ラトック、ワイヤレスオーディオシステム「RAL-Cettia1B」など発表

ラトックシステム（株）は本日、新製品発表会を東京・秋葉原で開催。スピーカーを同梱した、アンプ内蔵ワイヤレスオーディオシステムなどを披露した。

■ワイヤレスオーディオシステム「RAL-Cettia1B」

同社が発売しているワイヤレスオーディオ機器「REX-Link」の技術を踏襲したワイヤレスオーディオシステム。同社の既存製品は、PCに挿すUSBスティック型の送信機から音声を飛ばし、受信機部の端子から音声出力するというもので、音楽を聴くためには別途アンプやスピーカーが必要だった。

新製品の「RAL-Cettia1B（セッティア1B）」は受信部にプリメインアンプを内蔵。さらに2chスピーカーも同梱したセットモデルとなる。発売は6月末を予定し、価格は57,645円（税込）。送信機部の対応OSはWindows Vista/XP/Me/2000/98SEとMac OS 10.1以上/9.2.2。

なお、アンプ/レシーバー部とスピーカーはそれぞれ単体販売も行われる予定で、アンプレシーバー部は4万円程度、スピーカーは12,000円程度で販売される見込み。

音声の無線伝送部分はこれまでのREX-Linkシリーズと同様で、2.4GHz帯を仕様。PC内の音声を、44.1kHz/16bitの非圧縮データで伝送できる。また、伝送は適応型周波数ホッピング方式によって行われ、無線LANとの混信が起きないよう工夫している。

パワーアンプの出力は10W×2（8Ω）。80VAの電源トランスと、3,300μF×2という大容量な電解コンデンサーを採用。また、アンプ内部のアナログ出力部の直流カット用コンデンサーには、ニチコンのKZシリーズを採用したほか、DACにはデジタルフィルターも備えている。さらに、筐体にアルミを採用し、大型ヒートシンクを備えることで、放熱効果も高めた。

端子類は、USBバスパワー端子、アナログ音声入力、アナログ音声出力（LINE）を装備。USB端子にiPodドックを接続し、iPodを充電することもできる。

また、スピーカー端子はバナナプラグに対応した大型スクリュー端子を装備。さらに、3Pインレットの電源コネクターを採用したことにより、電源ケーブルを好みのものに変更できる。

ヘッドホン出力用のステレオミニ出力も装備。専用のヘッドホンアンプも内蔵し、スピーカーとヘッドホンとで、独立してボリュームを調整できる。

スピーカーは8cmフルレンジのバスレフ型で、再生周波数帯域は90Hz〜20kHz。出力音圧レベルは84dB。大型マグネットを採用している。

■VGA→DVI/HDMI変換アダプター「REX-VGA2DVI」

「REX-VGA2DVI」は、パソコンのD-Sub15ピン端子から出力したアナログ映像信号をAD変換し、DVI端子から出力する変換アダプター。DVI-HDMI変換コネクターも同梱している。価格は12,800円（税込）で、6月末の発売を予定している。対応OSはWindowsのみで、Macでは使用できない。

同社では、ノートパソコンから出力した映像を、薄型テレビで表示するなどの用途を想定している。D-Sub15ピン入力を備えた薄型テレビの中には、内蔵ADコンバーターの仕様上の制限により、SXGAクラスまでの対応となっている製品が多い。本機では、最大1,920×1,200ピクセルの映像入出力に対応。HDMI接続時には、1,920×1,080p、1,280×720pの映像も変換して出力することができる。

【問い合わせ先】
ラトックシステム（株）
ユーザーサポート
TEL/06-6633-6766（大阪）
TEL/03-5207-6420（東京）

（Phile-web編集部）