行ったソニー デジタルイメージング事業本部 パーソナルイメージング事業部の今村昌志氏は開発にあたり「これまでビデオカメラは、親が特別なイベントの際に子どもの映像を残すために利用するというのがメインだったが、本製品では日常の映像を気軽に残すことを目指した」と述べた。また同氏は本機のキャッチコピー「ハイビジョンスナップ、はじまる」を発表し、「HDR-TG1」によるパパ・ママ層以外の新たな需要開拓に意欲をみせた。
女性の手でもグリップしやすい縦型のモデルで、ボディ部の一部の素材にはチタンを採用。スチールと比べて60%の軽さでほぼ同じ強度を保つ素材であるチタンの使用により、軽さと耐久性を両立させた。さらに表面には“プレミアムハードコート”が施されており、傷や指紋がつきにくく持ち歩きしやすくした。
また液晶モニターにはタッチパネル方式の2.7型クリアフォト液晶プラスを採用している。
■1/5型の400万画素クリアビッドCMOSセンサー搭載
撮像素子には1/5型の400万画素「クリアビッドCMOSセンサー」を搭載。イメージセンサー内でカラムAD変換を行う“Exmor”技術を採用することにより、ノイズを低減し高画質を図る。また映像処理エンジンには“BIONZ”を搭載している。また記録メディアにはメモリースティックを採用する。またx.v.Colorにも対応する。
ハイビジョン録画時の映像方式は、AVCHD規格、圧縮方式はMPEG-4 AVC.H.264を採用する。MPEG-4 AVC.H.264はハイプロファイル方式を採用し、メインプロファイルよりいっそうの高画質化を実現したという。
音声はドルビーデジタル5.1ch方式を採用。2chでの記録にも対応する。
付属の8GBメモリースティックPRO Duo使用時には、HD解像度の記録で、1920×1080iのFHモード(16Mbps)では約55分の記録が可能なほか、1440×1080iのHQモード(9Mbps)で約1時間55分、SPモード(7Mbps)で約2時間20分、HD記録でLPモード(5Mbps)で約3時間の記録が可能。
またMPEG2 PS方式を採用するSD解像度の記録モードも用意し、同じく8GBのメモリースティックに、HQモード(9Mbps)で約1時間55分、SPモード(6Mbps)で約2時間50分、LPモード(3Mbps)で約5時間25分の記録が行える。
なおビットレートはVBRで、AVCHD撮影時には検出された顔部分に優先的にデータ容量を割り当てて圧縮する「動画圧縮レートコントロール」機能を搭載。フォーカス、明るさ、肌色を自動で調節し顔を美しく撮影することができる顔検出機能の効果をいっそう引き出すという。顔検出機能は、デジタル一眼レフカメラ“α”シリーズやビデオカメラ「HDR-SR11」「HDR-SR12」「HDR-UX20」に搭載されたものと同様。最大8人までの同時認識に対応し、複数人を検出した際にはフレームの中央部にある顔に設定を合わせる。
また最大400万画素相当の静止画記録にも対応。動画撮影中にフォトボタンを押せば、動画撮影と同時に最大230万画素相当の静止画を記録できるほか、本体で動画再生中に、210万画素相当の静止画を切り出すことも可能だ。
なおレンズには光学10倍ズームのカール ツァイス「バリオ・テッサー」を採用。
そのほかの機能としては、電子式手ブレ補正機能や、通常撮影の4倍のフィールドでキャプチャー可能な「なめらかスロー録画機能」などを搭載。肉眼では捉えきれない高速な動きをスローモーションで記録することができる。また「ブラビアリンク」や「ブラビア プレミアムフォト」にも対応する。
端子部にはHDMIミニコネクターやクレードル端子を搭載するほか、S映像、D端子、リモート出力が可能なA/V リモート端子も搭載する。
■モニターを開くと1秒以内に起動するクイックオン機能を搭載
操作面は使いやすさを重視。タッチパネルと親指だけで操作可能な設計となっており、親指のまわりに録画の開始・停止ボタン、動画/静止画への切り替え、ズーム、フォトボタンが配置されている。
また液晶モニターの開閉に連動して起動する“クイックオン”機能を搭載。クイックオンの設定をオンにすれば、撮影中にモニターを閉じるとスリープモードになり、モニターを再度開くと1秒以内に起動し撮影可能な状態となる。なおスリープ時間は5分、10分、15分から選択でき、設定時間を超えると自動で電源が切れる。
録画した内容を表示する方法は、撮影した日付を検索できる「日付インデックス」、ひとつの動画ファイルを細かく表示する「フィルムロールインデックス」、検出した顔画像から再生できる「フェイスインデックス」の3種類を用意する。
付属する映像管理ソフトは「Picture Motin Browser」。動画フォーマットを自動的に変換でき、同社の動画サービス「eyeVio(アイビオ)」などへの画像アップロードが簡単に行える。
■専用ケースやアクセサリーキットも同時発売
なお、本機の専用ケース「LCM-TGA」などのアクセサリーも同時発売される。
・セミソフトキャリングケース「LCM-TGA」 ¥4,935(税込)
「HDR-TG1」専用のケース。開閉部にマグネットを使用し、本機の取り出しが容易に行える。
・アクセサリーキット「ACC-TCH5」 ¥13,650(税込)
アクセサリー用ポーチ、リチャージャブルバッテリーパック、バッテリーチャージャーのセット。
【問い合わせ先】
ソニーマーケティング(株) 買い物相談窓口
TEL 0120-777-886(フリーダイヤル)
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドSONY
- 型番HDR-TG1
- 発売日2008年4月20日
- 価格¥OPEN(予想実売価格 130,000円前後)
【SPEC】 ●撮像素子:1/5型クリアビッドCMOSセンサー 総画素236万 有効画素143万(動画 16:9時) ●レンズ:カール ツァイス「バリオ・テッサー」光学10倍ズーム F=1.8〜2.3 f=43〜507mm(35mm換算)電子式手ブレ補正 ●液晶モニター:2.7型 21.1万ドット ●記録メディア(動画):メモリースティックPRO デュオ、メモリースティックPRO-HG デュオ(1GB以上推奨) ●入出力端子:HDMI出力、S映像出力(別売VAケーブル使用)、D端子出力(D3/D1出力対応)リモート ●外形寸法:32W×119H×63Dmm(最大突起部含む) ●質量:約240g