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東北大学、CD/DVD-ROMに9倍の情報を記録する技術を検証

公開日 2008/06/23 17:57
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東北大学多元物質科学研究所は、CD/DVD-ROMのピットに従来比9倍の情報を記録する技術の原理検証に成功したことを発表した。

今回の新技術の解説図

この技術は、CD/DVD-ROMの1記録単位(ピット)を、直径2μm/深さ1μm/傾斜角45度のV溝とし、その方位角に多値情報を持たせることにより、0/1の2進数の9桁を1つのピットに記録できるというもの。検出は「反射楕円偏光の楕円主軸方位角はV溝に直交する入射面に従う」という「反射の法則」を利用し、円偏光を照射して、V溝による2回反射後の光の偏光楕円の方位角を記録情報として読み取る。

ホログラフィー技術を採用したディスクと違い、従来のCD/DVD-ROMのようにスタンパーを使用して大量生産が可能なほか、読み取り部も偏光読み取り機構を追加するだけで、従来技術との親和性・整合性が高いというメリットがある。さらに、記録した情報は光の特性となって運ばれるリモートセンシング方式で、各種ROMメモリーのほか、バーコードや商品タグなどさまざまな応用が可能だという。

【問い合わせ先】
東北大学多元物質科学研究所
村松氏(広報情報室長)
TEL/022-217-5163


(Phile-web編集部)

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